Category Archives: ミュージカル・お芝居

News☆

日曜日のナイロンで手持ちのチケットがなくなった。
クンツェ&リーヴァイコンサートはがんばって電話するつもりだけど、
手元にチケットが1枚もないのはなんともさみしい…。

そんなところへ、今日CSBから封筒が届いた。
もしや?と期待。

ヤッホー☆シャオチャン出演情報です。
演劇集団Axleの客演。
初めて聞くお名前です。早速調べてみる。
アクション集団?なんだかCONVOY SHOWの匂いがするぞ。
振付に舘形比呂一さんのお名前が。
新上さんと『Sotova』をされた方ですね。
そして、さらに詰めていくと、あ〜!やっぱりCONVOY SHOWの方だ。
10年以上くらい前にThe CONVOY SHOWのステージ2度ほど拝見しましたが、
突き抜けて面白く、そのメンバーの中でも舘形さんはお一人だけ
動きがバレリーナで際立っていたのです。
そうかあ、こんなところでsasaの観劇歴がつながったよ。

さて、数回しかない貴重な公演。
それも大阪/東京どちらにするか。

自分の予定、子どもの予定、仕事の予定、アクセスと交通費、
公演としての熟成度…モロモロいろんなことを考慮しながら
急いで確定させなければ!

ナイロン100℃ 『ノーアート・ノーライフ』


◆日時:2011年12月4日(日)13:00
◆会場:北九州芸術劇場
◆作:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
◆出演:みのすけ、三宅弘城、大倉孝二、廣川三憲、吉増裕士、喜安浩平
    客演/温水洋一、山崎一

前作がかなりお気に入りだったナイロン公演。
開演前にちらしの中に入っていたケラからのメッセージシートを読んだ時点で
心は決まった。
「今日の作品も、きっと好き☆」
前作の時も思ったけど、ケラの文章は嘘っぽさがない。
説教したり押し付けたりするのではなく、
「残念ながら人間ってそういうところあります」
みたいなところをテーマに突いてくる。

今回のテーマは、はっきりした物差しがないもの。
人によって評価のわかれる価値観とか。
数値で評価を得られない仕事を選んだケラは、
その曖昧な世界に身をおくことに幾度も不安を感じたという。
評価してくれる人がいる一方、別の人は退屈だということもある。
そこがアートの面白いところだけど、同時にジレンマになる。
そして、そんな中、人はなんとか折り合いをつけていく。
人間ってそんなもんだ。
と、ケラのテーマにはやけに共感してしまう。

今回は再演で、8人中7人は10年前と同じメンバー。
ナイロンの6人に、温水さんと山崎さんが客演。
ケラ曰く「若々しい役者さんたちの作品も多い中、
こんな初老の男ばかりの作品に来てくれて…」。

いえいえ、みなさん実力派揃いですもの。
声もしっかり通るし滑舌もバツグン。
温水さん、あの通りのキモ可笑しさ。
山崎さん、『組曲虐殺』でも味があったよね。
みのすけさん、声の抜け方がすごいね。
三宅さんは愛くるしいキャラです。
大倉さんは、あの個性、反則だよね、どう転んでも面白いもん。
へんてこなキャラも面白いけど、今回の普通人の方がもっと異様さが際立つ。
他の人の非常識発言や行動に過激に反応するところがいとおかし。

そして、終始笑い続けることになるんだけど、その笑いにアザトサがない。
アドリブや軽々しく笑いを誘うのではなく、地味に地道に積み上げる笑い。
そこに誠意を感じる。

カテコではケラが登場。
地方公演も見届けてくれてるのね。
ご挨拶では「北九州での5月の公演がさきほど決定しました」とのこと。
次作もとても楽しみです。

井上芳雄『Mother』

先日のライブで聞いた『Mother』。
コンサートではよく歌ってるのかな?
こうやって聞いてみると、やっぱり王子の歌はクラシック環境がお似合いね。
というか、王子も歌に集中できるし、聴く方も落ち着いて入り込める。
ライブでもハープ伴奏だったけど、ステージ全体が太鼓セットだったしね。

弦楽器にのって神聖な世界です。
それではお聴きください。

『林英哲×井上芳雄 スペシャル・コラボレーション・ライヴ』


◆日時:2011年12月2日(金)19:00
◆会場:福岡国際会議場メインホール
◆出演:井上芳雄、林英哲、
    英哲風雲の会(田代誠、辻祐)、
    朝川朋之、高田みどり、牧野香苗

