ミュージカル『アリス・イン・ワンダーランド』

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◆日時:2012年11月23日(金・祝)13:00
◆会場:青山劇場
◆出演:安蘭けい(アリス)、濱田めぐみ(帽子屋)、田代万里生(ウサギ)
    高畑充希(クロエ)、松原剛志(モリス)、柿澤勇人(エル・ガド(猫))
    JOY(芋虫)、石川禅(白のナイト/ジャック)、渡辺美里(ハートの女王)

これぞブロードウェイのエンタメだ〜!という作品でした。
内容てんこ盛り、衣装は華やか☆
原作にかなりアレンジが加わった現在劇です。
主人公アリスはいかにもニューヨーカー、
水色のエプロンドレスも含め色とりどりの衣装はブロードウェイ直参らしいですし、
振付け9人それぞれ別の振付家なんだって。
あれこれ詰まったおもちゃ箱のようでした。

万里生ウサギ、「時間がない」と大きなお尻を揺らしながらバタバタ。
狂言まわし的に随所に登場。
最初は万里生くんだとは思いませんでしたよ。
歌は上手いけど直立不動イメージから一転、今回はじたばた動き回る新境地、
とっても良いです♪

アリスの安蘭けいさんは、体型が細いのもあってギスギスしたアリスがぴったり。
序盤はあまり好きになれないキャラクターですね。
後半はその細さの中に葛藤を詰め込んでいるのかと思うと可哀想になってくる。

帽子屋・濱田めぐみさん、初見です。
すごいですね。
歌も演技もすっぱり潔い!
凄みも声量も歌の上手さも安蘭さん以上でしょう。
眼光も鋭く、とにかくかっこ良くて、ひれ伏したくなります。

高畑充希ちゃんも初見。
素晴らしい歌ですね。
諦めきった冷めた瞳がクロエらしい。

芋虫JOY、葉巻をくゆらせながら「急がず焦らず、じっくり考えるといい」。
まったりもったり。

帽子屋の腰巾着のようなモリス。
ねちっこくていい味出してます。

お顔も動きもきれいで、やらし〜いエル・カド。
売店のポストカードは柿澤さんだけ売り切れでした。
やっぱりすごい人気なのですね。

渡辺美里さん、生歌はすごかった!
どこまでも伸びる、伸びる、伸び〜る声。
お若い頃から貫禄ある方なので、女王役もハマってます。
台詞も演技も初舞台とは思えない。

そして、禅さん。
ハイテンションで浮くほど楽しそうなんですよ。
ナイトで馬に跨がるところなんて、そんなバカバカしい役をどうして引き受けたの?
のはずなのに、本人あまりに楽しそうなので、はいはいお付き合いしましょう、って。
禅さんが楽しんでることが、キャストも会場も楽しくさせていたことは間違いない。

どのキャラクターもとても魅力的でした。
それぞれがアリスの内面を具象化しているわけですが、
急ぐことも大事だし、じっくり取り組むことも大事、
楽しむことが一番だけど、それだけで良いわけでもない。
その時の感情や状況によって、あっちがいいと思ったり、
いやこっちが大切と思ったり。
誰もがそんなごちゃまぜの世界〜ワンダーランドにいるんだよなあ。

深いメッセージは1回では掴みきれず…。
視覚的にも1回では収まりきれなかった。
加賀谷さんもいらっしゃったのにね。
東京住んでたら絶対リピしてるでしょう。

4 Thoughts on “ミュージカル『アリス・イン・ワンダーランド』

  1. 渡辺美里って、「わかり始めたマ~イレボリューション」の?
    あの人ミュージカルもやるんだね!
    20年ぶりくらいに名前思い出したよ。

  2. ★takiちゃん
    そうよ、マイレボリューションよ。
    これまでも何度かお誘いはあったけど、今回初めて出演したらしいの。
    でも、昔から堂々としてたでしょ?経験も豊富だろうし、女王様の品格ぴったりだったよ。

  3. 渡辺美里、学祭に来てたよね。
    福岡好きなのに、〇大の学祭に来てみたら、
    盛り上がらずに、福岡嫌いになると困るなあ
    …と言っているファンがいた。

    『アリス』観たかったなあ。
    特に、濱田さん、渡辺さん、
    そしてハイテンションな禅さん!

    いまだに禅さんジャベールを観たいと思っているのだけど、
    やっぱり無理だろうねえ。

  4. ★ややちゃん
    当時は一番人気あった時だよね。
    ミュージカルは初めてでもステージ経験は豊富だから
    堂々と立ち、歌も完璧だったよ。
    濱田さんもまた見たい!

    ラッセル・クロウのジャベは朴訥として、ちょっとイメージ違ったかなあ。

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