先日なにげにテレビをつけると、
いきなり『ジェイン・エア』の本が映りました。
あれあれ?この番組なに?って見ていると、
作家の池澤夏樹さんが本を紹介する番組のようです。
今回取り上げるのはジーン・リース作『サルガッソーの広い海』。
ササ、読んだことありません。
『ジェイン・エア』を裏返す作品ということでした。
『ジェイン・エア』で、主人公のジェインは
家庭教師として務めるお屋敷の主人、ロチェスター氏を好きになるのですが、
ロチェスター氏には、実はお屋敷の奥に幽閉する狂気の妻がいるのです。
「見た目も酷く、植民地生まれで」と狂気の妻を描写するところがあって、
ジーンはこの、悪意を持って使われた「植民地生まれ」という表現に反応したのです。
『サルガッソーの広い海』の主人公アントワネットは
イギリスの旧植民地ジャマイカ島生まれで、
女性、イギリス人、白人でありながら貧しい…などの意味で弱い存在。
元奴隷たちの襲撃など様々な運命を経て
イギリスから来た男性と結婚し、イギリスに渡る。
憧れていたイギリスだったが、いつの間にかバーサと呼ばれ、屋敷の中に閉じ込められ…。
そのイギリス人男性がロチェスター氏であり、アントワネットが狂気の妻である
と読者が気づいたところで、『ジェイン・エア』と結びつくわけです。
悪くばかり書かれている狂気の妻の視点で物語を紡ぎ直す。
やられた!って感じですね。
実際に植民地生まれの女性である作者ジーンが
その不安定な境遇と、社会の偏見、それに対する怒りを
こうやって仕返ししたのね。
国家、民族、階級、宗教、文化、歴史…
外国の小説や映画には、その背景が深く関わっています。
それって日本人にはなかなか理解が難しい。
なので、その複雑な結び目を解いてもらうと「はぁ、そうだったのか」
と素直に感動します。
そんな奥深さが好きなのです♪
sasaさん、こんにちは!
シェルブール、昨日行ってきました。
台詞が全編歌で進むのは意外に違和感もなく、途切れなく流れる音楽が気持よく耳に残ります。ダンス、リフト、本当にエネルギッシュな舞台です。
久しぶりに芳雄くんらしい切ない表情も難しい歌も目と耳で堪能させていただきました♪
ラストシーンはとてもいい!切ないけどそれだけではなく、今のそれぞれの幸せがあってあたたかく感じます。
映画とは違う舞台ならではの良さがありました。
昨日は雨で、劇場を出てからもずっとシェルブールの世界!
公式HPでダイジェスト版がアップされてますよ。
わお☆
hiroさんいつ行かれるのかなあとレポ楽しみにしておりました!
流れがそんなにスムーズなのは素敵な作品ですね。
開幕から1週間で落ち着いてきたのかな。
ダンスは聞いてましたが、リフトですか?
エネルギッシュというのも作品のイメージからは意外!
劇場を出てからシェルブールの世界!ってよくわかります。
しばらく一人でその世界に浸りきってますよね。
これがまた楽しい!
CDはあるのかしら?CDがあるとかなり後々まで何度も感動を再現できますよね。