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加耒徹 バリトン B→Cバッハからコンテンポラリーへ


■日時:2023年3月7日(火)19:00
■会場:あいれふホール 自由席
ミュー友さんから何度かお誘い受けていた加耒徹さんのコンサート。
たまたまお休みだったので初参戦。

とだけ書いておきます。
歌詞が日本語ではなく10ヵ国語?
果敢なチャレンジの演奏会で、
歌詞がわからなくてもきっと感じればよいことだったかもしれないけど
素人には難しかった。

以前『題名のない音楽界』にご出演された時は
普通に素晴らしい歌手だなあと思ったので、
せめて聴いたことある曲だったら違っただろうな。

アンコールで1曲だけ日本語でした。

福岡出身で王子と同じ芸大出身、今は大学でも教えていらっしゃる。
既にたくさんのファンがいるようで、会場満席でした。

プラネタリウム『QUEEN -HEAVEN-』

遂に…という気持ちです。
初演から撃沈し続けた『QUEEN -HEAVEN-』、
さすがに世のブームも去って、この度やっとチケット取れました。

お友達から「期待しない方がいいよ」
と言われていたのです。
そのおかげかどうなのか、しっかり楽しめました。

sasaはもともとQUEENのファンではないし、
当時はフレディマーキュリー気持ち悪い
とか言ってたくらいで、
QUEENではなく映画『ボヘミアン・ラプソディ』のファンなのです。
正直映画を観るまで「ボヘミアン・ラプソディ」さえ聴いたことがなかった。

なので、今回も前半は初耳の曲ばかり。
でも、名曲揃いで、あらためて才能に感動します。
そのうち、だんだんボラプの世界に入っていき、
どんどん盛り上げってまいります。

映画のシーンがオーバーラップしてきて
気持ちも上がってくる。
フレディの壮大な歌声が
プラネタリウムの全天周の宇宙映像とぴったり。

映像はほとんどフレディで、ジョンが映るのはちょっとだけ
というのもいつものことです。

ラストは「ボヘミアン・ラプソディ」。
すっかり感動の渦となりました。

なぜこんなに心惹かれるのかと考えるに、
フレディがいないという事実があり、
志半ばでどんなに悔しかっただろうかと思うし、
明るい曲だったとしても
全てが悲しみのヴェールをまとってるからではないかな。

とても良かったです。

2022年エンタメ回想

今年も最終日となりましたので、
今年のエンタメ回想を。

観てないつもりがちゃんと今年も観てました。

■お芝居・ミュージカル
1月8日(土)博多座『ガラスの動物園』
1月30日(土)ヨーロッパ企画第40回公演「九十九龍城」
2月19日(土)劇団四季『キャッツ』
3月13日(日)劇団四季『キャッツ』
4月16日(土)ミュージカル『ブラッドブラザーズ』
5月14日(土)博多座『千と千尋の神隠し』
5月28日(土)舞台『セールスマンの死』
6月8日(水)ギンギラ太陽’s「ドラッグストア大戦争」
7月23日(土)ミュージカル『ガイズ&ドールズ』
7月29日(金)ミュージカル『ガイズ&ドールズ』大千秋楽
9月6日(火)『世界は笑う』
9月25日(日)フィジカルコメディ舞台『ケッチスケッチ』
10月7日(金)ミュージカル「キンキーブーツ」
10月7日(金)ヨーロッパ企画第41回公演「あんなに優しかったゴーレム」
10月8日(土)舞台『住所まちがい』
10月16日(日)彩の国シェイクスピアシリーズ『ヘンリー八世』
10月25日(火)博多座『ミス・サイゴン』マチネ
10月25日(火)博多座『ミス・サイゴン』ソワレ
10月10日(月)ミュージカル 『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』
10月10日(月)『ヘア・スプレー』
11月12日(土)博多座『ジャージー・ボーイズ』チームGREEN
11月12日(土)博多座『ジャージー・ボーイズ』チームBLACK
12月17日(土)KERA・MAP #010『しびれ雲』

