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映画『グラン・トリノ』

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「クリント・イーストウッドに外れなし」とのレビューを読んで観に行った
『チェンジリング』が二重丸◎だったので、
ずっと観たかった『グラン・トリノ』。
昨日突然時間が空いたので、すかさず行ってきました。
ソラリアシネマのメルマガ登録してると、再映は500円なの♪

昔ながらの頑固親父ウォルト(クリント・イーストウッド)と
隣人のアジア系移民との交流を描いたお話です。

クリント以外は無名の俳優さん。
クリントのずば抜けた演技が際立ちます。

こんな昔ながらの職人気質は日本人だけのものかと思ったら、
どこの国にもいるのね。
若者のすることはいちいち気に入らなくて
文句たらたら、すぐ不機嫌になるから、みんなに疎まれ、
息子たちからも煙たがれる状況。

でも人に厳しい分、自分にも厳しくて
朝鮮戦争で犯した自分の罪を忘れることは一日もなく、
精神的にはずっと葛藤の日々。

「考える」と言った結論はこういうことなのね、
自分の人生のオトシマエはこうやってつけるのね、
とウォルトの決断には納得できるけど、納得したくないなあ…。

クリントの気骨ある演技に、う〜むと参ってしまう作品です。

映画『チェンジリング』

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先日の『おくりびと』の後、続けて『チェンジリング』を観ました。
監督クリント・イーストウッド、主演アンジェリーナ・ジョリーの映画です。
新聞に「クリント・イーストウッドにハズレなし!」とあったし、
他のレビューでも好評だったので気になっていて
ちょうど時間も取れたので観ることにしました。

と、そのぐらいの気持ちで観たのですが、
これがすごーく良かった。

「ある日突然、消えた息子。
5ヶ月後に帰ってきた彼は別人だった。
1928年、ロサンゼルス。
魂で泣く本当にあった物語」

まずはストーリー・テリングの力がすごい!
実際にあった事件を元にしていて、実は結構複雑なお話だと思うのに、
とてもわかりやすい!
そして、ひとつひとつのプロットは淡々とすすんでいき、
静かな中でお仕着せられることなく、感情がじわりじわりと忍び寄ってくる感じです。

ストーリーとは別に、意外だったのは
この映画ではアンジーの美しさが最重要視されていないこと。
もちろん、そこにいるだけで美人なんだけど、
昔風の濃いアイメイクをアップで映すシーンが多く、
それも泣いてるから目のまわり真っ黒。
お肌もあまりきれいじゃなく、
ハイライトとか修正とかしてる様子がありません。
ありのままの美しさと演技の前にあっては
作りものの美しさは今回特に必要なかったってことかな?

とにかく、体全体にドーンとくる映画でした。
おすすめです♪

映画が終わって外に出ると、
クリント・イーストウッドの次回作『グラン・トリノ』の広告が掲示されていました。
4月公開予定☆要チェックですね。
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