■日時:2014年12月11日(木)19:00 85分
■会場:新国立劇場 小ホール D3列1
■出演:浦井健二、鈴木杏
全く予習なしに観たこの作品、
最初は何が起こってるのかワカラナイ。
「自分の肘ってなめられないの知ってる?」という同じトーク、
いや若干違うトークが繰り返される。
その後も、似たような、でも違うシチュエーションが繰り返される。
観ているうちにだんだん気づいてくる。
あ~、そうかあ。人生ってこんな微妙な違いの連続で
できてるんだなあって。
あの時のひとこと、それに対する反応がほんのちょっと違うだけで、
人生は違う方向に向かうものなんだと。
微細な違いを、転換ごとに切り替えて演じる2人。
鈴木杏ちゃんは、大人計画や蜷川作品で上手ってことはわかってたけど、
浦井くんには驚いた。
この作品、頭の切り替えがものすごく必要で
途中、少しでも躓いたらシラーってなるのに、
2人ともパーフェクト☆
浦井くんの役は養蜂家で、髪形もファッションもパッとしない
モサーっとした青年。
このイメージにもぴったりハマってるのに、
芝居は確実。
観ているうちに、自分のことにも置き換えて、
こんな星ノ数ホドの選択肢を経てきていることを実感し始め
不思議な感覚になる。
とても面白い試みだった。
この2人だから成立したお芝居ではないだろうか。
とてもいいものを観た。
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