Category Archives: ミュージカル・お芝居

博多座『ジャージー・ボーイズ』チームBLACK

■日時:2022年11月12日(土)12:00
■会場:博多座1階 I列サイド
■出演:
チームBLACK
中川晃教、藤岡正明、東 啓介、大山真志

加藤潤一(ボブ・クルー)
山路和弘(ジップ・デカルロ)
戸井勝海(ノーム・ワックスマン)
綿引さやか、小此木麻里、遠藤瑠美子、ダンドイ舞莉花
大音智海、山野靖博、若松渓太、杉浦奎介、岡 施孜

今回は花村ヴァリに賭けたつもりだったのですが、
やっぱりアッキーが見たいし、
藤岡君の歌も聴きたい。
ということで、マチソワしました。

でさ、
やっぱりアッキーのパワーはすごかった。
高音の響きが圧倒的なのですよ。
花村くん、あっという間に気が変わってごめんなさいね。
それにね、ヴァリの10代?若い時から演じるわけですが、
アッキー若い!
世間知らずな少年の表情とか、若者らしいやせっぽちの体型とか
年齢からあわせてきている。

チームごとに解釈を任されている部分もあるようで
立ち位置とか向きとかマチネのGREENチームと少しずつ違う。

娘の訃報を電話で受けた時ね、
花村ヴァリは電話の方を向いて後ろ向きだったのが、
アッキーヴァリは横向きに立ち、崩れ落ちそう。
歌の上手さに隠れてしまうけど、お芝居も素晴らしいよね。

トミーも藤岡くんが圧勝。
マフィアの子分ですので悪党、
凄みがあって真っ当な人間ではない。
そんな役もはまってる上に、
藤岡くんはやっぱり声がいい。
特別な声なんだよなあ。

東くんはヴァンパイアのアルフレートで見て
背が高すぎるなあと思ってましたが、
ボブだと違和感ないですね。

BLACK=大人チームはみなさん落ち着いてて安心なのですが、
ダンスに難あり。
藤岡くんがんばってて東くん長い手足をバタバタ。
踊れてるのはアッキーだけ。
意外に大山さんがその次でした。

サイゴンの時もだけど、
気軽に休みが取れない今、
マチソワの1日強行軍で攻めるプランはいいかもです。
おかげでジャージーは両方見ることができました。
観たいキャストさん全員見られると達成感あります。

この日はBLACKチームの千秋楽でして、
4人からのご挨拶が。
といっても、あまりトークの得意な方々ではなく、
そこもまたいいのですが、
ミュージカルらしく「大大大好き~♪」の歌を一人ずつ振られて
それぞれが自分らしい表現で歌う
という素敵なカテコとなりました。
さすがはみなさん歌のプロ、どの方のアレンジも素敵で
作品の後まで楽しいステージでした。

博多座『ジャージー・ボーイズ』チームGREEN

■日時:2022年11月12日(土)12:00
1幕80分 休憩30分 2幕80分
■会場:博多座3階 C列サイド
■出演:
チームGREEN
花村想太、尾上右近、有澤樟太郎、spi

加藤潤一(ボブ・クルー)
山路和弘(ジップ・デカルロ)
戸井勝海(ノーム・ワックスマン)
綿引さやか、小此木麻里、遠藤瑠美子、ダンドイ舞莉花
大音智海、山野靖博、若松渓太、杉浦奎介、岡 施孜

以前テレビでアッキーと『君の瞳に恋してる』を競演してて
おーアッキーと対抗できる新星現る!
と思ったので、今回は花村ヴァリに賭けることにしました。
その期待通りに素晴らしいヴァリでしたよ。
あの輝くような高音、
あれをずっと出し続けてることを思うと
喉の負担は大変なことでしょう。
音程も確かだし、抜群の歌唱力。
に加えてですね、ダンスユニットDa-iCE (ダイス)のメンバーであるからには
ダンスもキレッキレ。
動きが軽い。

