Category Archives: そのほかいろいろ

映画『レ・ミゼラブル』3回目 Part.2

それでは、第2幕いってみましょ!
sasaの理解不足・認識違いなどご指摘くださいね。

*バリケード
・ジャベが仲間に入り「敵の様子を見て来る!」という時に、
ガブらしき声が聞こえるんだけど、
この時点ではガブはジャベに気付かなかったのかしら?
・マリウスがコゼットへの手紙を託すのをどうしてエポからガブに変えたのでしょう?
「エポの気も知らないで頼むからあんなことになったんだ!」
とマリウスには自責の念に駆られて欲しかったのだが。

*オンマイオウン
サマンサ・バークス、他のキャストと違ってなんだか1人だけ
舞台役者のど根性!っぽくないですか?
ミュージカルキャストだからもちろん歌は上手なんだけど、
ハリウッド女優さんたちの中でちょっと異質に感じるのです。

*バリケード
・コゼットが去ると知って自暴自棄になったマリウス。
樽(火薬?)に火をつけようとして、敵から「お前も吹っ飛ぶぞ」
マリウス「その覚悟だ!」。
半分虚ろで、半分ヤケになった表情がよい。
・アンジョが「クール・フェラック、見張りだ」と言う時、
反応してるのがグランテールの気がするのだけど・・・次回再確認。
・火薬が雨で湿って使えない→ガブが弾を拾いに行く理由
・最後の戦いの時に学生たちに呼びかける軍士官さんのお顔が
あまりにもフツーの人っぽくて笑ってしまう。
でも、この方、実はマリウス役者さん?

*下水道
やっぱりさあ、バルジャンの泥顔、あそこまで必要?
下水道ってあんなに粘度ないでしょ。
あれじゃあ、下水道というよりもレンコン畑だ。
さらに不思議なことに、上方にジャベをみつけた時よりも、
去り際に振り向いた時の顔の方が一層濃度が高くなってるのよ。

*ジャベールの最期
普通の川の流れではなく、輪状の石のようなものがあるんだけど、
あれは原作のモデルの場所なのでしょうか?
落ちたジャベがそこに叩き付けられるのが衝撃的で…。
『レ・ミゼラブル」百六景』読めばわかるかな。

*犠牲者たち
ジャベがガブの胸に勲章をつけるところ、お〜!と思いながらも
なんだか違和感があったの。
それがなんなのか3回目にしてやっとわかった。
良し悪しは別として、ジャベの持つ固い社会秩序は絶対的なものであり、
情に流されないで欲しかったということだと思う。
だって、それがジャベールの存在意義でしょ?
人生全てそれに捧げてきたんだから。
最後の最後までふんばってふんばって、遂に一気に崩壊…であってほしい。
なので、その途中段階、心が少しずつ解けていくところは
見せて欲しくなかったなあ。

*カフェソング
アカペラでいけるマリウスの歌はやっぱり素晴らしい。
その一方、残念なのはやっぱり「窓に映る影〜♪床にも姿が〜♪」が現れないこと。
ここでアンジョの姿が映るのが大きなポイントなので。

*バルジャンの告白
この時、バルジャンの話を聞くマリウスの無邪気な表情のことを前回書いたけど、
これも、祖父の援助は受けてないなどとは言いながら、
結局はマリウスはバルジャンのような人生があることなど想像すらできない
世間知らずのお坊ちゃんだということなのかと。
そして、コゼットの元を去るバルジャン、
失意のあまり馬車に荷を上げることさえできない。
怪力だったはずなのに、崩れ落ちる。

*バルジャンの最期
ここのコゼットあまり悲しそうに見えない。
マリウスの方が真剣だし、バルジャンが「お前が来てくれた」という相手が
何故かマリウス。
導くのがエポではなくなったのは、
バルジャンに手紙を届けたのがガブになったことも関係してるのか?
バルジャンとエポの接点はなくなってしまったかも。
ミュージカルでもバルジャンは、男装したエポのこと「坊主!」
としか認識してないもんね。

