DANCE公演『 Special Evening 』


◆日時:2011年10月9日(日)19:00、10日(月・祝)14:00、18:00
◆会場:青山ベルコモンズ9F クレイドルホール
〈PartⅠ Physical Theater:DNA-Dance ‘n’ Algorithm〉40分
◆音楽:増田俊郎
◆振付:新上裕也
◆出演:新上裕也、風間無限、蔡暁強
〈PartⅡ 44Duos 44の二重奏〉55分
◆振付:アレッシオ シルヴェストリン
◆出演:横関雄一郎、吉本真悟

このままフェイドアウトしそうなくらい書けませんが、
自分の記録でもありますので、思ったことだけでも。

貴重なシャオチャン公演なので3回連続でお席に座ったわけですが、
観る度にかなり印象が変わってきました。
1回目はね、sasa、こういうコンテンポラリーダンスというもの初体験。
どう観ていいのかもわからず、観賞後すぐにシャオ友ゆうさんに泣きのメールを入れました。
特にPartⅡは、曲にのせて淡々と進んでいくので、
ごめんなさい!眠たくなってしまったのです。あ!でも寝てないですよ!
客席が対面になってたので、何人か頭が落ちているお客様も見えました。

それが、2回目以降少しずつ面白くなってきました。


お席はこのようになっていて、sasaのお席はF13→D10→E4。
どの位置であっても贅沢にもシャオチャンを数メートル近くで観ることができ、
その度に新しい発見があったのです。
演出も毎回微妙に違っていました。

#1萌芽 #2分裂 #3コンタクト #4彷徨い #5融合
で進みます。
暗闇の中、3人が静かに進んで、シャオチャン正面ステージ下、
新上さん上手前方床面、風間さん下手にてスタート。
シャオチャンから動き始めます。
ライトの中に恐る恐る首を入れてみたり。
誕生したばかり?かといって赤ちゃんのような無邪気さではなく、
真っ白の無機質な表情です。
次に新上さんがピクピクし始め、風間さんも動き出します。

3人のコラボなのだから、ちゃんと3人で表現するものを観ないと!
とは思いつつ、いつものようにシャオチャンしか観ていない。

ステージから落ちるんじゃないかという勢いで端まで走り込み、ピタリと止まる。
打ち身できないかなあと心配になるほど、バタンと床に倒れる。
相手を掴んでは素早く切り返す。
弾みもつけずに高く飛ぶ。
どれも強靭な身体のなせる技です。
そんな技だけでなく、立ち姿や首の角度、手の上げ方、動きの全てが美しい。

1回目のお席が上手中央、全体が見渡せました。
シャオチャンは上手側が多かったので、よしよし。
と思っていたら、2回目のお席ではラストの極限まで踊る苦悶の表情がたまりません。
そして3回目はお花の位置ですよ。持って来てちょこんと座るシャオチャンが目の前です。
嬉しそうな表情も間近に見られて幸せ〜♪

再確認したことには、シャオチャンはダンスだけでなく、表現が素晴らしい。
最初の無機質、人間味ある優しさ、猛々しさ、
どれも、感情移入してしまう表現をされます。

開演前に公演パンフのシャオチャンコメント
「商業的な世界に接していた僕にとって新しい身体表現です」
どういうことかなあと思って臨みました。
そして思うに、今回が「商業的ではない世界」だとしても、
やはりシャオチャンはエンターテイメントの方だなあと。
新上さんは、アーティスティックな世界を追求してあって、
自分の世界に入り込み、そこからメッセージを読み取ってね
というダンス。
お仕着せたり強いたりせず、観る側に任されたような放り出されたような…。
シャオチャンは、抽象的な中にも「みんなに楽しんで欲しい」という
ダンスのような気がするのです。
自分が美しいと思う、かつ、観客が喜ぶ動きを意識してくれているというか。
その辺りが、シャオチャンのサービス精神&優しさなのでしょう。
さらには、ポーカーフェイスのようでありながら、
絶対の自信と強烈なアピールが感じられます。

と、書けないと言ってた割に、次々シャオチャン賞賛が浮かんでくるもんだ。
結局、シャオチャンが踊るというだけで、sasaは幸せなのであります。

2 Thoughts on “DANCE公演『 Special Evening 』

  1. 素晴らしいレポありがとう

    私はほぼ同じ位置から見たので違う表情がみる事が出来たササさんがうらやましいわ

    シャオチャンのダンスは物語の中に観客を誘ってくれますね
    心で踊るという意思がダイレクトに伝わります

    今回は今まで見た事のない表情を沢山見る事が出来て
    更にファンになりました

    表情はどうやって稽古しているのかしらね 気になるわ

    3人で踊っていたはずなのに心のビデオに録画されているのはシャオチャンの美しい姿だわ
     
    次は何に出るのかしらね

  2. ★ゆうさん
    深読みはできないので、気持ちだけで書くことにしました。
    はい、贅沢な3席でした。
    ゆうさんの2席は近過ぎましたもんね。
    正面席の印象も気になります。

    次はね、『GQ』新作がいいなあ。
    やはり音楽にのせて舞っているシャオチャンが観たいです♪

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