舞台『シンベリン』

◆日時:2012年4月29日(日)12:30
◆会場:北九州芸術劇場 大ホール
◆出演:阿部寛、大竹しのぶ、窪塚洋介、勝村政信、浦井健治、瑳川哲朗、吉田鋼太郎、鳳蘭
   大石継太、丸山智己、川口覚、井口恭子、手塚秀彰、塾一久、大川ヒロキ、岡田正
    二反田雅澄、清家栄一、飯田邦博、塚本幸男、井面猛志、篠原正志、松田慎也 ほか

シェイクスピアの中ではそう有名ではない作品?
(英文科卒なのにお恥ずかしながら聞いたこともなかった)
難しいのかなあと思っていたら、
そんなことはなく、すご〜く面白かった。
3時間半の長丁場、全く飽きることも、眠気もなく、集中が切れなかったよ。

お話はいたってシンプルだもんね。
要約してしまうとチョチョイノチョイで終わってしまうような内容。
それをあーだこーだと引き延ばすのは、無駄と言えば無駄だけど、
その無駄な台詞まわしが楽しくなってきたところが、sasaも成長した?
少しばかり小田島先生翻訳の本で予習していて、
「そうそう、読んだよ、その台詞」ってことだけど、
それがお芝居にのると、なんだか魅力的なコトバに変身!

今日のお気に入りは窪塚ヤーキモーと浦井ギデリアス。
窪塚くんは先日のDVD『ピンポン』で才能を再確認してたので、
今回かなり期待していたんだけど、それ以上。
台詞は聞き取りやすいし、狂気と危うさが色っぽい。
ポステュマスを挑発する間とか動きも素晴らしいわ。
最後までキワモノでいて欲しかったけど、
ラストはやけにいい人になっちゃった。

そして、『薔薇サム』での献身的なはじけっぷりで一気に好印象の浦健。
今回は岩穴の中で育った野生児ということで、
その野性味がこれまた新鮮。
腰を下げて走る姿が動物っぽいわ。
邪心のない純粋無垢な若者らしさに溢れてます。
そして、楽師シーンでは、歌も聞けたのだ。
仮面つけてて、「大丈夫かあ」の歌だけど、浦井くんだとわかる歌声。
本人すごく楽しそう。

あとは、井面さんですが、えりか先生からの事前指導のおかげで、
登場シーンほぼチェックできました。
以下、えりかメモを見ながら復習。
〈1幕〉
*開演15分前に登場し、あちこちうろついた後、知恵の輪を解いて嬉しげ。
*開幕ご挨拶は下手。そのままセットを押しながら去る。このセット重たそうだった。
*シンベリンと一緒に貴族として登場。
*ローマ、フィラーリオの家、下手手前で絨毯を敷く。
オオカミの前に座り、ボステュマスとヤーキモのやり取りを面白そうに聞きながらワインを飲む。
*使者として登場。ぬぁんと!初めて台詞を聞いたぞ!
「恐れながら申し上げます。なんタラかんタラ…」
台詞ここだけなので、聞き逃さないように緊張したよ。
*ルーシアスの従者。下手センターより。

〈2幕〉
*前幕と同じ位置でスタート。
*これ以降、戦闘・殺陣シーンは舞台上を右へ左へ状態。
*牢番。手枷足枷をはめたらしいが見逃した。
*最後、上手後方。ブリテンの兵士。
*カテコ。下手側。なんかカテコは下手が多い?
そして、いつものように「ありがとうございます」と言い続ける。

最後はめでたしめでたし、
敵のイタリア人まで許しちゃうところは無理矢理だけど、
やっぱハッピーエンドは嬉しいね。
会場全体が幸せな気持ちでカテコを迎え帰路についたのでした。

2 Thoughts on “舞台『シンベリン』

  1. 窪塚くんはいい役をもらっていたよね。
    一時期いろいろ言われていたけど、
    認められているのだろうね。
    浦健の楽師シーン、私は気づいていなかった。
    残念!

  2. ★ややちゃん
    窪塚くん、いいわあ。おかしなことになっていた時期が勿体ないね。
    『血の婚礼』観たかった…。
    音痴の楽師、浦井くんだったと思うよ。
    きっと、見逃してるポイントいっぱいあるんだろうなあ。

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