*ラストの民衆の歌
ここも、ファンテが清々しい表情なのは嬉しいし、
名曲だから感動のエンディングながら、
なにか違和感を感じていました。
それは、この時点で結局民衆たちの暮らしは変わらず、何も解決はしてないからなの。
『犠牲者たち』で女たちが歌うよね「変わらない、何一つ〜♪」。
学生たちの革命では何も変えられず、人々の暮らしは変わらず、
ハッピーエンドはマリウス&コゼットのカップルくらい。
なので、ここまでめでたしめでたし☆でいいのかなあと疑問を持つ。

お詣り

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毎年、年に2回お詣りする高良大社さん。
家内安全の正月祈祷していただきました。

地元の部活の子どもたちがいっぱいいて、
一緒に昇殿したのは久留米商業野球部。
もちろん甲子園を祈願していました。
若い男の子たちが神妙な顔で座っている姿は微笑ましいですね。
この夏、君たちの活躍、期待してるよ!

今年も健康で過ごせますように。

あけましておめでとうございます。

みなさま明けましておめでとうございます。

福岡は雪景色で幕を開け、夕方から雨降りでございます。

今年も楽しんだり、悲しんだり、愚痴ったり、
その時思うままに、ウソ無く綴っていきたいと思っています。
どうかなあと迷うことも立ち止まることも多く、
みなさまのコメントも気軽にお寄せいただけると
励みと糧になります。

2013年もどうぞよろしくお願いします。

sasa

2012エンタメ回想☆

はい、お待たせしました?
大晦日恒例、sasaの観劇&映画回想いきます!

〈ミュージカル&演劇〉
*Rock Musical『ロッキー・ホラー・ショー』…正月早々不謹慎!だけど楽しかった!
*第三舞台封印解除&解散公演 『深呼吸する惑星』…この年齢だからわかる痛みと切なさ
*アクサル公演『三銃士〜仮面の男〜』3回…シャオチャンのダンスは格が違います
*シルク・ドゥ・ソレイユ『KOOZA』…美しい動きにウットリ♪
*ミュージカル『モンティ・パイソンのスパマロット』…くだらなさもここまでくればサイコー!
*M.クンツェ&S.リーヴァイの世界…リラックスして楽しむ王子の姿にホッとする
*劇団四季『オペラ座の怪人』…はるクリスティーヌのきれいな高音
*立川談春独演会…志の輔師匠登場のサプライズ
*舞台『シンベリン』…面白かったけど阿部さんはコミカル路線の方がいいよー!
*ミュージカル「ラ・マンチャの男」2回…これが幸四郎さまの「見果てぬ夢」か!
*TEAM NACS『WARRIOR〜唄い続ける侍ロマン』…戸次さんを追いたくなる
*ナイロン100℃ 38th SESSION 「百年の秘密」…KERAワールド大好き♪
*NODA・MAP「THE BEE」…すっごく怖かった。宮沢りえちゃんお芝居も姿も美しい
*博多座『エリザベート』2回目…春野寿美礼さんの歌の素晴らしいこと!
*ロックミュージカル『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』…ミュージカルとはまた別世界
*ダディ・ロング・レッグズ…丁寧に考えられた作品にはそれだけの涙と笑いが生まれる
*東京バレエ団プレイベント オフステージトーク…新春ガラの『ボレロ』が見たくなる
*博多・天神落語まつり「立川流と円楽一門会」…志の輔師匠のチケット取れず
*博多座『ジェーン・エア』2回…松さんのコミカルシーンいいわあ
*アリス・イン・ワンダーランド…これぞエンターテイメントの華やかさ
*Delicious Deluxe…はい、会場全体で大興奮でした
*ミュージカル『RENT』…ソニンのモーリーン、あっぱれ!

〈映画〉
*臨場
*グスコーブドリの伝記
*おかえり、はやぶさ
*僕達急行 -A列車で行こう-
*戦火の馬
*テルマエ・ロマエ
*苦役列車
*だれもがクジラを愛してる
*ロラックスおじさん
*放課後ミッドナイターズ
*鍵泥棒のメソッド
*メリダとおそろしの森
*ダークナイト ライジング
*アルゴ
*シネマ歌舞伎『籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)
*カラスの親指
*アウトレイジビヨンド
*あらしのよるに
*映画『レ・ミゼラブル』2回

子どもたちにお金がかかるようになり、厳選を余儀なくされてるものの
十分観てますね。

さて、2012年度sasa的No.1発表!
ジャカジャカジャカジャカジャ〜ン!

