ナイロン100℃ 40th SESSION 「わが闇」

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■日時:2013年7月28日(日)13:00
■会場:北九州市芸術劇場 B列センター
■出演:犬山イヌコ、峯村リエ、みのすけ、三宅弘城、大倉孝二、
松永玲子、長田奈麻、廣川三憲、喜安浩平、吉増裕士、皆戸麻衣
客演/岡田義徳、坂井真紀、長谷川朝晴

「わが闇」という怖いタイトルですが、
お話は、三姉妹の日常とその内面が淡々と描かれ、
哀愁は感じるものの、決して恐ろしいお話ではありませんでした。
誰にでも心の奥に秘めたものはあり、
それは自分でも気付かなくて、
ある時一気に流れ出すこともある。
でも、何があっても日常は続き、
人は行きていく。
というようなことを伝えるために、ケラは3時間20分もの
長いお話を紡いでくれたのです。

ミュージカルでもないのに、3時間20分、
これが全く長さを感じさせず、
1幕が1時間50分で終わった時点でも
「え?もう終わり?」って思った。

東宝系だと、ときどき「同じ役者さんのローテーションねえ」
って思うことがあって、
これが劇団公演だともっとそうなはずなんだけど、
ナイロンは個性的&魅力的な役者さんが多いから
公演ごとにどんな役になるのかがとても楽しみ。

今回の主役は長女役の犬山イヌコさん。
ニャオス声なのに、芯のあるしっかりもの。
峯村さんは、身体が大きいのに、いつも小さくなって
周りの様子をうかがう気弱な次女。
客演の坂井真紀ちゃんは、口をとんがらかして物を言う
勝ち気な三女。
この3人のバランスがとてもよい。

そこに、イヤな夫のみのすけさん、
真面目な書生・三宅さんが加わる。
もちろん、お楽しみは大倉さん。
大倉さん、正直、お話自体にはいてもいなくてもよい役で、
ストーリーに関わらないアクセント的な役割。
いつも思うけど、存在自体が反則だと思う。
動いてもしゃべっても何してても圧倒的な個性で面白い。

淡々と流れるお話の中に笑いがあり、
泣きそうなラストがあり、
やはりナイロン大好きだと確信。

カテコにはいつものようにケラが登場。
いつもはひとことご挨拶があるけど、
今回はみんなでお辞儀だけでした。

素敵な時間をありがとうございました。
次回作も楽しみにしております。

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