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『オペラ座の怪人』25周年記念公演 in ロンドン


先日、王子公演の前に観た映画のレビューを。
◆キャスト
オペラ座の怪人:ラミン・カリムルー
クリスティーヌ:シエラ・ボーゲス
ラウル・シャヌイ子爵:ヘイドリー・フレイザー
奴隷頭/羊飼い:セルゲイ・ポルーニン

これはもう、泣きにいくようなもんでしたね。
演目として完璧な作品だし、
世界のキャストの中でもtopが集結だろうし。

レミコン以上に舞台そのままのセット、衣装、演技で進行。
ファントムの世界にどど〜っと浸り込む3時間でした。

ラミンファントム、色気があって素晴らしいです。
クリスティーヌが惹かれるのも無理はない。

ラウルはちょっと格好良過ぎ。
ラウルってマリウスまではいかないけど、いいとこのお坊ちゃまで
キャラとして、もう少しヘタレじゃないのかなあ。
なのに、まるでアンジョを感じさせるように頼りがいがあるのよ。
「俺にまかせろ!」そして、任せたら絶対大丈夫みたいな安心感。
これじゃあ、ファントムに勝ち目がなくなるでしょ。

クリスは感情豊かだった。最後のファントムにキスのところなんて
感情が溢れ出てて、ますますこっちの涙をそそるわ。

話題のセルゲイ・ポルーニンさんもしっかりチェック。
弾みをつけずにあの高いジャンプ。
マスカレードもあのギュウギュウなスペースの中を
軽やかに立ち回り目を引きます。
大好きなマスカレード、舞台通りの真っ赤で豪華絢爛!
あそこは圧倒的なゴージャス感であって欲しいもんね。

メグ・ジリーだけはちょっと歌があれあれ?
少女イメージの役なのに年齢的にも厳しくなかったかい?

カテコではウェバー氏、歴代ファントム、サラ・ブライトマンが登場。
ウェバー氏がサラを「私のAngel of music」と言って紹介したのが泣ける…。
ファントム4人に最後はラミンファントムも登場して
“Sing for me”と詰め寄られながら歌う「Phantom of the opera」。
サラ、ちょっとお太りになった?
もともとスリムというよりはたっぷりボディだったけど。
声もハリ的には現役シエラクリスには及びませんが、
声自体が異次元なのよね。

まあ、とにかく胸いっぱいお腹いっぱいの贅沢な時間でした。
ヴァンパイアに浮気してはおりますが、やっぱり大好きな作品です。

News☆

日曜日のナイロンで手持ちのチケットがなくなった。
クンツェ&リーヴァイコンサートはがんばって電話するつもりだけど、
手元にチケットが1枚もないのはなんともさみしい…。

そんなところへ、今日CSBから封筒が届いた。
もしや?と期待。

ヤッホー☆シャオチャン出演情報です。
演劇集団Axleの客演。
初めて聞くお名前です。早速調べてみる。
アクション集団?なんだかCONVOY SHOWの匂いがするぞ。
振付に舘形比呂一さんのお名前が。
新上さんと『Sotova』をされた方ですね。
そして、さらに詰めていくと、あ〜!やっぱりCONVOY SHOWの方だ。
10年以上くらい前にThe CONVOY SHOWのステージ2度ほど拝見しましたが、
突き抜けて面白く、そのメンバーの中でも舘形さんはお一人だけ
動きがバレリーナで際立っていたのです。
そうかあ、こんなところでsasaの観劇歴がつながったよ。

さて、数回しかない貴重な公演。
それも大阪/東京どちらにするか。

自分の予定、子どもの予定、仕事の予定、アクセスと交通費、
公演としての熟成度…モロモロいろんなことを考慮しながら
急いで確定させなければ!

ナイロン100℃ 『ノーアート・ノーライフ』


◆日時:2011年12月4日(日)13:00
◆会場:北九州芸術劇場
◆作:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
◆出演:みのすけ、三宅弘城、大倉孝二、廣川三憲、吉増裕士、喜安浩平
    客演/温水洋一、山崎一

前作がかなりお気に入りだったナイロン公演。
開演前にちらしの中に入っていたケラからのメッセージシートを読んだ時点で
心は決まった。
「今日の作品も、きっと好き☆」
前作の時も思ったけど、ケラの文章は嘘っぽさがない。
説教したり押し付けたりするのではなく、
「残念ながら人間ってそういうところあります」
みたいなところをテーマに突いてくる。

今回のテーマは、はっきりした物差しがないもの。
人によって評価のわかれる価値観とか。
数値で評価を得られない仕事を選んだケラは、
その曖昧な世界に身をおくことに幾度も不安を感じたという。
評価してくれる人がいる一方、別の人は退屈だということもある。
そこがアートの面白いところだけど、同時にジレンマになる。
そして、そんな中、人はなんとか折り合いをつけていく。
人間ってそんなもんだ。
と、ケラのテーマにはやけに共感してしまう。

今回は再演で、8人中7人は10年前と同じメンバー。
ナイロンの6人に、温水さんと山崎さんが客演。
ケラ曰く「若々しい役者さんたちの作品も多い中、
こんな初老の男ばかりの作品に来てくれて…」。

