Category Archives: ミュージカル・お芝居

来年のこと

「来年のことを言えば鬼が笑う」と申しますが、
観劇については来年の予定というのはオオアリで
きっと王子なんて、来年どころか数年先まで予定入ってるんだろうな。

で、飛びついた情報2件。
☆ややちゃんに教えてもらった
「M.クンツェ&S.リーヴァイの世界」
スゴ過ぎます。
祐様、聖子ちゃん、禅さん、そして地元ですのでもちろん福岡は王子ね。
アンサンブルでよこけんさんご出演なのも嬉しい。
確実にチケット争奪戦だろうなあ。
人気役者さん勢揃いだし、クンツェ&リーヴァイの世界に浸れるし。

☆カエルちゃんがつぶやいた
ミュージカル「ジェーン・エア」
松たか子さんHPで発表されてます。
なんと11月に博多座に来る〜♪
初回を見たカエルちゃんによれば、楽曲が素晴らしいらしい。
こちらはアマデのような数回公演なのかな。
松さん、ラマンチャに続き、来年は博多座でお目にかかる機会が増えそう。

博多・天神落語まつり2011


「東西のフィナーレ其の1」
◆日時:2011年10月30日(日)
◆会場:福岡銀行本店大ホール
◆出演者:桂吉弥、春風亭昇太、桂塩鯛、桂ざこば
     柳家三三、立川志の輔

はい、今年もやってきました天神落語まつり。
おばあちゃんルートで最難関の志の輔師匠のチケットを手に入れ、
おばあちゃん、長男、次男の4人で行ってまいりました。
今日の方々は全員芸達者さん揃いで、面白かった〜☆

*桂吉弥「お玉牛」
俳優さんとしても活躍されているようですね。
身振り手振りも細やかで、実力あるわあ。

*春風亭昇太「権助魚」
以前聴いたCDがくどかったので、実はあまり好きではなかったのですが、
今日は面白かった。さすがは人気噺家さん。

*桂塩鯛「替り目」
酔っぱらいの芸風が巧い!最初っから最後までヘベレケでした。

*桂ざこば「狸の化寺」
あのしゃがれた声質に古典がよくお似合い。
でも、そこまでお歳でもないのに、滑舌がちと厳しかった。

*柳家三三「五目講釈」
テンポよく口がよく動く。若いセンスが感じられます。

*立川志の輔「みどりの窓口」
さあて、お待ちかねの志の輔師匠。
マクラからして巧いなあ。
と・・・
演目が「みどりの窓口」だあ。
面白くて大好きなんだけど、sasa家の3人、CDで聞き倒したお噺なのよ。
落ちもめちゃよくてドッと湧くんだけど、なにせ知ってるからさあ。
きっと古典であれば何度聞いてもよいのだろうが、新作はねえ…。
貴重な志の輔師匠の高座、う〜ん、できれば他の演目で聞きたかったなあ。

『 SPECIAL EVENING 』追記

PartⅡの「44Duos 44の二重奏」についても少しだけ記録しておかないとね。

1回目は玉砕だったものの、実は2回目以降の感度の上昇は
PartⅠ以上のものがありました。
55分という同じ時間もどんどん短く感じられたのです。

バレエのことはよくわからないけど、
一番心に残っているのは吉本さんの表情。
『GQ』の時の愛らしいTWINSとは全く違うお顔だったものですから。
疑わしそうに相手を見やる視線が印象的でした。

そして、よくわからないのに何が面白かったのかと考えてみると、
曲にあわせてお2人が踊りを重ねていく妙でしょうか。
パンフレットにある吉本さんのコメント「ダンスを通しての会話」
というのがいくらかでも聞こえたからかもしれません。

この公演を観てから『GQ』DVDを観るとますます面白い。
ちょこちょこ登場するTWINSにもグッと惹き寄せられます。

DANCE公演『 Special Evening 』


◆日時:2011年10月9日(日)19:00、10日(月・祝)14:00、18:00
◆会場:青山ベルコモンズ9F クレイドルホール
〈PartⅠ Physical Theater:DNA-Dance ‘n’ Algorithm〉40分
◆音楽:増田俊郎
◆振付:新上裕也
◆出演:新上裕也、風間無限、蔡暁強
〈PartⅡ 44Duos 44の二重奏〉55分
◆振付:アレッシオ シルヴェストリン
◆出演:横関雄一郎、吉本真悟

このままフェイドアウトしそうなくらい書けませんが、
自分の記録でもありますので、思ったことだけでも。

貴重なシャオチャン公演なので3回連続でお席に座ったわけですが、
観る度にかなり印象が変わってきました。
1回目はね、sasa、こういうコンテンポラリーダンスというもの初体験。
どう観ていいのかもわからず、観賞後すぐにシャオ友ゆうさんに泣きのメールを入れました。
特にPartⅡは、曲にのせて淡々と進んでいくので、
ごめんなさい!眠たくなってしまったのです。あ!でも寝てないですよ!
客席が対面になってたので、何人か頭が落ちているお客様も見えました。

それが、2回目以降少しずつ面白くなってきました。


お席はこのようになっていて、sasaのお席はF13→D10→E4。
どの位置であっても贅沢にもシャオチャンを数メートル近くで観ることができ、
その度に新しい発見があったのです。
演出も毎回微妙に違っていました。

