Category Archives: ミュージカル・お芝居

王子登場@NHK『ブギウギ音楽祭』

再放送で『ブギウギ音楽祭』。
朝ドラ『ブギウギ』は録画までして楽しみに観てますよ。

初めて拝見したコトリンゴさん。
こういう方なのね、そしてご本人も歌うのね、
なんて全く無知だった。
正直、コトリンゴさんとのアルバム『Greenville』の曲
ラジオやテレビで数曲聴いたけど
あまり好きになれず。

*「ラッパと娘」真彩希帆
趣里ちゃん上手だなあと思ってたけど、
やっぱり本職は違うなあ。
宝塚と言っても全員が上手なわけでもない中、
真彩さんのステージは歌もパフォーマンスもさすがでしたね。

で、王子とコトリンゴさん登場。
*「銀座カンカン娘」コトリンゴ
雰囲気ある方なのねえ、アレンジ変えて自分の曲のよう。

*「胸の振子」井上芳雄
こういう世界合いますよねえ。

*「蘇州夜曲」井上芳雄・真彩希帆
名曲ですねえ。
番組内で昆ちゃんが歌うのもとても素敵でした。
パーフェクトなお二人ですので、
音階の上下が激しいのにぴったり合わせ、
ハモリはさらに美しく。

4月のby MYSELFコンサートは両日行く予定なのですが
やっぱり『Greenville』聴いてないとマズイよねえ。

舞台『オデッサ』

◼️日時:2024年2月17日(土)13:00 1時間45分休憩無し
◼️会場:キャナルシティ劇場 F列サイド
◼️作・演出:三谷幸喜
◼️出演:
日高すじお(通訳・スティーブ):柿澤勇人
カチンスキー警部:宮澤エマ
こじまかんたろう(日本人旅行者):迫田孝也
音楽・演奏:荻野清子
ナレーション:横田栄司

三谷幸喜3年半ぶりの書き下ろし。
祝☆満員御礼

*Story
アメリカ、テキサス州オデッサ。
一人の日本人旅行客がある殺人事件の容疑で勾留される。
彼は一切英語を話すことが出来なかった。
捜査にあたった警察官は日系人だったが日本語が話せなかった。
語学留学中の日本人青年が通訳として派遣され取り調べが始まった。

言葉がテーマの会話劇です。
登場人物は三人だけ。
セットも閉店後のバーのまま。

会話だけから3人の置かれた状況と
犯人捜しを理解していきます。

よくこんなお話考えたもんだ。
考えてみれば、今の舞台って昔の名作とか流行ってる漫画
の舞台化が多いよね。
でもお話もイチから考えてこんな面白い作品仕上げるなんて
三谷幸喜おそるべしだわ。

そして役者3人ともすごかった。
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の信頼できるキャストへの
あて書きです。

ササメモ見返してみればカッキーはよく見ていて、
今回やっとカッキーの魅力を理解できた気がする。

通訳の役なので流暢な英語に
鹿児島出身なので独特のイントネーションの日本語。
その両方をネイティブでもないのに流暢に操りながら
2時間出づっぱり。
膨大な台詞の量だったよ。

通訳って単に言葉を伝えるだけでなく
そこに自分なりの解釈が入るから、
つまりは演出家だなあというところに
三谷さんが面白みを感じて
この作品が生まれたらしい。

カッキーがこの取り調べを自分の意思の方向へ操作します。

それを取り繕うためのちぐはぐバタバタが面白く、
う~ん、でもそろそろそろもういいかなあ
と思ったあたりから事態は大きく動き始める。

そして、あ~この謎わかっちゃったかも~
なんて思ってたら、
その方向には向かわず、別の結末が待っていた。
自分の予想のままじゃつまんないから
裏切ってもらって嬉しかった。
さすがは古畑任三郎の作者、
そんな当たり前の展開にはしないよね。

エマちゃんも迫田さんも好きな役者さんなので
3人とも素晴らしかったわ。

三谷さん曰く「愛と哀しみのシャーロックホームズ」でのカッキーが相当良かったらしく、
見てなくて残念。

合わないと思った実朝様を
あんなに魅力的に演じたのもカッキーの力なんだなあと
あらためて思う。

#三谷幸喜 #柿澤勇人 #宮澤エマ #オデッサ #キャナルシティ劇場

松井英理ちゃんがR&Jダンサーに


今やプロデュースがメインになってしまった
大好きなダンサー・シャオチャン。
そのお弟子さんの松井英理ちゃんは
最初に観たのが長男の大学受験の時だからもう7年前か。
Zeep Fukuokaでの「SHOES」という公演でした。
その時に記事はコチラ

