Category Archives: 音楽

加耒徹バリトンリサイタル

■日時:4月3日(木)18:30
■場所:福岡市民ホール 大ホール
※ゲスト・陸上自衛隊第4音楽隊

福岡市民ホールオープン記念の無料招待イベント。
日本のオペラ・声楽界の最前線で活躍する
福岡市出身のバリトン歌手・加耒(かく)徹さんのリサイタルです。

加来さん、最初のご挨拶が
「みなさま今日は“無料”公演にお越しいただきありがとうございました」
これでドッカン笑いが起きました。

無料に惹かれてやってきた方はそりゃあ多いでしょう。
sasaは以前お友達に誘われてちゃんとチケット購入して
あいれふの公演に行きましたが、
その時は本格的な声楽演目が多くてよくわからなかったのよ。
今回sasaは当選した上になんと4列目!
ちゃんとわかるかなあ。

なんて心配は全くの無用で、
今回は広く一般市民向けだから、わかりやすい選曲。
あいれふコンサートでご一緒されてた松岡あさひさん編曲の
「星めぐりの歌(宮沢賢治)」とかとても良かった。
「千の風になって」も秋川さんより好き。

前半はピアノ、後半は陸上自衛隊第4音楽隊が登場します。
こういう活動されてるのね。
隊長さんは「自衛隊」というイメージとは違う若くて陽気な方。
演奏も客席も盛り上げてとても楽しい会でした。

新しいホールは音響が響き過ぎて、音が二重になるのが気になる。

外側にぐるりとまわるスロープから入口に向かう流れは好き。

トモフスキー KITAKYUSHU LIVE

■日時:2025年1月18日(土)18:00
■会場:東八幡キリスト教会(福岡県北九州市)
待ちに待ちましたよ。
トモフが九州へ!
主宰してくださったカフェうみねこ様に感謝感謝☆

それもこんな素敵な会場。
トモフにぴったりの雰囲気ある教会。
会場がどこでもいいってわけじゃないのね。

お客さんの年齢が少し高め。
カステラからのファンもきっといたのでしょう。
遠征はしないけど、待ってる人はこんなにいたのだよ。

前方席の方たちは振りばっちりの慣れたご様子。
関西でお見かけする方もチラホラ。
ようこそ福岡へ。

トモフは優しいから
みんなの好きな曲をきっちりやってくれます。
いつも泣いてしまう「作戦会議」から始まり
名曲「我に返るスキマを埋めろ」でいったん締め
「え?まだ2時間?」と慌てて戻ってきてアンコール。
「映画の中」もあって嬉しかった。

福岡といっても八幡というなかなかビミョーな位置ですが
ここが気に入ってくれたなら大歓迎。
客席もほとんど埋まってたから九州での人気もわかってくれたと思おうし
また来てね。

*セトリ(出展:トモフのX)
作戦会議/ひとりに戻るんだ/骨/教会の59歳/3度目のハタチ(新曲)/ハナシカケル/コインランドリーデート/立派な浮遊霊/サイゴはロースイで/たりる/月にきいた/夜中一度、風がとまる/自分らしさなんて/スポンジマン/日本酒風割り/ほめてよ/WE GO/無計画という名の壮大な計画/最高の錯覚/我に返るスキマを埋めろ
アンコール:世界は終ってなかった/SKIP/こころ動け/映画の中/脳

プラネタリウム特別上映会『QUEEN -HEAVEN-』


■日時:2025年1月6日(月)18:15
■会場:福岡市科学館ドームシアター 自由席

高校の同級生でありボラプの師匠であるお友達と
QUEEN鑑賞。
お友達は完璧に歌えるし、趣味の合唱にも熱を入れてるので
応援上映の回に参戦です。

sasaはボラプのファンであって
QUEENファンではないので、
あんまり曲を知らないのですが、
天空の画像を見ながら貴重なジョンをみつけ
手拍子しながらみんなで聴くのは楽しい。

鑑賞後はいっかく食堂でお刺身定食。

もうひとつの共通項であるスケートの、
国スポだけど生観戦できず
会場横にてライブビューイング形式
というのに行こうか行くまいか。
2人ともそれぞれ引退近い選手のファンなので
観戦できるチャンスも残りわずかで迷う。

務川慧悟 ピアノコンサート


■日時:2024年12月14日(土) 14:30
■会場:久留米シティプラザ グランドホール E24
■久留米オリジナルプログラム
【J.S.バッハ】パルティータ第1番 変ロ長調 BWV 825
【ショパン】ポロネーズ第6番 変ホ長調 「英雄」 Op.53
【ショパン】ポロネーズ第7番 変イ長調 「幻想」 Op.61
【シューベルト(リスト編曲)】アヴェ・マリア
【リスト】ラ・カンパネラ
【リスト】ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178

