◆日時:2012年6月9日(土)13:00 ※上演時間75分
◆会場:北九州芸術劇場
◆出演:宮沢りえ、池田成志、近藤良平、野田秀樹
もう20年前くらいに観た「夢の遊眠社」、全くわからなかった。
でも今回は、衝撃的で面白く、それでいて、とても後味が悪い。
一番感動したのは、宮沢りえちゃんの美しさ、特に脚!
オープニングのシャツ&パンツスタイルからキュッと上がったヒップラインに見とれる。
その後、役が変わり、太ももから生脚が出る衣装で、そのまま横になるシーンが多い。
腰のラインから、長い長い脚にかけて、同性であっても触りたくなる。
お顔の美しさは言うまでもなくね。
こんなにきれいなものを愛でられただけでもありがたや。
その上、ただの美しいだけではないの。
動きはしなやかな猫のようで、速い動きの反応もよく、
凄みのある台詞も、無言で無表情で恐怖に従う姿もこれまた色っぽい。
マイクなしの生声?だったように思うけど、滑舌もよく、台詞もきれい。
お話は「普通」なサラリーマン・井戸が、いつものように帰宅しょうとすると、
自分の家に、妻と息子を人質に脱獄犯が立てこもっている。
警察も群がるメディアも助けになりそうにはなく、
井戸は、犯人の妻に説得を頼みに行くが、拒否され、
逆に自分も脱獄犯の家で立てこもる。
そして、井戸と脱獄犯の間で、人質を使った残忍な応酬が繰り返されていくのです。
普通と狂気というのは、対極に位置するのではなく、案外近しいものなのか
人というのはあまりの暴力や恐怖には、慣れ、思考を失うものなのか、
と不安になる。
「狂っちゃダメだよ」とか「恐怖には闘え!」がテーマではなく、
人というのは、そんな怖い生き物なのだよということを示したかったのか。
舞台はシンプルで、大きく広げられた紙がいろんな役割を果たす。
知性を感じさせるものだった。
観終わった後は、気持ち悪い〜!が正直な感想。
それでも観て良かったと思う。
野田さんの柔軟性と機敏な動きも素晴らしかったけど、
やはり宮沢りえちゃんに拍手☆
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