明らかに一人ずば抜けたのが松井英理ちゃんで
その後、行ける公演には行くようにしてましたが、
最近は指導者とか韓国のお仕事が多いようで。

そんな中、去年の年末に、ミュージカル界のスターたち競演の
「カウントダウンミュージカルコンサート2023-2024」
に出演。

そしてこの度のR&Jダンサー

あの力はタダモノではないもの。
このまま駆け上がってほしいわ。

王子ベートーヴェン@ミュージックフェア

録画してたミュージックフェアを見返す。

観劇前に予習で観てていいなあと思っていた。
ベートーヴェンの楽曲に歌詞をのせるのも
違和感なかったし、
まあ、これも王子が作り上げる説得力のなせる業。
クラシックで正統派に歌い上げるから
きっちり声楽を学んだ王子にはぴったり。

オペラ歌手ほどの声量はないから
かといって普通の歌手ならあんなに包み込む必要はないから
王子がミュージカルを選んだのはベストな選択だったなあ。

テレビだから先日の舞台ほどの大音量でもなく
カメラの先の観客に向けて届けてくれてちょうどよい。

さすがの歌唱です。

ミュージカル『チャーリーとチョコレート工場』

■日時:2024年1月12日(金)12:30
1幕75分 休憩30分 2幕80分
■会場:博多座 M列27
■出演:
ウィリー・ウォンカ:堂本光一
バケット夫人:観月ありさ
グループ夫人:鈴木ほのか
ボーレガード氏:芋洗坂係長
ソルト氏:岸 祐二
ティービー夫人:彩吹真央
ジョーじいちゃん:小堺一機

チャーリー・バケット:チョウ シ
オーガスタス・グループ:後藤レイサ
ベルーカ・ソルト:三宅りむ
バイオレット・ボーレガード:土井祐杏貴
マイク・ティービー:鈴木弥人

相原えみり Amane 伊藤かの子 伊波 響 岩橋 大
風間無限 久信田敦子 小宮海里 塩川ちひろ 聖司朗
鈴木昌実 鈴木里菜 高瀬雄史 鶴岡政希 永松 樹
花陽みく 早川一矢 平山ひかる 船﨑晴花
梅津大輝

楽しかった~!
と同時に
悔しいわ。

この作品、王子だったらもっと膨らませたと思うのよ。
堂本ファンには悪いけど、
やっぱり歌唱力もダンスもう~ん…
台詞も聞き取りづらい。

はるか昔に映画見たけどすっかり忘れてるから
ネットで慌ててストーリーを読み直した。
少しだけ省略されてたけど、かなり忠実。
スマホが出てきたり動画クリエイターの男の子とか
違和感ないように調整されてた。

1幕をチャーリーの状況紹介と
5人の子どもがゴールドチケットを手に入れるまで
2幕がいざ工場の中へ。
ちゃんと説明しないといけないのも確かだけど、
楽しい2幕がもう少し長いといいなあ。

思った以上にダンスシーンが多くて
5人の子どもの国にあわせて
コサックダンス風とかヒップホップとかとても見ごたえある。
無限さんを探したんですけど、見つけられず。
アンサンブルの中の一人のはずはないとは思ってましたが
ドリーという役だったようですね。
ウンパルンパの中には混じってなかったのかなあ。
ウンパルンパ、結構な運動量で、ステージを盛り上げます。
この作品の楽しさのかなりの部分はウンパたちのおかげだよなあ。

岸さん、低音がよくてロングボイス貫禄でした。

観月ありささん、舞台珍しいですよね。
昔ちょっと歌も歌ってたけどドラマメインの印象。
音程はときどきぶれるけど高音きれいだし、
働きづめでお金の心配ばかりして老人4人介護して
大変なはずなのに観月さんの陽のイメージが
場を明るくしていて、その健気さがグッとくる。

チャーリー役の男の子も歌がとても上手ってわけじゃないけど
とても役に馴染んでる。

カテコ2回目でみんなが立ち上がったと思ったら
2回で終わったの。
リピ組さんはカテコ2回って知ってたんだろうね。
入口でスーツケース預かりがたくさんだったから
堂本くん遠征が多かったのでしょう。
最近はカテコにも演出つけて
定型で終わる流れになってるのかな。

ダンスとともに曲も良かった。
映画のウォンカの歌がなかったのは
映画とは曲違うのかな。

やっぱりねえ、今回の曲の楽しさ、
ストーリーとの自然な関係を思うと、
先日のベートーヴェンの
ベートーヴェン曲しばりはきつかったと思う。
楽しい作品にするために自由に作るほうが
とらわれ感がなかった。

勝手に推測するに
王子は先にベートーヴェンが決まってたのかなあ。
ベートーヴェンは王子しかできないしね。
でもさあ、もしウォンカやってくれたら
スラッとした長身に山高帽、ジャケットを着て
完璧な歌唱でウンパたちと踊る。
あ~想像しただけでウットリするわ。

とっても楽しかったのでリピしたいけど、
幸か不幸か行ける日程がなく、
高額チケットに手を出さなくても済む。