フェデリコ観劇の後、以前もうかがったカフェで紅茶とスコーン(950円)
ひっそり静かなお店で、大人数での入店は好まれてないおかげで
1人でも入りやすいお店です。
他のお客様もおひとりさまで、
フェデリコのパンフをもってらっしゃって
観劇帰りの余韻を楽しんでいる様子。
紅茶は数種類から選べて、和光茶やっぱり好き。
フェデリコ観劇の後、以前もうかがったカフェで紅茶とスコーン(950円)
ひっそり静かなお店で、大人数での入店は好まれてないおかげで
1人でも入りやすいお店です。
他のお客様もおひとりさまで、
フェデリコのパンフをもってらっしゃって
観劇帰りの余韻を楽しんでいる様子。
紅茶は数種類から選べて、和光茶やっぱり好き。
■日時:2024年9月21日(日)12:00
1幕70分 休憩20分、2幕70分
■会場:久留米シティプラザ グランドホール H列センター
■作:阿部修英
■演出:東憲司
■出演:佐々木蔵之介 上田竜也 那須凜 栗原英雄 田中穂先 石原由宇
磯部莉菜子 加賀谷奏音 熊野義貴 増山海里 山崎類 渡辺はるか
六角精児
ざっくり言うと、キリスト教とイスラムの戦争を、
一滴の血も流さず「エルサレム無血開城」で終わらせたリーダーのお話です。
血を流すくらいなら金とか物で解決。
ローマ教皇から十字軍を率いよと言われても
のらりくらりとかわし、
いやそういう無駄な時間も計算づくだった。
チラシを観た時は、暴君かと思っていたら、
いやいやとてもクレバーで命を大事にする君主ではないか。
頭が良すぎて、息子にはついていけず親子の溝は深まり、
互いの思いがやっと通じた時には既に遅し。
戦争をやめさせるためにはなにをされても報復しないこと!
を説き続けるけど、
報復せずにぐっと我慢していると攻撃は続くというのがやるせないところ。
世界史と宗教という、sasaにとってのいつもの鬼門でしたが、
今回はとてもわかりやすく面白かった。
そして佐々木蔵之介さんのかっこいいこと!
話自体は重たいものなので、
場を和ますためかときどきおやじギャグが挟み込まれていて
それもとてもチャーミング。
凄みもあるし、狂気もあるし、テレビより舞台の役者さんだ。
「言葉」が大きなカギにはなっていて、
もし赤ちゃんが言葉を学ぶことないままだったら
新しい言葉が生まれるのか?
0と1だけでコミュニケーションが成立するのか?
貴重な書物を守るため中身をすべて頭の中で記憶する、
世界は共通言語(宗教)であるべきなのか?
などいろいろ提起はされたけど、全てが回収されたのかは
確認できなかった。
イスラム君主の栗原さんは立派な人格者がはまってたし
女官役の那須凜さんはとってもしっかりした芝居をされるし、
田中穂先さんというのは、「劇団柿喰う客」の方なのね。
客席はおそらくかなりの人数が上田くんファンで埋まってたと思われ、
そうでない者にとってはチャラいイメージの上田くんにしては
かなり真面目なハインリヒとはキャラ違う気がしましたが、
鼻が高い西洋風なお顔立ちは金髪カツラも含めてとてもよく似合う。
マントもねえ、翻しが多くてちょっとウザってなったけど
お芝居自体は台詞もよく聞こえたし、動きがいい。
アンサンブルさんたちはほぼダンサーだったのかしら。
ステージングに平原慎太郎さんが入ってたし、
ダンサーさんたちの役割が大きかった。
わからなかったのは、
息子ハインリッヒが今際の際で、
自分が殺されたからと言って決して報復はしないでくれ
と父フェデリコにお願いをしている時に、
(ここ、上田くんの行き絶え絶えの演技がちょっとうるさかった)
瀕死の息子を腕にかかえたフェデリコが
全く動揺せずに淡々としてたところ。
愛する息子の最期になんであんなに他人事のようなお芝居だったんだろう。
ハインリヒの大事なシーンだから華もたせたのかなあ。
それにしても、あの無関心ぶりは違和感あった。
どういう意図なのか知りたい。
テーマとしては「友愛」、
息子との愛、イスラム君主との友情、人類への愛、
というありがちなものでしたが
これがしっかり伝わって、
帰り道はすっきりした気持ちと多幸感に包まれました。
こういうのが観劇の醍醐味ですな。
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