花村くんは童顔だけど実は30歳超えてるらしく、
お父さんになった姿はそれなりにほっこりふくらんで見えて
おじさんになってたから不思議。
太ってるはずはないから筋肉なのかな。

お顔は可愛いし歌って踊れるからミュージカルにはぴったり。
かなり気に入ってしまい、次回のRENTがぜひ見たい。

チームGREEN=ヤングチームなので
なんとも瑞々しい。新鮮☆爽やか
若い男の子たちって可愛いわ。

といっても、もちろん実力のある方々で、
歌舞伎の方ってみなさん歌上手なのかしら、右近さんもいい声で正確。
台詞もきれい。
ただ育ちの良さのせいか、クズ男のトミーにしては品がありすぎかも。
spiさんは以前も観たことあるけど、有澤さんは初。
この4人、全員踊れた。
ダンスに重きをおくsasaとしては大満足。
ヴァリはともかく、比重が偏らなくてバランス良かった。

これまで何度か観てるのに、
4人がグループ名「Four Seasons」にあわせて
四季を表してるとは、初めて知ったお恥ずかしい始末。
「Four Seasons」のこれまでを4人の視点で一人ずつがメインとなって振り返る
という構成になっていたのだ。

なので、ヴァリだけでなく、全員が主役になっている。

クズ男トミーが作ったマフィアからの借金を
なぜか肩代わりして懸命に働くヴァリ。
才能をそんなことに使うなんてもったいない。
トミーを切り捨てれば、ボブとともに丸儲けだったし、
恋人と別れたり、娘の近くにいて亡くさなくて済んだかもしれないのにね。
トミーに見出してもらった恩義を持ち続けるヴァリ。

ストーリーをなんとなく覚えていたのは、
クリントイーストウッド監督の映画版も観ているからですね。

どんどん暗い方に進むけど、借金を返し終えたところで
なんだかいきなり授賞式になって4人が揃い
「ごく普通の人々に愛されることが嬉しい」と
めでたしめでたし。
客席も一体となって楽しい宴。

ストーリーも曲も覚えてきたし、楽しくなってきたぞ。

実朝様@NHK『鎌倉殿の13人』

なんとなく見始めたNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』。
ものすごく面白い。
事実かどうかは三谷さんが面白く脚色してるんだろうけど
毎週楽しみにしている。

そして、最初は、こんな印象の薄い源実朝に、
ミュージカル界の人気者カッキーを使わなくても…
と思っていたのだけど
・・・・・
今や、ぴったり。

「鎌倉殿」なんて言われながら、実権は北条のもので
何事も自分の希望は通してもらえない。
女性を愛せないから世継ぎができない。
約束も次々と破られる。
争いごとは嫌いで、歌を詠むのが好きな風流人。

とにかく無力なわけですが、
その困り顔が抜群によろしい。
半ベソかかせたら日本一ではないだろうか。
そこにご本人の持つ愛らしさがあるからたまらない。

それでいて、先日のミュージカルTVでは
颯爽とメリポピバートとジキハイで現れたよね。

あんなに素朴で善人だったはずの北条義時が
みるみる悪人になってきた今、
実朝さまが救いです。

王子@NHK「ミュージカルTV」

豪華キャストでしたねえ。
王子はもちろん、海宝くん、カッキー、濱田めぐみさん。

「トゥナイト」はこれまで王子はいろんな方とデュエットしてきましたね。

曲は全曲といっていいほど王子バージョンで知っていました。

「サウンド・オブ・ミュージック」
王子は振りも喜びに溢れててミュージカルの素晴らしさを全身で表現。

うってかわってファントムでは、妖艶にクリスティーヌを誘う。
ちょっとトート閣下入ってるけどね。

「Love changes everything」は
サラ・ブライトマンの凛とした歌声が好きな曲。
今回は3人で歌ったのですが、
最高に力強く歌詞と音楽と振りでメッセージを伝えている。
全身がミュージカルなんだよなあ。

でもさあ、なんだか、王子の曲は細切れで短くないか?
海宝くんはあんなに長めでたっぷり歌い上げてるのに…。
四季は海宝君の専門、
ジキハイはカッキーの主演作だとしても、
『ディア・エヴァン・ハンセン』なんて、王子が推してるミュージカルではないか!

