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立佞武多会館☆五能線の旅2日目③

いったん五所川原駅に戻りまして、
駅近くのフォレストブルーさんでランチ。

電車までちょっと時間があったので近くの
立佞武多会館に行ってみました。

時間があるから、くらいの気持ちで行ったのですが、
これが大正解。
というか行ってなかったら後悔するところでした。

写真だとギラギラする色しかわからないと思うけど、
佞武多って、下地が和紙に色付けしてあるので、
その色味に濃淡やにじみなどの味わいがあって
それが光に映し出されて
見事な美しさなのです。

それも、青森、弘前、五所川原が3大ねぶたですが、
それぞれ形状が違う。

青森は立体的、弘前は扇型、五所川原は高さが特徴で22m。

なのでこの会館は立佞武多が入るために天井が高く、
入場してすぐはまずエレベーターで上に上がり、
グルグルまわりながら佞武多を眺めて下りていき
いろんな高さで楽しむことになります。

もう圧巻でしたわ。
色付け前もこんなに力強い。

青森駅近くにも青森ねぷたの会館があったのに
行ってなかったことが後悔しきり。

安野先生のふしぎな学校


北九州市美術館で開催の「安野先生のふしぎな学校」
初日にうかがいました。


記念講演会「安野光雅の世界」を拝聴したくてね。
津和野町立安野光雅美術館館長の大矢鞆音氏の講演です。
もと出版社でバリバリにされていた方で、
一度に3つの館の立ち上げも行ったらしい。
今はかなりご高齢です。

基本的には安野先生の思い出話を語られました。
安野先生はとにかく企画やさん。
いつも自分より先に面白いことを考えていたそうです。

そのお話の通り、展示も面白かった。
安野さんが教員だったことから、
展示を「こくご」「さんすう」などの学校の授業科目ごとに仕立ててあって
正直、そんなくくりはなくてよかったとは思いましたが、
絵自体にストーリーがあるし、
ただの絵ではなくて、だまし絵だったりかくし絵だったり
楽しめます。

特に面白かったのがグリム童話の作品たちで、
原本のお話に並べるカタチで
人間の文字の読めないキツネの父親が
絵本の絵を観ながら自分の好き勝手な解釈で子ギツネに読み聞かせる。
みなさん、じっくり読んでました。

今どきには珍しく、撮影できるのはほんの少し。

磯崎新作の北九州美術館はとても素敵な建物なのですが、
小高い丘の上にあって下界とは異なる世界にあります。

食事できるところもないので、
2階のカフェテリアで割高のカレーランチ

福岡市美術館「ADAPTATION – KYNE」


■会場:福岡市美術館
KYNE(キネ)ってアーティストご存じですか?
1988年生まれだから36歳くらい。
アパレルブランドとのコラボレーション、CDジャケットのイラスト、
広告など、国内外で注目されてるらしい。
いかにもイケてるアーティスト。
とはいえ、大学時代は日本画で、文化や時代のエッセンスを取り入れ
この世界になったらしい。

まっすぐこちらを見つめるクールな女性。
かっこいい。
意思が強くて媚びない。

若者が憧れるだろうなあと思う。
意味わからない大人に屈さない。

が、いい大人からすると、
いや、屈さなきゃいけないことっていっぱいあるのよって。
これから生きていくいはいろいろあるさって思う。

この女性たちのように生きられたらかっこいいだろうとは思うけど
共感するには人生経験積み過ぎた。

「動くゴッホ展」


もともとゴッホ好きなので
デジタルとか動くとか邪道!
ゴッホが苦悩の末に作り上げたあの筆致と色を
デジタルで表現できるわけないじゃないか!

についてはその通りでしたが、
なにせ映像なので、ホンモノを揃えるのは無理!な量の
というか、知ってる作品すべてを見ることができます。

ゴーギャンとの共同生活を楽しみに待つ部屋を再現

そして、動く作品は
ゴッホの心情を観る方にまで煽ってくる。

星月夜はモヤモヤどろどろした心情が増幅するし

アーモンドは花びらがヒラヒラ
弟テッドに息子が生まれることを祝福

新しい試みに尻込みはよくないな。

久留米市美術館「ちくごist 尾花成春」


■観覧日:2024年5月19日(日)
全く存じ上げなかったのですが
ちくごの画家尾花成春(1926-2016)さん

チラシで見る限り暗いイメージで、
実際、菜の花はこんな感じ

海からの筑後川の風景はこんな。
写真では表現できないけど、とても美しいブルーの作品でした。

黒で塗りこめた中にキリリとした花

海へ向かう人 は愛らしさもあり。

やっぱり生の作品を目にすると
全く印象は違っていて感動がありました。

この日はワークショップに参加しまして
これが、なんとも出来ない子ちゃんで惨敗。
せっかく参加したのに凹んで帰途についたのでした。