モローが好きなわけでもないんだけど、
「サロメ」とあったので、
卒論オスカーワイルドだった身としては気になりまして。
成城大学の喜多崎親先生の講演会でした。
展覧会チラシより
「ギュスターヴ・モロー(1826‐1898)は、フランス象徴主義を代表する画家です。19世紀末のパリで、精神よりも物質を、宗教よりも科学を重んじる気運が高まる中、「目に見えるものは信じない」と神話や聖書の世界を描き続けました。」
サロメを描くにも変遷があって、
違う時代と違う場所を同じ絵の中で組み合わせる手法から
インパクトのある一画面を切り取る画法に変わってきます。
この辺りまではわかったのですが、
バロック、ロマネスク、ユダヤ…
ギリシャ神話、聖書、宗教、世界史がわからないとかなり厳しい。
先生のお話は当然知っていることを前提なので、
なかなかついていけない。
モローは、可能な限りの時代、地域を超えたモチーフを
衣装、建築に盛り込むことにより、
聖遺物匣(聖なるものを納める匣)のように崇め、
非現実的な世界を作り出し、
幻想的で神秘的な作品を作り出した。
ということはなんとか理解しました。
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