と思ってたらさ、
ラストは王子のソロで『Your song』
え?驚きと感動で泣けた。
王子の歌でこの曲が聴けるとは。
それもさあ、この曲を完全にミュージカルに仕上げた。
そこに、ミュージカルを引っ張る強い意志と責任感を感じたのだ。

井上芳雄はミュージカル界のプリンスというよりキングかもね。

ミュージカル 『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』


■日時:2022年10月10日 12:30
■会場:キャナルシティ劇場
■出演:
ケンシロウ: 大貫勇輔
ユリア:平原綾香/May’n(Wキャスト)
トキ:小西遼生
ジュウザ:伊礼彼方/上川一哉(Wキャスト)
シン:植原卓也/上田堪大(Wキャスト)
マミヤ:清水美依紗
トウ/トヨ:AKANE LIV
リュウケン他:宮川 浩
レイ:三浦涼介
ラオウ: 福井晶一/永井 大(Wキャスト)
バット: 渡邉 蒼
リン:山﨑玲奈/桑原愛佳(Wキャスト)
リハク他:中山 昇
ダグル他:宮河愛一郎
青年ラオウ他:一色洋平
青年トキ他:百名ヒロキ
フドウ他:澄人
ミスミ他:齋藤桐人
岩瀬光世 輝生かなで 坂口杏奈 LEI’OH 小板奈央美
柴田実奈 島田惇平 野間理孔 森内翔大 熊野義貴(スウィング兼)
邵 治军 (シャオ・ジイジュン)
黄 凱(ホワン・カイ)
陳 建国 (チェン・ジェングゥオ)
蔡 晓强 (ツアイ・シャオチャン)
李 悦  (リ・ユエ)
王 思蒙 (ワン・スメン)

え~?sasaが北斗の拳?って思いますよね。

なぜこれを観たかというと、
なんと!最愛のダンサー☆シャオチャンご出演だからです。
再演となって、それも途中からの急遽追加キャストだったのに
気付いて知らせてくれた後輩ちゃんに感謝です。

どうもこの作品、中国公演を予定していたらしく、
中国人ダンサーが投入されたようです。
みなさん中国舞踏のダンサーと思われ、
アクロバットもお手のもの。

シャオチャンの妖艶なダンスが好きだけど、
アクロバットはもっと上級者がいるようで、
シャオチャンはメインではありませんでした。

事前にシャオチャンの登場シーンは教えてもらっていて、
小さいからわかるだろうと思ってたけど
女性ダンサーと入れ混じって動くから
なかなかみつけられない…。

みつけられるとやっぱり美しいのよねえ。

ストーリーはシンプルで、主役のケンシロウが苦境に立ちながらも
独裁者に立ち向かい、そこに恋人も絡まり、
最後は敵を倒して自分が王となり、国は平和になる。

主演の大貫くんは、
大貫くんじゃないと成立しないケンシロウ。
あの大きさと頑丈な身体、丹精なお顔立ち、美しい殺陣。
あてがきのような作品ですね。

たまたま大千秋楽だったので、
カテコではメインキャストのご挨拶がありました。
気になったのはねえ、シャオチャンはいまひとつ乗り気な表情ではない。
他の方がご挨拶し、会場に笑いが起きてても
無表情なまま正面を向いている。
バンパイアの時にような楽し気な雰囲気ではない。
親しい福井さんと大貫君の時だけ、その方向を向いて笑ってました。

シャオチャンの気持ちは自分の出演ではなく、
演出や後進の育成に向いてるんだろうなあと感じました。
生徒じゃないファンにとっては、舞台に出てくれないと
シャオチャンのダンスは見られないんだよ~。
また出演してくれることを切に願う。