■その他、音楽や美術館など
1月15日(土)トモフスキー@堺ファンダンゴ
1月16日(日)トモフスキー@岡山城下公会堂
1月23日(日)藤田真央ピアノリサイタル
2月23日(水・祝)『フィンレイソン展』@福岡市博物館
4月24日(日)トモフスキー@紫明会館
5月5日(木)『香月泰男の植物図鑑Ⅱ』@香月泰男美術館
6月7日(火)『北斎展』@九州国立博物館。
6月21日(火)『海を渡った古伊万里』@九州陶磁文化館
7月28日(木)『琉球』展@九州国立博物館
8月3日(水)『tupera tuperaのかおてん』@福岡市美術館
9月4日(日)TOMOVSKY@マチノブンカサイ
9月4日(日)Netflix『女優 原田ヒサ子』
9月17日(土)LIVE in the DARK tour w/坂本美雨
11月6日(日)「名付けようのない踊り」上映&田中泯・犬童監督アフタートーク

今年も様々な作品を楽しませていただきました。
そんな中、今年の観劇No.1は

『ジャージー・ボーイズ』

にさせていただきます。
ジャージーというか、
花村想太くんに捧げます。
アッキーしかありえないと思っていたフランキー・ヴァリに
花村くんが新風を巻き起こしてくれました。
ミュージカル俳優さんとはまた別の圧倒的な歌唱力。
ジャージーは好きな作品ではありましたが、
花村くんのおかげでぐっと好きになりました。
令和4年度(第77回)文化庁芸術祭新人賞おめでとうございます。
目が離せません。
その勢いのままに来年の『RENT』を取りました。
前回楽勝取れていたチケットが花村人気で厳しかったです。

1月は既に最大のお楽しみであるエリザが控えてるし、
その後レントという、
楽しみでしかない2023年です。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。
みなさま良いお年を。

博多座『ジャージー・ボーイズ』チームBLACK

■日時:2022年11月12日(土)12:00
■会場:博多座1階 I列サイド
■出演:
チームBLACK
中川晃教、藤岡正明、東 啓介、大山真志

加藤潤一(ボブ・クルー)
山路和弘(ジップ・デカルロ)
戸井勝海(ノーム・ワックスマン)
綿引さやか、小此木麻里、遠藤瑠美子、ダンドイ舞莉花
大音智海、山野靖博、若松渓太、杉浦奎介、岡 施孜

今回は花村ヴァリに賭けたつもりだったのですが、
やっぱりアッキーが見たいし、
藤岡君の歌も聴きたい。
ということで、マチソワしました。

でさ、
やっぱりアッキーのパワーはすごかった。
高音の響きが圧倒的なのですよ。
花村くん、あっという間に気が変わってごめんなさいね。
それにね、ヴァリの10代?若い時から演じるわけですが、
アッキー若い!
世間知らずな少年の表情とか、若者らしいやせっぽちの体型とか
年齢からあわせてきている。

チームごとに解釈を任されている部分もあるようで
立ち位置とか向きとかマチネのGREENチームと少しずつ違う。

娘の訃報を電話で受けた時ね、
花村ヴァリは電話の方を向いて後ろ向きだったのが、
アッキーヴァリは横向きに立ち、崩れ落ちそう。
歌の上手さに隠れてしまうけど、お芝居も素晴らしいよね。

トミーも藤岡くんが圧勝。
マフィアの子分ですので悪党、
凄みがあって真っ当な人間ではない。
そんな役もはまってる上に、
藤岡くんはやっぱり声がいい。
特別な声なんだよなあ。

東くんはヴァンパイアのアルフレートで見て
背が高すぎるなあと思ってましたが、
ボブだと違和感ないですね。

BLACK=大人チームはみなさん落ち着いてて安心なのですが、
ダンスに難あり。
藤岡くんがんばってて東くん長い手足をバタバタ。
踊れてるのはアッキーだけ。
意外に大山さんがその次でした。

