■日時:2017年2月27日(金)13:00 1幕80分 休憩20分 2幕70分
■会場:日生劇場
■出演:
川平慈英、浦井健治、霧矢大夢、赤根那奈、藤井隆、JKim
深水元基、鈴木福、鈴木蘭々、ROLLY 他
ティム・バートン監督の映画のミュージカル化。
DVDで予習しておこうかと思ったのだけど、
予習不要でした。
初見でもわかりやすく、とても心温まる素敵な作品でした。
舞台自体の色もセットもファンタジーな世界♪
もちろん健ちゃん目当てで行ったのですが、
主役は慈英さんなのね。
思っていたより健ちゃん出演シーンは少なくて、
歌もダンスも基本は慈英さん。
ストーリーはなんでも盛って大げさに語る父親エドワードに
小さい頃は楽しく、ある種憧れて聞いていた息子ウィルも
成長するにつれ、辻褄のあわないことや非常識なことに気付き、
話していること全てがうさん臭く、ウザくて距離をおく。
結婚して子供ができ、父親が病に倒れたことから
久しぶりの再会を果たす、というもの。
どう考えてもおかしな話を声高らかに話す父親。
そりゃあ嫌だよね。
でも、それを周囲が温かく聞いていたのは
エドワードがそれだけ皆に愛され慕われていたからだと
最後は理解できる。
慈英さんは歌もダンスも上手で、キャラが明るいからエドワードにぴったり。
椅子やベッドから立ち上がる時、必ず、足をまっすぐ伸ばしてバネのように身体を起こす。
タップもお上手なんだと思うけど、シューズが普通だったのかしら
見せ場は今一つ。
子ウィルは福くんだったけど、
福くんの演技力をアピールするほどのソロシーンもなく、
歌も普通に上手だけど、ダンスはあまりなく。
でも、「あー福くんだぁ」と見ちゃいますね。
霧矢さんは初見でしたが、歌もダンスもお上手。
特にダンスがキュートでキレッキレでした。
夫エドワードのことも「仕方ないわねえ」と愛情深く、
母親のように包み込む。
鈴木蘭々ちゃんはお見かけすること自体久しぶり。
前半は弾けるお嬢だったのが、後半はお婆さん役だったからびっくり。
でも、それも難なく演じてらっしゃいました。
とはいえ、キュートだった蘭々ちゃんも今や41歳なのね。
ROLLYが出てるのもsasa的には結構ツボで、
あんなキワモノやらせたらROLLY様以上はいないのではないかしら?
登場が少なめとはいえ、
健ちゃんがこの作品全体を温かくしていたのは確か。
父親に反発するのも、その後事実を知って反省するのも
人間らしさが健ちゃんだとごくごく自然。
健ちゃんウィルの気持ちの変化は観客のそれと同じもので、
うんうん、同じく~と共感してしまう。
一番良かったのは、ラストのウィルと怪人カールの対面シーン。
なるほど~。
これだからエドワードって…
と苦笑しながら許せてしまうのは、
ウィルもsasaも客席もだったと思う。
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