ちょっと前から気になっていたピアニストさんで、
「題名のない音楽会」でやっぱりいいなあと思って
お席を取りました。
そして、午後からの演奏の前に、
午前中、務川さんご自身によるレクチャーがありまして
申し込んでいました。

■11:00
事前レクチャー「務川さんに聞いてみよう!」

務川さん、こういうレクチャー初めてだそうで、緊張気味。
今回は前日入りしてリハーサルは済ませていたそうで、
リハーサルでどんな点を確認・調整するかと
今日の演奏や曲の説明でした。

以下お話を抜粋していきますね。

今回の会場であるグランドホールは1500席とかなり広いが
音を響かせるよい会場とのこと。
いつも同じに弾いているように思うかもしれないが、
会場、ピアノによって、弾いてみながら
ペダル、テンポ、アーティキュレーション、
右と左のバランスを調整します。

バッハはチェンバロでどう弾くかをイメージしていて
本来はペダル無しが基本。
それぞれの音をクリアに届けたい。
ペダルを踏むと音に丸みとにごりが生じる。
弾いて音が飛んでいって帰ってくるのを探りながら
すべての音が会場に響くように調整する。
アンドラーシュ・シフがバッハではペダルに右足すらかけない
というのに憧れている。

響きのない家で練習するのと
響くホールでの本番では違うが、
本番で柔軟に対応できるように家でしっかり練習している。

ここで質問コーナー

Q.緊張しますか?
A.無茶苦茶緊張します。人生で一番緊張したのはコンクールの時。
でも、緊張はなくならないというのは悟った。

Q.尊敬しているピアニストは?
A.アルフレート・ブレンデル。
明確なメッセージを伝えるためには汚い音も使う

Q.難しい曲は?
たくさんあるけどラフマニノフ3番協奏曲、
ショパンエチュード10-2、25-6

Q.楽譜は紙派?iPad派?
A.絶対紙!
画面がつるつるしているのが苦手、紙のザラザラが好き。
楽譜は50年後も同じものを使っていたいから。

Q.自分はピアノでいけると思ったのはいつ?
中3で日本学生音楽コンクールで1位になった時。
母がピアノの先生だった。

この後、演奏する曲についての解説が少し。
※理解できてないので正確か自信がありませんが…

◆【ショパン】 ポロネーズ第7番 変イ長調 「幻想」 Op.61
pとppの違いは家ではやりやすいが
ホールでは難しい。
でもこの違いをはっきりさせたい。
ほんとに小さく弾くと輪郭がボヤけるが、
遠くまでソプラノを飛ばす意識でやっている。
感動的なのはポロネーズの切れ端を残しながら
コラールに進み、
疲れ切って力尽きたと思ったら
難しい和音になり、
ffの鐘を鳴らして終わること。
作曲当時、ショパンは困難な時期で弱っているのに
強いメッセージを出しているのが素晴らしい楽曲である。

◆【リスト】ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178
ソの単音で始まり、3つの主題を軸に発展していく徹底した構成力。
30分の中にソナタ形式のすべてを取り込もうとしている。
最後に2つめの主題がffで再登場の後、
静寂が訪れ、
3つ目の悪魔の主題が現れ、
最後はシの単音で終わる。
平穏が訪れたのか、
人生とは穏やかなものではないという不気味さか
受け取り方は聴き手に任せる。
天国と地獄を表現した完璧な作品。

本番のコンサートでは、
この解説を思い返しながら聴くと30分があっという間でした。

客席には遠征組の務川ファンもたくさんいらっしゃるようでしたが
クラシックに詳しくなくても聴いたことのある曲の多いプログラムなのと、
レクチャーのお話がとても面白かったのでとても楽しめました。

務川さんは不愛想なのかと思ってたら
曲の最初と最後の挨拶の時が
満面の笑顔だったし
伝えるのが難しい表現の世界のお話を
できるだけわかりやすくしてくれてるのがわかりました。

加藤和樹 LIVE in the DARK tour -星空リサイタル vol.2-

■日時:2024年8月31日(土)16:00
■会場:福岡市科学館 ドームシアター

「LIVE in the DARK」というタイトルの通り
暗闇の中で行われるコンサートです。
お席にもよりますが、加藤さんのお姿は登場でちらっと見えただけで
あとは照明の落ちた中で椅子の背もたれを倒して
音楽の世界に身をあずける。

プラネタリウムが会場なので
星に関する曲を集めています。
静かな語りが心地よいです。

最初は、んん?って思う不安定な歌でしたが
だんだん調子出てきました。
ヘラクレスとかカムフロムアウェイとか
ミュージカルの曲もありました。
チケットは完売で、
おそらくほとんどの人はミュージカルファンじゃないかな?

最後も立ち上がって少しだけ頭の上が見えただけで
去っていきました。
1時間ほどの静かなしっとりしたコンサートでした。