■日時:2015年10月3日(土)13:00 1幕85分 休憩15分 2幕
■会場:北九州芸術劇場 中ホール K25
■脚本・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
■出演:仲村トオル、小池栄子、水野美紀、夏帆、門脇麦、町田マリー
緒川たまき、萩原聖人、池谷のぶえ、野間口徹、山崎一
大好きなケラ作品。
ナイロンではないけれど、これまでで一番面白かったかも!
どこが面白かったのかなあ。
たくさんの愛人のいる田島(仲村トオル)が改心して、
妻と娘の元に帰ろうと、
偽の妻(小池栄子)を引き連れて、愛人の元を訪れ、
別れを告げていく計画を立てる。
泣いて自殺未遂をされたり、あっさり去られたり、
まあ、計画通りに事が進むはずもなく。
主演は仲村さんと小池さん。
仲村さんは最近ケラ作品の常連さんですね。
あんなにスマートなのに、すっかり三枚目。
sasa、コメディできる二枚目さんに弱い。
まあ、一番好きなのがヒュー・グラントですからね。
で、一番すごかったのが小池さんです。
新感線の髑髏城の時はそうでもなかったんですが、
今回は品のない怪力、大食いの女性。
ダミ声で迫力がすごい。
突き抜けてました。
それでいて、だんだん愛着の湧いてくるキャラだから不思議。
この2人を中心に、大好きな緒川たまきさんは
相変わらずの、ナンセンスをしゃあしゃあと言い切るあっぱれさ。
水野美紀さんもつつましやか風でいてしたたか。
池谷さんについては、もはや化け物級の七変化。
登場人物たちの長い歳月を追うのがケラの常套で、
観客も一緒に歳を重ねていくのです。
そして一緒にフィナーレを迎えるという、
sasaは勝手に一体感をもって観るのです。
太宰治未完の作品を舞台化ということですが、
ケラが太宰が好きなわけでもなく、勝手に作っちゃって
太宰なんて知ったこっちゃないと述べています。
昭和でありながら、
プロジェクションマッピングを多用した映像はキッチュで、
振付はハイカラ。
今回はケラのご挨拶はありませんでしたが、
一番後ろのPA席で見守ってました。
次の『消失』も是非観たいところです。
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