
■日時2026年7月15日(水)1幕90分 休憩20分 2幕45分
■会場:東京芸術劇場 プレイハウス
■出演:黒木華 勝地涼 瀧内公美 鈴木浩介 ほか

直前に慌ててとったチケット。
キャストさんが魅力的だからねえ。
題材はタイトルが「NORA」というだけに
もちろんイプセン『人形の家』が題材です。
ノラは夫にお人形のように愛されていて
裕福で何不自由ない暮らし。
だが次第にその呪縛に疑問を感じ、自立していく
という、当時はセンセーショナルだったお話。
それを現代では欠かせないスマホでのやりとりで
話を進めていきます。
舞台は高さの下半分くらいが通常の役者さんのステージ
上半分がスマホの画面という構成。
役者さんの台詞はなく、観客はひたすらスマホのテキストを読む。
確かに今って、久しぶりの友達に連絡とってみようかなと思った時は
電話ではないし、スマホというのは現実的。
ただ、リアルな入力打ち直しとかもあって
ずっと目で文字を追うので結構負担。
最初だけかと思ったら前半かなりこれなので
途中でリタイヤしそうになったよ。
ノラは夫に愛され、かわいい子どももいて、
昼はダンス教室に通って、
かといって旦那がDVとか、怒ったりすることもなく
ただただ猫かわいがり。
からの、
ノラがその生活に疑問を感じる流れ
がなんとも結びつかなかった。
その契機となるのが、
夫ヘルメルのために良かれと思っての過去の借金で、
その時の手続きに、それが社会的に問題であることを知らず、
自己判断で父親の署名偽造という罪を犯していた。
頭取就任が決まっているヘルメルはこれが発覚すれば失脚となる。
祝賀バーティ―の直後にそれを知って激怒するヘルメル。
ここから「私ってなんなの?(ただのお飾り人形?)」→自立するわ!
になるんだけど、
ヘルメルが怒るのって当然じゃない?
そこはやはりノラの世間知らず。
ノラが文書偽造をなんとか封じ込めるために四苦八苦するところがメインになってたけど
もう少し夫がノラを可愛がるばかりで、
その考えや意見に耳を貸さない、ノラの実在を無視するような部分が強く出されていたら
ノラがこれまで抱えていた鬱屈に、観客も納得できたんじゃないかなあ。
もちろん役者さんは素晴らしくて
ノラ・黒木華さんは最初の従順な妻から、文書偽造の罪を知った驚愕ぶり
それをもみ消すためのジタバタ、おまけにダンスもできるのね
夫ヘルメル・勝地涼さんは愛妻家からの豹変、罵倒っぷりがいい
友人クリスティーン:瀧内公美さんはサバサバしてるけど色っぽく、
ノラの味方なのかいつか裏切るのかわからずハラハラ
借金の相手クログスタ:鈴木浩介さんの下劣な厭らしさ、
かつ実は人情がないわけでもない(実際要求は正当だしね)
東京芸術劇場、好みの作品が多いです。








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