ミュージカル&演劇部門No.1は…

ミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ』
です!

2人芝居なので、王子の魅力と力を堪能。
台詞まわしも楽しくて、何より最後に「よかったねえ」と
ハッピーになれる作品でした。
あざとくない作り込まれた笑いが誠実。
再演チケット即完売なのも納得です。
王子は今年他にも大絶賛の公演が多かったですよね。
福岡であったのはこれだけだったのですよ。

そして、映画部門No.1は…
想像つかないでしょ?
※レミゼは別次元とさせていただきます。

こちらは実は文句なく
『鍵泥棒のメソッド』です。

大々的なPRもなかったし、タイトルさえ聞いたことないのでは?
それがねえ、実によく出来たコメディなのです。
最近は人気のコミックの映画化っていうのが多い中、
この作品は監督がオリジナルで全てを考えています。
考えて考えて考え続けるうちに、
全てのコマがカチッとはまる瞬間を待つのだそうです。
それに、香川照介さん、堺雅人さん、広末涼子さんのバランスが素晴らしい。
ずっと苦手だったせせら笑いの堺さんが今や「嫌い嫌いも好きのうち」になり、
堺さん目当てで見たのですが、ふたを開けてみると香川さんにすっかり持ってかれました。
それぐらいに香川さんの役づくりというのはすごかった。
とてもクリエイティブを感じました。
映画のスクリーンでなくても良い作品なので、DVDでも是非♪

来年は今のところ手持ちチケット2枚のみ。
気になる公演はいっぱいなんですけどねえ。
節約しながら予算捻出していきますわ。

今年ササメモに遊びに来てださったみなさま、有り難うございました。
来年も、引き続きおつきあいよろしくお願いします。
それでは、よいお年を。

sass

帰り道

仕事納めの日の帰り道、バスで帰宅中、
優先席に座っていたおじいさんがおもむろに立ち上がり、
「ここは○○ですか?」って聞くので、「まだ先ですよ」と答えました。
おじいさん「ありがとうございます」と着席。

しばらくして、sasaより年上の女性が先ほどのやり取りを聞いていたようで、
おじいさんに「○○町ですか?○○団地ですか?」と聞きました。
確かに同じ町内でもバス停間違うと、無駄に歩かないといけなくなるので、
これ大事。
おじいさん、頭をひねりながらも、不安げに
「○○団地やったと思う…。普段バス乗らんですけん…。」

○○団地に着いて教えてあげると、よろよろと立ち上がり、
ニモカカードを機械に当てたところで
「乗車地が登録されていません」の機械アナウンス。
運転手さん「どこから乗られたんですか?」と不機嫌な声。
おじいさん、頭をかしげるばかり。
運転手さん「どこからか言ってもらわないと登録できないんですよ(怒)」
おじいさん、固まる…。

このおじいさん怒られないといけないのか!?

このおじいさんが明確に答えられないの明らかだし、
今ここで問いつめても仕方ないじゃん。

しばらく沈黙が続く…。
運転手さん、出発できずにイライラ。

sasaより前のバス停から乗ってたことは確かで、そうなると料金固定なので
それを言おうかと思っていると、先ほどの女性が
「天神ですか?博多駅ですか?」

おじいさん「天神・・・」

運転手さん「じゃあ、天神ですね」登録ピッピッ。

おじいさんヨロヨロしながら下りていきました。

そのやり取りを見ていた他の年輩の方が
サポートした女性に「あなたいいこと言ったわね。
あんなに問いつめてもわからないんだから」

そうなのよ。

あのギスギスした態度は疲れているのかしら。
年末だからどこも渋滞してて、
運転手さんはほとんど休まずに運転し続けてるのかもしれない。
訳わかんない客が多くて妙なクレームに頭下げてたのかもしれない。

でも、おじいさんは決して図々しくもなく謙虚で、
バスが走り去る時、バスに向かって「ありがとうございました」
と頭を下げてたのです。
バスの中も、みんな仕事が終わってヤレヤレって感じで
先を急ぐとかイライラした雰囲気でもなかったの。

いくら疲れてても悪意のない人に怒りたくはないなと思ったよ。
というか、親のこととかsasa自身の将来とか考えると
おじいさんの姿は他人事ではない気がするのよ。
運転手さんもそう若いわけでもなかったんだけどね。