NHKドラマ「太陽の子」

録画していたドラマ観ました。
三浦春馬くんの遺作です。
主演は柳楽くんなので、それほど登場シーンは多くないですが
今となっては、どういう思いで演じたのだろうと思う内容でした。
春馬くんは誠実に役に向きあっていただけなのかもしれないのに
つい深読みしたくなってしまう。

主軸は日本で原爆の開発していた大学の研究者たちの話。

ここでちょっと話がそれてごめんなさい。
その舞台となったのが長男の大学です。
ドラマではウランを扱いながら防御もせず極限まで実験。
爆発しないか見ているだけでハラハラしました。
今は整備されていると思うし、実験の種類は全く違うけど、
長男の実験は無事なのかしら
と心配性のsasaは心配になる。

話戻って、お国のためと原爆の研究を進める柳楽くんたちですが、
途中疑念を抱く。
結局アメリカに先を越され、広島を見て事の重大さを目の当たりにする。

これは化学者でよく描かれるテーマです。

でも、ちょっと違ったのは
柳楽くんが次に投下されると噂されている京都の原爆を
比叡山に上って上から見たいと言うのです。
これが化学者なのか?
真実を突き詰めることが第一なのか?
それがプロなのか?

これを聞いた母親(田中裕子)は絶句する。
母親としてはショックですね。
知り合いたちが原爆に包まれるのを高みの見物するという息子。

そして思うのですが、
この原爆を作ったアメリカの化学者
原爆を投下したパイロット
関わった人々はどう生きているのでしょう?
英雄として晴れやかな日を送ったのでしょうか?

クリント・イーストウッドの作品「アメリカンスナイパー」
でも描かれたように、戦争を体験した人間
それが秀逸な狙撃手で国からは賞賛された人間であっても
戦後の精神的ダメージとトラウマの中で
残りの人生を苦しみながら送る。
勝っても負けても戦争は誰にもよいことをもたらさない。

ということは伝わったよと春馬くんに言いたいですね。

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