サイゴンの時もだけど、
気軽に休みが取れない今、
マチソワの1日強行軍で攻めるプランはいいかもです。
おかげでジャージーは両方見ることができました。
観たいキャストさん全員見られると達成感あります。

この日はBLACKチームの千秋楽でして、
4人からのご挨拶が。
といっても、あまりトークの得意な方々ではなく、
そこもまたいいのですが、
ミュージカルらしく「大大大好き~♪」の歌を一人ずつ振られて
それぞれが自分らしい表現で歌う
という素敵なカテコとなりました。
さすがはみなさん歌のプロ、どの方のアレンジも素敵で
作品の後まで楽しいステージでした。

博多座『ジャージー・ボーイズ』チームGREEN

■日時:2022年11月12日(土)12:00
1幕80分 休憩30分 2幕80分
■会場:博多座3階 C列サイド
■出演:
チームGREEN
花村想太、尾上右近、有澤樟太郎、spi

加藤潤一(ボブ・クルー)
山路和弘(ジップ・デカルロ)
戸井勝海(ノーム・ワックスマン)
綿引さやか、小此木麻里、遠藤瑠美子、ダンドイ舞莉花
大音智海、山野靖博、若松渓太、杉浦奎介、岡 施孜

以前テレビでアッキーと『君の瞳に恋してる』を競演してて
おーアッキーと対抗できる新星現る!
と思ったので、今回は花村ヴァリに賭けることにしました。
その期待通りに素晴らしいヴァリでしたよ。
あの輝くような高音、
あれをずっと出し続けてることを思うと
喉の負担は大変なことでしょう。
音程も確かだし、抜群の歌唱力。
に加えてですね、ダンスユニットDa-iCE (ダイス)のメンバーであるからには
ダンスもキレッキレ。
動きが軽い。

花村くんは童顔だけど実は30歳超えてるらしく、
お父さんになった姿はそれなりにほっこりふくらんで見えて
おじさんになってたから不思議。
太ってるはずはないから筋肉なのかな。

お顔は可愛いし歌って踊れるからミュージカルにはぴったり。
かなり気に入ってしまい、次回のRENTがぜひ見たい。

チームGREEN=ヤングチームなので
なんとも瑞々しい。新鮮☆爽やか
若い男の子たちって可愛いわ。

といっても、もちろん実力のある方々で、
歌舞伎の方ってみなさん歌上手なのかしら、右近さんもいい声で正確。
台詞もきれい。
ただ育ちの良さのせいか、クズ男のトミーにしては品がありすぎかも。
spiさんは以前も観たことあるけど、有澤さんは初。
この4人、全員踊れた。
ダンスに重きをおくsasaとしては大満足。
ヴァリはともかく、比重が偏らなくてバランス良かった。

これまで何度か観てるのに、
4人がグループ名「Four Seasons」にあわせて
四季を表してるとは、初めて知ったお恥ずかしい始末。
「Four Seasons」のこれまでを4人の視点で一人ずつがメインとなって振り返る
という構成になっていたのだ。

なので、ヴァリだけでなく、全員が主役になっている。

クズ男トミーが作ったマフィアからの借金を
なぜか肩代わりして懸命に働くヴァリ。
才能をそんなことに使うなんてもったいない。
トミーを切り捨てれば、ボブとともに丸儲けだったし、
恋人と別れたり、娘の近くにいて亡くさなくて済んだかもしれないのにね。
トミーに見出してもらった恩義を持ち続けるヴァリ。

ストーリーをなんとなく覚えていたのは、
クリントイーストウッド監督の映画版も観ているからですね。

どんどん暗い方に進むけど、借金を返し終えたところで
なんだかいきなり授賞式になって4人が揃い
「ごく普通の人々に愛されることが嬉しい」と
めでたしめでたし。
客席も一体となって楽しい宴。

ストーリーも曲も覚えてきたし、楽しくなってきたぞ。