Author Archives: Sasa

井上 芳雄 トーク&ミニライブ@九州国立博物館


■日時:2025年7月9日(水)18:30
■会場:九州国立博物館 エントランスホール

九州国立博物館開館20周年にあたり、
王子が応援大使に。
んん?王子、九国いったことあるんか?

九国自体は17時閉館で早めに着いたsasaは
いったん追い出されるんだろうなと思ってたら
入場予定者は館内で待機できた。

広いエントランスに設営が始まり
こんなとんでもなく高い天井の場所でライブって
どうなるんだろう?と見上げてると

後ろを背の高い男性が

大貫さんだ~!

パーテーションで囲っただけの会場の奥で
大貫さんのリハーサルがスタート。

空間や天井の広さに対する音の響きを確かめるように
小さく、大きく、速く、ゆったり、いろんな曲を弾く。
しばらく弾いた後、

え?

王子の「メモリー」が!

え~?
ここでリハーサル?

っていうか、ここでやるしかないしね。
王子だってこのとんでもない広さでいったん歌ってみないとね。

リハーサルであっても素晴らしすぎてね。
終った時には拍手喝采☆

次に「雨が止んだら」
そして「最後のダンス」

いやいや、私たち、2回ずつ聴けちゃうのか?

名取事務所公演『燃える花嫁』


■日時:6月29日 (日) 13:00〜15:10
■会場:北九州市劇場 小劇場 自由席
■作:ピンク地底人3号
■演出:生田みゆき
■出演:みのすけ(ナイロン100℃)、松本紀保、清水明彦(文学座)、
鬼頭典子(文学座)、平体まひろ(文学座)、森尾舞(名取事務所)、
西山聖了(名取事務所)、山下瑛司(文学座)

パラドックス定数、サロメカンパニーときて、
社会的テーマの劇団が気になる。
名取事務所も気になってたら北九州で公演があった。

多文化共生、移民受け入れ。
少子化の進む日本、
今後は外国人の力を借りなければやっていけない。
在日外国人は特定の地区にまとめられ
日本人のやりたがらない解体業を請け負う。
川口市のクルド人地区がモデルのようです。

移民への抵抗感/移民に助けられてる

移民たちは不遇な状況であっても
自国に戻れば命さえ保証されない現実。

真夏日に不満言ったり
社会に文句言ったり
そのレベルでないことが世界では起きている。
暑い暑い言うけど、少なくとも室内ではエアコンきかせて涼んでる。

そんなぬるま湯に気付いてゲリラに傾倒する若気の至り。
引き込もうとはしてないようで結果引き込むゲリラ。
そうやって仲間に引き込む策略はうまい。

人口は減り、円は安く、
働き方改革で仕事時間は減り
日本がこれから先進国であり続けるかギモン。

暗いテーマだけど、みのすけさんの高い声に救われ、
ゲリラ女性の森尾さんかっこよかった。
読売演劇大賞の優秀女優賞取られた方なんですね。

薄っぺらい感想ですが、面白い劇団はまだまだある見込み。

三谷喜劇「昭和から騒ぎ」

■日時:2025年6月27日(金)18:00 1時間45分
■原作:ウィリアム・シェイクスピア
■演出:三谷幸喜
■出演:大泉洋 · 宮沢りえ · 竜星涼 · 松本穂香 · 峯村リエ ·
松島庄汰 · 高橋克実 · 山崎一

シェイクスピアの喜劇を三谷幸喜が昭和の日本に置き換えて演出。
なにせこのキャストですのでチケット難関でした。

コメディとはいっても、ケラのようなアート挿入ではなく
シンプルなドタバタ喜劇な印象。
でも、先日のシェイクスピア研究者によると
原作をきっちり踏襲していたらしい。
前半吉本新喜劇を見に来たのか?という気分でしたが
後半はぐいぐい展開が進み、話に引き込まれていきました。

