映画『さらば青春の光』

金曜日仕事帰りにレイトショー。
60年代の「怒れる若者たち」を描いた映画。

愛するコレクターズが
「この映画が無かったら
コレクターズは生まれてなかった」とまで言うし。

モッズに浮かれてドラッグに溺れ
薬を求めて薬局に盗みに入る。
仕事はテキトー。
なんだかいつもイラついてる。

40年前の映画ですので、
世代が全く違う。
主人公ジミーが自分の部屋に戻る
→スマホをいじる
というイメージがあまりにも固定化されてて
あ~そうだ、スマホないんだ!って。

ドラッグも禁止されてるとはいえ、
あっさり手に入ってるし。

などなどで、文化の違いについていけずキョトンとしてた。

が、後半、そんな苛立ちが大人になると通用しない、
そのまま生きていけるわけではないことが
だんだんとわかってくるけど認めたくもない。
そんなセイシュンのほろ苦さを味わったわ。
名作と言われるのは納得。

でも一番の驚きは、途中からどう見てもオーラ全開の
端正な顔立ちの長身の金髪さんが現れるのよ。
どうみてもこれはスティング!
モッズクループのスター役。
スクーターはミラーやライトでカスタム、
クラブではセンターで踊りまくる。

このダンスが今とは全く違ったスタイルだから
正直ちょっと変。
どうもスティング、ダンスは得意でないらしい。

モッズコート&スクーターのモッズと
皮ジャン&バイクのロッカーが対立。
まるでウエストサイドストーリーのように喧嘩。

その全てでスティングはモッズのリーダーで憧れ。

が、仕事も辞め、家から追い出されたジミーが
再びよき思い出のブライトンに戻ったところ…。

憧れのスティングは客の荷物運びをする
ただの使用人ベルボーイ。
なんだよ~!全然かっこよくねえじゃないか!

が、これが現実です。
馬鹿やっても日常はじっと耐えて不本意なことでもやって
生活するのが大人。

苛立ちながらもその現実を突きつけられ
どうしてよいかわからない。

あとねえ、こんなダメ息子でも、
親はまっとうに生きてて
もちろんドラッグにも仕事を不真面目なことにも
厳しく怒るけど子どもは聴く耳なし。
これは昔だからとか英国だからとかはなくて
古今万国共通です。

もひとつ、ブライトンの断崖の美しいこと!
行ったことのない行きたいところが
まだまだいくらでもあるなあ。

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