
■日時:2025年10月18日(土)13:00
■会場:北九州市芸術劇場 F列サイド
■出演:
森田剛 伊原六花 伊勢佳世 浜田信也 冨家ノリマサ 栗原英雄
中上サツキ 須藤瑞己 石井舜 片岡蒼哉
◆ストーリー(HPより)
冷戦下のベルリン。軍事占領下の緊張が渦巻く街で、イギリス人兵士ヴォイツェック(森田剛)は、幼少期のトラウマとPTSD、そして貧困の記憶に苛まれながら生きていた。薬物投与による幻覚とフラッシュバックが彼の心を蝕み、現実と過去の境界が崩れ始める。
予想してたけど、暗い話。
救いがない。
不条理劇の代表的作品らしい。
ただ、絶対眠くなると思ってたのに
森田くんのあまりのうまさに夢中で観てた。
お隣の方たちも「あっという間だね」って言ってた。
愛する妻と子どもがいて、
これまでなかった幸せの中にいるヴォイツェク。
幸せ過ぎるからこそ、
これを継続したい気持ちが強すぎて不安が募り
追い詰められる。
兵士としての生死、母からのPTSD
階下の肉屋の悪臭、
そしてなんといっても貧困。
もともとあまり有能なタイプではない上に
育った環境も悪く、
身分も低く這い上がれる見込みもなく
もがき続ける。
金のために薬の人体実験で精神がおかしくなり
幻覚も生じ、
愛する妻の話も頭に入ってこない。
ヴォイチェクがこんなだから、
彼に寄り添い、救おうとするマリーの健気さが不憫でねえ。
伊原さん、この澱んだ世界の中で
ひとり真っすぐで澄み切っている。
2人とも相当な長台詞でした。
他の俳優さんも実力派揃いで見ごたえがありました。
お席が埋まってなくてねえ。
sasaは先行手数料まで結構払って発売初日に良席を手にしたのですが、
大ホールの真ん中以降はパラパラ。
2階席は前列くらいしかいなくて…。
カテコの時に、ステージ上からは空席確認できたろうなあ。
中ホールくらいがまとまってよかったかも。
あまりの暗い内容なのでスタオベできる雰囲気ではなく
キャストのみなさんに感動をお伝えできなくて残念。

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