そもそもこのライブのタイトルが、何故「林英哲×井上芳雄」
の順番なのか、不思議には思ってたのよ。
目上の方だから、たてたのかなあとか。
でも、そういうことだったのね。
コラボではありますが、林英哲さんのライブに王子がゲスト出演、
的な色合いでした。

もともと英哲さんと王子の長年のマネージャーさんが知り合いで、
王子のミュージカルもよく観ていて、
10周年コンサートの時に挨拶したところ、王子がブログに
「いつか一緒にやりたい」みたいなことを書いたのを英哲さんが見て、
誘ってみたところ、東京で実現。
英哲さんが繰り返すには「大変好評」だったので、再演となったらしい。

第一部は前半英哲さん、後半王子。
前半の英哲さんとお弟子さんの演奏は、太鼓もだけど、
踊りを見ているような一糸乱れぬ演奏。
これ、かなりの気迫だった。
そして、お弟子さんたちの肩の筋肉がシャオチャンみたいな塊なの。
体操選手的。
太鼓やってるとああなるのかと思ったら、もともと空手と剣舞の方々らしい。

30分ほどしてお待ちかねの王子登場。
*『Mother』
王子お気に入りの歌のようです。
「ありったけの母性で歌いました」。

*『父さん』〜『三銃士』より
お母さんを歌ったからには次はお父さん。
地元開催だからご両親に気を遣ったのかな。

*『一人はみんなのために』〜『三銃士』より
これ、王子1人でアラミス、ポルトス、アトスパートも歌います。
1人4役は結構無理がある。
会場、がんばれーという感じに拍手で応援。
王子「福岡のお客さんは優しいなあ」。

*『闇が広がる』〜『エリザベート』より
これ、なんと英哲さんトートとのデュエットです。
どうなることかと思ったけど、英哲さんの声が低い唸りのように地に響いて
意外によくあうの。

ここで第一部終了。20分休憩。

第二部は2人のコラボです。
*I Got Rhythm
オープニングは華やかにってことで、全員がコーラス入れたり、
朝川さんとタップで競演。
朝川さん、ハープとピアノを弾く上に、タップも王子より上手。

太鼓とあう歌ということで「海」をテーマにした2曲。
*『老人と海/小室等』
これを歌っている時の王子、歌い方も表情もとっても男っぽかった。
今まで見た事ない顔だったなあ。船に乗って風を切ってるような。
*『二隻の舟/中島みゆき』

*民謡(曲名わからず)
前半、英哲さんが歌い込む。
そんな中、王子センターに立ったままで、立ち位置に迷っているような。
一緒にリズムにのれる曲でもなく、太鼓も叩けないし。
後半は王子も歌いましたが、王子が歌うともはや民謡ではないなあ。
いつの間にかミュージカル調になっていた。
どんな曲も自分の世界に持って来ちゃうのね♪

*『栄光への脱出』
イスラエルの建国物語の映画より。

ここで第二部終了。

アンコールは八丈島の民謡?『太鼓打つ子ら』。
途中の英哲さんのトークで「今日は電子音は全く使ってないんです」
という話があり、それを意識したのか、
王子、この曲ではマイクを口から少し遠ざけました。
マイクに頼らず、生歌で勝負したかったんじゃないかな。
その心意気が伝わってきた。

英哲さん側からこれを歌ってほしいという選曲だったらしく、
王子自身初めて知った曲も多かったようです。
かなり昭和の選曲だよね。
全体として、大先輩のところにゲスト出演ということで、
王子の印象が襟を正し、キリリとした真摯なものでした。
貴重な公演を福岡で観られたことに感謝☆

退館時間ですよ~!

先ほど終演しました。
英哲さん、無口な日本男児かと思ったら、
しゃべるしゃべる!
王子、ときどき「こりゃあどこで話まとめようかなあ…」って顔してました。

確か、開演前に、休憩も含めて2時間ってアナウンスがあった気がするのに、
しゃべり過ぎて、最後の曲が終わった時点でほとんど3時間経っていて
「もう退館時間です。」と言われたらしい。
おかげで、2曲用意されてたアンコール曲も1曲のみ。
王子「退館時間ですよ~!」を連呼しながら、足早に去って行きました。

コンサートは明日まであるので、今日、曲目をバラすのはルール違反。
レビューは明日書きますね。