一気に読みました『母』(三浦綾子作)。
小林多喜二を見守る母の人生を描いていて、
『組曲虐殺』を観る前に是非!とおすすめいただいた本です。
『蟹工船』って国語でも歴史でも出て来たし、最近流行ってますが、
なんだか怖いイメージがあって近寄らないようにしていたのです。
王子が多喜二を演じるということについてもちょっと???
その考えが全く覆されました。
母親が語る息子像とはいえ、多喜二という人が
ただただ貧しい人を救い、みんなで仲良く暮らせる世の中を実現するために小説を書き、
心底、心優しい人であったことに感動。
そして母は、息子が何度も警察に捕まって危険な目に遭っていても
多喜二の考えることだから、多喜二のすることだから、
と全面的に信頼し、ひたすら愛している。
そんな心優しい多喜二の書くものってどんなものなんだろう?
『蟹工船』にも俄然興味が湧いてきました。
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