■日時:2019年10月19日(土)14:00
■会場:サンケイホールブリーゼ B列センター
■演出:小川絵理子
■出演:宮沢りえ、堤真一、段田安則
このレビューネタバレします。
相変わらず宮沢りえちゃん、難役されます。
弾圧とか反政府とか独裁政権とかの社会的な
馴染みのない設定のため、sasaの苦手分野。
反政府運動で拷問・凌辱を受けたポーリーナ(宮沢)は
今も心身ともに苦しんでいた。
ある日、夫ジェラルド(堤)が車の故障を助けてくれた医師ロベルト(段田)を
家に招く。
その声を聞いたポーリーナは、
彼こそ自分を目隠しして監禁し拷問した男だと確信し、
復讐を始める。
ロベルトは潔白を主張し、夫は思い込みだと説得し、
でも、当事者しか知らないことを知っている様子のロベルト。
3人の駆け引きとぶつかり合いが全てで
ポーリーヌが狂っているようでもあり、
ロベルトが嘘をついているようでもあり、
最終的に真実はわかりませんでした。
だた、ラストで、ロベルトがニヤっとしたのですよねえ。
一時はポーリーヌがナイフを突き立て、殺そうとしたところで暗転、
どうも思いとどまったようで、
3人は日常に戻り、同じ式典に同席しているようでした。
あの笑みからすると、ポーリーヌが正しく、
ロベルトはまんまと逃げおおせたのかと。
が、こういう戯曲って、観客の心理が右往左往することが
目的ではないかと思っているので、結論にはそう意味はないのかも。
3人ともそれは実力ある俳優さんたちですので、
真剣に見入りました。
堤さん、最近、コメディ路線も多い気がしますが、
正当派の2枚目さんですし声がいい。
そして宮沢りえちゃんの美しいこと。
白い普通のシャツ、ヘタすると野暮ったくなりそうな
襟のついたシャツに、長めのタイトスカート。
腰のラインが綺麗で、そこから伸びた脚のお美しいこと。
そして、ラストの式典のフォーマルでは輝くようでしたよ。
2列目でしたので、その美を堪能させていただきました。
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