Category Archives: おでかけ・イベント

有田陶器市2025


いつもの友達が今年は帰ってこれるというので
有田陶器市行ってきました。

アリタセラに車を停めて、
シャトルバスで有田駅に移動して、
乗り換えて「大イチョウ」まで行き、
沿道に並ぶたくさんの陶器店を見ながら歩きます。

途中、手塚商店で大好きなごどうふ黒蜜(300円)で休憩、
お昼は陶悦窯さんのショップでスパイスキーマカレー(1500円)。
有田カレーでミルクシェイク(800円)を二人で1個。
※全く写真撮ってない。

同級生なので二人とも同じ歳でして
無理せず休み休みです。

見るだけで楽しいので、1個も買わないことも多いのですが、
今年はこんなに散財しちゃいました~!

と言っても、ほぼ100円。

左奥の平たい長方形が200円、
蕎麦猪口700円のほかは100円です。

ありゃりゃ、なんか似たものばっかりになってるな。
ついつい白×青を選ぶんだよなあ。
物は増やさないようにしてるので、
手持ちの欠けがあったり気に入らないデザインの食器と
入れ替えを考えながら選びました。

大好きなcocosaraさんでピアス

左1200円、右1300円。

以前は有田焼のアクセサリーはcocosaraさんくらいでしたが
今年は増えてました。

講演会「芥川賞を語る」


■日時:2025年4月25日18:30
■会場:西南学院大学チャペル
■登壇:平野啓一郎氏、鈴木結生氏

『ゲーテはすべてを言った』で芥川賞を受賞した
西南学院大学大学院生である鈴木氏の祝賀講演会。
本読まないけど講演会好き。
応募2200人の中から当選いただき行ってまいりました。

23歳で芥川受賞、福岡にゆかりがある(鈴木氏はsasaと高校同じ)
という共通項のある二人。
無茶苦茶面白かった。
平野さん、思った以上によく喋る。
そしてその言葉選びは秀逸でたまらんっ!

鈴木さんの祝賀会として、誰に来てほしいか聞いたところ
平野さんを挙げたそうです。

鈴木さんという作家の登場をどう感じているか?
の質問に対して、自分の作品『葬送』を挙げながら
「ドラクロワは絵が完成した時に招待状を若者に送っていて
あの年齢になれば若者に評価されたいと思うのでは?
と思っていたが、実際自分がそういう年齢になると
やはり思っていた通りで、
なので、今日は鈴木さんという若者に呼んでもらって嬉しい」
というなんとも美しい導入。

鈴木さんの作品については
「アカデミックで閉ざされたようでありながら、
フェイクニュースといった今の問題も取り入れている。」
「現実の世界で満たされない苦悩の人が
自分の実在の危機から脱するために書くのが小説家
という場合が多いのに、
鈴木さんの作品は明朗」

審査員としては
「芥川賞のレベルは上がってきていて海外からも注目されている。
日本の文壇が新しいと感じ、読んで欲しい、世界に出したい
と思う作品を選ぶ」

鈴木さんから「平野作品はオーディブルが多いですね」
平野「声優さんは抜群に読み方がうまい。
自分でもあんなには読めない。
印税が増えてるので確実に需要が増えているのはわかる」

平野さんの文体は森鴎外の影響を受けている。
言語にならないものを形式的安定感におさめたい。
三島由紀夫も自分のナイーブな部分を森の文体で克服しようとした

「小説家というのは自分の才能との恋愛関係のようなもので
鈴木さんのような受賞直後はハネムーン
→苦悩の時期
→のりこえる
→銀婚式

鈴木さんは平野さんに倣って最初は3部作でスタートした。
トルストイ→ゲーテ→ディケンズ。
長編が書きたいが、地力をつけるために短編書こうかな
平野「短編は実験ができるけど、しっかり長編を書いた方がよい」

と言いつつ最後に鈴木さん
「6月に新刊出ま~す」
これは短編集のようだな。

ミュージカル 『昭和元禄落語心中』


■日時:2025年4月22日(火)
■会場:福岡市民ホール 大ホール 22列サイド
■出演:山崎育三郎 明日海りお 古川雄大 黒羽麻璃央 中村梅雀
    阿部裕 村井成仁 ほか