大泉さんは登場するだけで楽しそうな空気を出すし、
会場は終始大爆笑。
宮沢りえちゃんはあの美貌がもったいないくらいの
コメディエンヌぶりでした。
峯村さんのとぼけた存在感は相変わらず絶妙。

個人的にはそこまでお気に入りではなかったので
普通の面白さでした。

映画『国宝』

評判よいから見ておかなくちゃね。
吉沢亮くん、お顔が好きで大河の渋沢栄一チャレンジしたんだけど挫折。
ずっと前に井上芳雄くんが誰と共演したいか?みたいな質問に
「吉沢亮くん。実は歌もダンスもいける」
と言ってました。
一時期事件になっても続々出演してるのは実力を証明してるよね。

で、今回は横浜流星くんとのダブルという旬のキャスト。

任侠の家に生まれた喜久雄(吉沢)と、歌舞伎界名門の御曹司・俊介(横浜)。
厳しい師匠・父(渡辺健)の指導を共に受けながら切磋琢磨。
才能ある子が入ってきて嫌悪や焦りもあったろう
本家の将来を約束されたボンボンに妬みや嫉妬もあったろう
そんな二人だけど、目指すものが同じなのと
試練を共にする仲間だから
仲が良く結束が固く、見ていて嬉しかった。

芸の力か
血の力か

挨拶にいった大御所の女形・万菊(田中泯)に
最後に勝つのは血の力だと予言される。

が、師匠は我が子よりも喜久雄の芸の力を取った。
舞台でその実力を目の当たりにして、姿を消す俊介。

から
襲名披露で倒れた師匠の最期の言葉は「俊ぼう」

あまりの衝撃で動けない喜久雄。
師匠の本心を知り敢えて反感をかって歌舞伎界から身を引く。

から
死の間際に万菊から呼び戻され、復活する喜久雄。

芸と血、両方の時代は長く続かない。
病に倒れる俊介。

最後に残ったのは芸。

そこに日陰の道を歩んできた娘が現れる。
芸のため、身を潜めて生きてきた母娘。
決して父とは認めないと厳しい言葉を浴びせるが
それでも結局、芸には圧倒される。

どんなに人を傷つけたとしても
それを上回る力が芸にはある。

好きだったのは
*血の力をもたない喜久雄が舞台に立つのが怖くて化粧出来ない時に
俊介が紅をひいてやるところ
*屋上でボロボロの喜久雄がジョーカーのように踊るところ
*片足になった俊介が舞台で倒れた時に、これが最後の舞台になると感じた二人が
周りに止められても最後まで舞台に立ち続けたところ
*一緒に舞台の上を見上げて二人で同じ景色をみたところ

sasaは見ていて、卒論で書いた
オスカーワイルド『ドリアン・グレイの肖像』が浮かびました。
芸術至上主義。
最後は人を越えて芸術が残った。

芸は全てを凌駕する、そんなテーマだったのかな。

第五回ともてらす寄席「柳亭小痴楽独演会」


■日時:2025年6月22日(日)14:00 2時間ちょっと
■会場:ともてらす早良 自由席
以前一度チケット取ったことあるのですが
コロナかなにかで中止でした。
なのでリベンジ。

福岡市の中でも山の方の区民センターでの開催。
主催が頑張ってくれてありがたい。
チケットは結構いつまでも発売中でしたが当日は満員でした。

若手新進の落語家さんです。
sasaは知らなかったのですが、
お父様も噺家さんで有名らしい。
2世かどうかは関係なく面白かった。

前座にお弟子さんが出ましたが、
やっぱし全然違いますね。
ミュージカルでも思いますが、
歌が完璧でプレがないと、こちらが安心してお話から感動の域へ入れる。

落語も噺家さんの才能と技量をもとにした
ドーンとした器が用意されてると
安心してゲラゲラ笑えます。

マクラから抜群で、笑いっぱなしの中、本題へ。

泥棒の噺2つと
正直者の噺。

とてもいいお話で、日本の話芸いいなあと思う。
今後の要チェックです。