◆日時:2011年2月19日(土) 13:00
◆会場:北九州芸術劇場 大ホール
◆出演:小栗旬、橋本さとし、武田真治、石川禅、吉田鋼太郎、
キムラ緑子、高良健吾、山内圭哉 ムロツヨシ・・ ほか
酷評高かった小栗旬くんの『時計じかけのオレンジ』。
確かに感動的な演技力ではないし、歌はやめた方がいいと思うけど、
十分がんばってたし、楽しめましたよ。
時の人だから世間の目も厳しいんだろうね。
というか、小栗くんがそこそこであっても
その周りのキャストが豪華すぎる…。
ミュージカル界の実力者、禅さん、さとしさん、武田真治くんに
蜷川シェイクスピア吉田剛太郎さんまでいらっしゃるのよ。
河原さんとしては、みんなで座長を支えてもらおうという意図で
キャスティングしたのかしら。
冒頭は見たくない、鬱々とする暴力シーンの連続。
気持ちがどよ〜んとします。
ただ、ストーリーはアレックス(小栗くん)と
各シーンのキャラクターが絡みながら進むから、
そのお相手の力量だけでも見どころ十分。
*武田真治くん、老人から、マッチョのヤングまで
対比の大きい重要な役どころがうまい!
*禅さん、さすがよね。善良のようなそうでないような神父さん。
真剣なのに、どうしても愛嬌があるの。
*さとしさんは人間性全否定の科学者。
ソロが1曲あって、ミュージカルスターのオーラだったわ。
*吉田鋼太郎さん、声がいいわねえ。惚れ惚れしちゃう。
歌も初めてお聞きしたけど上手でソロパートまであったの。
こういう方々が次から次に登場するからね、
楽しめないはずがありません。
映像も効果的に使っていてスタイリッシュ。
それに出演者全員がいろんな役でちょろちょろ出てるの。
吉田さんなんて彫刻になっていらっしゃったわ。
それを探すのも楽しいよね。
とはいえ、前半はぼんやり見ていてかなり見逃してしまった。
残念…。
小栗アレックスはナイフのような狂気
というまではいけてなかったかな。
動きはいいし、決めポーズもいい形に決まってるけど、
恐ろしいまでのキレで演じて欲しい役よね。
でもステージ上の立ち姿はさすがにスターだったよ。
ぴちっとした白いパンツに黒ブーツスタイルなんだけど、
腰から太もものラインがスタイル抜群なの。
実際ね、観客の様子がいつもと違ってた。
年代が明らかに若い。
後方席なのにオペラグラスを持っていない。
小栗くんファンが詰めかけてる感じでした。
そして、作品のテーマとしては
「NO CHOICE, NO LIFE」?
人はその都度自分の進むべき道を選びながら人生を進む?
犯した罪も「若かったから仕方ない」みたいに片付けられてたし。
あの暴力と狂気をそれで済ますのはどうなんだ!?
作品からのメッセージという意味では共感できなかったけど、
豪華キャストとスタイリッシュな演出では
エンターテイメント性十分で楽しめる作品でした☆
私も観たかったなあ。小栗旬くんよりも、さとしさんと禅さんが。
それにしても、吉田さんに彫刻をやらせるなんて、河原さん、やりますな。
吉田さんの歌も聞きたかった。武田くんは着実に経験を積んでいるね
(…なんて我ながら生意気な言い方だわ)
『時計じかけのオレンジ』はどう演出されても、観終わった後の気持ちの
持って行きようがなさそうだから、こういう豪華キャスト出演の舞台で
鑑賞しておきたかったなあ。映画をDVDで観直す気にならないし、
読まなくちゃと思って10年以上前に買った原作も読む気にならないよ。
★ややちゃん
チケットなかなか現れなかったよね。
河原さんの演出は「印獣」の時よりモダンでかっこよかったよ。
武田くんはあまりの老人ぶりに、実は1幕では気づかなかった。
さとしさんは、ジャン・バルジャンの時は気づかなかったけど
あんなに歌上手なのね。
吉田さんは、キャストが多いと声の良さが際立つの。
禅さんは優しさと茶目っ気が愛らしい。
映画は怖すぎて観られない。
原作お持ちなのね。小説だとどんな感じなのかしら?
そうなのよ、さとしさんは歌、上手なのよ。
ていうか、ジャン・バルジャンって、
これだっ!ていう見せ場があんまりないような…。
ジャベールには “Stars” があるけどね。
優しげな禅さんがジャーベールをどう演じるのか、
観ておきたいんだけど、日程的に無理だなあ。
★ややちゃん
さとしさんのエンジニアは観てないからなあ。
歌の上手さは今回新発見だったよ。
禅さんのジャベールはすごいらしいよ。
先日会ったカエルちゃんが前回観たらしい。
あんなに優しい面持ちなのにどう変化するんだろうねえ。