#1萌芽 #2分裂 #3コンタクト #4彷徨い #5融合
で進みます。
暗闇の中、3人が静かに進んで、シャオチャン正面ステージ下、
新上さん上手前方床面、風間さん下手にてスタート。
シャオチャンから動き始めます。
ライトの中に恐る恐る首を入れてみたり。
誕生したばかり?かといって赤ちゃんのような無邪気さではなく、
真っ白の無機質な表情です。
次に新上さんがピクピクし始め、風間さんも動き出します。

3人のコラボなのだから、ちゃんと3人で表現するものを観ないと!
とは思いつつ、いつものようにシャオチャンしか観ていない。

ステージから落ちるんじゃないかという勢いで端まで走り込み、ピタリと止まる。
打ち身できないかなあと心配になるほど、バタンと床に倒れる。
相手を掴んでは素早く切り返す。
弾みもつけずに高く飛ぶ。
どれも強靭な身体のなせる技です。
そんな技だけでなく、立ち姿や首の角度、手の上げ方、動きの全てが美しい。

1回目のお席が上手中央、全体が見渡せました。
シャオチャンは上手側が多かったので、よしよし。
と思っていたら、2回目のお席ではラストの極限まで踊る苦悶の表情がたまりません。
そして3回目はお花の位置ですよ。持って来てちょこんと座るシャオチャンが目の前です。
嬉しそうな表情も間近に見られて幸せ〜♪

再確認したことには、シャオチャンはダンスだけでなく、表現が素晴らしい。
最初の無機質、人間味ある優しさ、猛々しさ、
どれも、感情移入してしまう表現をされます。

開演前に公演パンフのシャオチャンコメント
「商業的な世界に接していた僕にとって新しい身体表現です」
どういうことかなあと思って臨みました。
そして思うに、今回が「商業的ではない世界」だとしても、
やはりシャオチャンはエンターテイメントの方だなあと。
新上さんは、アーティスティックな世界を追求してあって、
自分の世界に入り込み、そこからメッセージを読み取ってね
というダンス。
お仕着せたり強いたりせず、観る側に任されたような放り出されたような…。
シャオチャンは、抽象的な中にも「みんなに楽しんで欲しい」という
ダンスのような気がするのです。
自分が美しいと思う、かつ、観客が喜ぶ動きを意識してくれているというか。
その辺りが、シャオチャンのサービス精神&優しさなのでしょう。
さらには、ポーカーフェイスのようでありながら、
絶対の自信と強烈なアピールが感じられます。

と、書けないと言ってた割に、次々シャオチャン賞賛が浮かんでくるもんだ。
結局、シャオチャンが踊るというだけで、sasaは幸せなのであります。

劇団☆新感線『髑髏城の七人』


◆日時:2011年10月10日(日)12:30
◆会場:青山劇場
◆作 :中島かずき
◆演出:いのうえひでのり
◆出演:小栗旬 森山未來 早乙女太一 小池栄子 勝地涼 仲里依紗
    高田聖子 粟根まこと 河野まさと 千葉哲也 ほか

これ、キャストが豪華すぎるでしょ。
古田さんや橋本さんが出ないとはいえ、客演がスゴ過ぎ!
sasaのお目当ては『変身』で度肝を抜かれた未來くんですが、
周りの様子も未來くんファン多しと観た。

そして、その未來くんは期待どおりの素晴らしさ☆
今回は悪役のトップ「天魔王」。
動きはもちろんのこと、台詞まわしもよいのよねえ。
目ヂカラも低音での凄みも有無を言わせぬものがある。
ぽわわんとした役とか無機質な役もあうのに、
こんな悪の権化もいけるというのはどういうことでしょう。
殺陣もキレがバツグンで、かっこい〜!
願わくば、『五右衛門ロック』のようなダンスシーンがあると嬉しかったな。

殺陣といえば太一くん。
ゲキシネ『蛮幽鬼』でも拝見しましたが、
闘ってるというより、ありゃあ舞いだもんね。
未來くんとの殺陣シーンは最高の美しさです。
ススススッと歩む所作も美しい。

そして、なんといってもキーになっているのは勝地涼さん。
台詞はイキがいいし、動きが軽やか。
何をやっても巧いなあ。
笑いも取れるし、愛されキャラだから、勝地さんが出てくると
ファンでもそうでなくでも客席の様子が嬉しそうにしてるのがわかる。
舞台に風を呼ぶ感じです。

仲里依紗さん、先日たまたま新作の映画試写も拝見したのですが、
肝の座った若手さんですね。
錚々たるるキャストの中、初参加なのに堂々としたものです。
声が枯れたまま突っ走ってた割りには
台詞もきちんと聞こえました。

後で気づきましたが、この日は前楽だったのね。
立ち見もいっぱいでしたよ。

そして、この熱さが新感線なんだなあと思った。
ゲキシネであれだけのパワーが伝わるのも
生がこれだからなんだ。
全員が全力疾走なの。
これでもかこれでもかと攻めてくる感じ。
日本で一番チケットの取れない劇団、拝見できて良かったです♪