いえいえ、みなさん実力派揃いですもの。
声もしっかり通るし滑舌もバツグン。
温水さん、あの通りのキモ可笑しさ。
山崎さん、『組曲虐殺』でも味があったよね。
みのすけさん、声の抜け方がすごいね。
三宅さんは愛くるしいキャラです。
大倉さんは、あの個性、反則だよね、どう転んでも面白いもん。
へんてこなキャラも面白いけど、今回の普通人の方がもっと異様さが際立つ。
他の人の非常識発言や行動に過激に反応するところがいとおかし。

そして、終始笑い続けることになるんだけど、その笑いにアザトサがない。
アドリブや軽々しく笑いを誘うのではなく、地味に地道に積み上げる笑い。
そこに誠意を感じる。

カテコではケラが登場。
地方公演も見届けてくれてるのね。
ご挨拶では「北九州での5月の公演がさきほど決定しました」とのこと。
次作もとても楽しみです。

井上芳雄『Mother』

先日のライブで聞いた『Mother』。
コンサートではよく歌ってるのかな?
こうやって聞いてみると、やっぱり王子の歌はクラシック環境がお似合いね。
というか、王子も歌に集中できるし、聴く方も落ち着いて入り込める。
ライブでもハープ伴奏だったけど、ステージ全体が太鼓セットだったしね。

弦楽器にのって神聖な世界です。
それではお聴きください。

『林英哲×井上芳雄 スペシャル・コラボレーション・ライヴ』


◆日時:2011年12月2日(金)19:00
◆会場:福岡国際会議場メインホール
◆出演:井上芳雄、林英哲、
    英哲風雲の会(田代誠、辻祐)、
    朝川朋之、高田みどり、牧野香苗

そもそもこのライブのタイトルが、何故「林英哲×井上芳雄」
の順番なのか、不思議には思ってたのよ。
目上の方だから、たてたのかなあとか。
でも、そういうことだったのね。
コラボではありますが、林英哲さんのライブに王子がゲスト出演、
的な色合いでした。

もともと英哲さんと王子の長年のマネージャーさんが知り合いで、
王子のミュージカルもよく観ていて、
10周年コンサートの時に挨拶したところ、王子がブログに
「いつか一緒にやりたい」みたいなことを書いたのを英哲さんが見て、
誘ってみたところ、東京で実現。
英哲さんが繰り返すには「大変好評」だったので、再演となったらしい。

第一部は前半英哲さん、後半王子。
前半の英哲さんとお弟子さんの演奏は、太鼓もだけど、
踊りを見ているような一糸乱れぬ演奏。
これ、かなりの気迫だった。
そして、お弟子さんたちの肩の筋肉がシャオチャンみたいな塊なの。
体操選手的。
太鼓やってるとああなるのかと思ったら、もともと空手と剣舞の方々らしい。

30分ほどしてお待ちかねの王子登場。
*『Mother』
王子お気に入りの歌のようです。
「ありったけの母性で歌いました」。

*『父さん』〜『三銃士』より
お母さんを歌ったからには次はお父さん。
地元開催だからご両親に気を遣ったのかな。

*『一人はみんなのために』〜『三銃士』より
これ、王子1人でアラミス、ポルトス、アトスパートも歌います。
1人4役は結構無理がある。
会場、がんばれーという感じに拍手で応援。
王子「福岡のお客さんは優しいなあ」。

*『闇が広がる』〜『エリザベート』より
これ、なんと英哲さんトートとのデュエットです。
どうなることかと思ったけど、英哲さんの声が低い唸りのように地に響いて
意外によくあうの。

ここで第一部終了。20分休憩。

第二部は2人のコラボです。
*I Got Rhythm
オープニングは華やかにってことで、全員がコーラス入れたり、
朝川さんとタップで競演。
朝川さん、ハープとピアノを弾く上に、タップも王子より上手。

太鼓とあう歌ということで「海」をテーマにした2曲。
*『老人と海/小室等』
これを歌っている時の王子、歌い方も表情もとっても男っぽかった。
今まで見た事ない顔だったなあ。船に乗って風を切ってるような。
*『二隻の舟/中島みゆき』

*民謡(曲名わからず)
前半、英哲さんが歌い込む。
そんな中、王子センターに立ったままで、立ち位置に迷っているような。
一緒にリズムにのれる曲でもなく、太鼓も叩けないし。
後半は王子も歌いましたが、王子が歌うともはや民謡ではないなあ。
いつの間にかミュージカル調になっていた。
どんな曲も自分の世界に持って来ちゃうのね♪

*『栄光への脱出』
イスラエルの建国物語の映画より。

ここで第二部終了。

アンコールは八丈島の民謡?『太鼓打つ子ら』。
途中の英哲さんのトークで「今日は電子音は全く使ってないんです」
という話があり、それを意識したのか、
王子、この曲ではマイクを口から少し遠ざけました。
マイクに頼らず、生歌で勝負したかったんじゃないかな。
その心意気が伝わってきた。

英哲さん側からこれを歌ってほしいという選曲だったらしく、
王子自身初めて知った曲も多かったようです。
かなり昭和の選曲だよね。
全体として、大先輩のところにゲスト出演ということで、
王子の印象が襟を正し、キリリとした真摯なものでした。
貴重な公演を福岡で観られたことに感謝☆