行きたいと思いつつ予定の定まらなかった
「アクロス・文化学び塾『カンディンスキーと青騎士』展」
うまいこと時間が空いたので、当日の朝慌てて申し込んで
行って来ました。
カンディンスキーの絵いいよねえ、くらいの気持ちでしたが、
山口県立美術館の斎藤先生の講演は、
とてもとても興味深く、最後は感動すらおぼえました。
カンディンスキーもね、最初は写実的な絵からスタートしたのです。
でも、恩師たちの描くような、暗いどんよりとした絵は嫌!
という信念は曲げず、絵描きの恋人や仲間と共同生活をし、
刺激を受けながら、形の単純化や色の実験を重ねていきます。
今回の目玉は、チラシにも使用されている「印象Ⅲ(コンサート)」。
シェーンベルグのコンサートに感動してすぐ描いた作品です。
音楽の印象を画家が描くとこうなる。
「なんか、すっごく黄色い音楽だった」ということです。
色によって直接魂に響く絵と
音によって直接魂に響く音楽。
どちらも様々な文化を越え、万人の魂になるはず。
展覧会の作品はレンバッハハウス美術館から来ているのですが、
その所蔵の経緯がまたドラマティックでした。
また、青騎士が結成され、いよいよという時に、
第一次世界大戦が勃発し、活動は3、4年で終わってしまった
という終焉には思わずウルっときました。
こんなお話を聞くと、是非、ホンモノ見たいものですが、
山口県立美術館、ちょっと遠いです…。
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