人気漫画をもとにしたオリジナルミュージカル。
いくさぶろ君が企画から入ったようです。

落語の師匠(中村)のもとに弟子入りした信→助六→初太郎(山崎)と
坊→菊比古→役も(古川)が切磋琢磨しながら稽古に励み、
みよ吉(明日海)と菊比古との恋愛や別れ、
後の初太郎との結婚から悲劇へ。
のストーリーを初太郎(黒羽)が回顧する。

いくさぶろ君苦手だし、
あまり乗り気じゃなかったんだけど
思ったより面白かった。

最初が落語の『死神』から入るのが
それってトート閣下じゃん!
って苦笑したわ。

新しいホールは先日の加来さんの時も思ったけど
やっぱり響き過ぎ。
特に響かせがちのいくさぶろ君の声は
割れて二重に聞こえるんだよね。

古川くんはその塩梅を知ってか知らずかちょうどいい。

そして古川くんは洋も似合うけど和装も妖艶。
どっちもハマってます。

雰囲気はちょっと井上ひさしさんの音楽劇のイメージがあった。
日本発という意気込みは素晴らしいね。

ホークス VS 楽天


いつものようにいただきもののチケット。

写真みておわかりですかね?
去年あんなに満席だった客席がガラガラ。
こんなの初めて。

弱いとてきめんお客さんは来ないのね。

お客さんが少ないと客席も盛り上がらない。

弱いループにはまってる。

サルメカンパニー&クリオネプロデュース 『12人のヒトラーの側近』


■日時:2025年4月12日(土)13:00、14日(月)14:00
1幕90分、7分休憩、2幕90分
■会場:吉祥寺シアター (東京都) 12日B列、14日D列
■作・演出:石川湖太朗
■出演:國島直希 / 正木郁 / 石川湖太朗 / 松村優 / 近藤隼 /
浅井浩介 / 大西遵 / 柴田元 / 小島久人 / 遠藤広太 /
小黒沙耶 / 遠藤真結子 / 神農直隆 /
藤川航(sax) / Tomo Idei(drum)

パラドックス定数に続き、またお気に入り劇団をみつけてしまった。
それも福岡公演があるとは思えない(失礼か?)
今のところ小さめ劇団。
知ってる人は少数でも、才能ある人っているんだなあと思う。

ヒトラーを支え、そのうち止められなくなり、服従し
一緒に破滅の道を進んだ側近たち。
史実を調べて緻密に作り上げるお話がゾクゾクするくらい好き。
自分がこういうのが好みだってことに気付いたわ。

もちろん、神農さん出演というのも大きくて
最初はジャーナリストのエッカート(神農)がヒトラーをコマのように使うかのように
シンボルとして担ぎ上げる。
演説は得意だけど原稿は下手だからとゲッペルスが原稿準備。
これを主宰の石川湖太朗さんが演じている。

脚が悪く卑屈で、一癖ありそうなゲッペルス。
終盤でもう勝ち目がない時に「国民を見捨てるのか?」と問われると
「国民が選んだんだ」と平然と言ってのける。

ヒトラー自体はトルソーの偶像で表現されていて、
全員で肩を組んで前進するシーンは見事だった。
地下室に籠って指令だけ出すようになった時も
あの階段の下にいるんだと想像力がふくらむ。

群像劇だけど主演のヘスを演じた國島直希さんと
後半登場シーンの多かった正木郁さんが
どうやら人気俳優さんみたいね。
ブロマイドとか売ってたし。

宣伝面、軍事面、外交面、さまざまな方向から側近たちがヒトラーを盛り立て、
といっても、本人たちにも十分に策略や目的があって
自分の得のために集まってきている。
ヒトラーの独裁力が上がっていくにつれ、
反抗すると切り落とされる。

結局破滅するわけですが、
最後に場転換があって
いきなり明るい会議室でみんなでワイワイ理想を語り合っている。
???
みんな最初は国のため国民のために良かれと思って
高い志をもってたんだよ。
いつの間に狂気の道にズレてしまったのかな
みたいなちょっとありがちな筋書き?

う~ん、これだけの作品を書く人が
そんな安易なエンディングのはずないよなあ。

史実の知識が乏しいので、最初から2公演チケット買っていて
予想通り難しくて、2回観ても、完全な理解には及ばなかった。
1回目で台本を買って、2回目の時は売り切れてたから
買っておいたよかったわあ。

サルメカンパニーが素晴らしいことがわかったし
とにかく面白かった。