
■日時:2020年10月10日(土)12:30
1幕1時間45分 休憩15分 2幕1時間30分
■会場:北九州芸術劇場 中劇場 K列センター
■作・演出:ケラリーノ・サンドロビッチ
■出演:緒川たまき、仲村トオル、水野美紀、山内圭哉、吉岡里帆、松下洸平
望月綾乃、大場みなみ、斉藤悠、渡邊絵理、荒悠平、髙橋美帆
尾方宣久、菅原永二、植本純米、温水洋一、犬山イヌコ、高田聖子
自粛明けの観劇1発目はケラの作品。
それも大好きな緒川たまきさんとのユニット「ケムリ研究室」
の新作ですよ~。
これがねえ、もう素晴らしかった。
去年の「キネマと恋人」で
ケラの緒川さん愛はじゅうじゅうわかっておりますが
これはお互いのリスペクトと愛がいっぱい。
あ~最強のご夫婦だわ。
お話は、ライバル会社との駆けで貧民街ベイジルタウンに
無一文身一つで1ヵ月過ごすことになった
世間知らずのお嬢様社長マーガレット(緒川さん)のお話です。
破れた服にススのついた顔でいて
「私ほんとはお金持ちなの」なんて言うので
みんな頭がおかしいと相手にしません。
それでも全くくじけることはなく
まっすぐに突き進み、
面倒見のよい兄妹(仲村トオル・水野真紀)の家に転がり込み
ベイジルタウンにすっかり溶け込み愛される。
少ないお稽古で波長をあわせるためか
役者さんたちが強力!
よくこれだけ集まるよね。
きっとみなさんケラ作品に出たいんだろうなあ。
仲村トオルさんはケラ作品の常連さん、
言葉遣いはおかしいし聞いたことはすぐ忘れる
おバカキャラを愛らしく演じます。
山内圭哉さんは、最初あれあれ?普通のいい人役?
と思ったらやっぱりウラがある。
じゃないと圭哉さん起用の意味ないもんね。
菅原永二さんはヨーロッパ企画に客演されてた時
面白くて印象深かった役者さん。
温水さんは計算してるのかしてないのか天才的な間だよ。
イヌ子さんとの掛け合い、腐れ縁的な関係がとてもいい。
高田聖子さん、台詞がとても立ってて迫力がある。
今回はおちゃらけない真面目な役ですが
しっかりした役ももちろん上手。
そして松下洸平君。
舞台役者さんの本領発揮だね。
演技については「木の上の軍隊」で立証済み。
歌手でもあるからギターは弾くのだろうけど、
ダンスもできるからそもそもの動きがしなやか。
盗みを働いて貧困街をスルリと駆け抜けて行く。
やっぱりテレビより舞台を基盤にしてほしいなあ。
いつものプロジェクションマッピングは
あれって相当な設計とテストで成り立つものだろうに完璧☆
今回は漫画調の出演者イラストもあってこれがまた可愛い♪
一体どんな才能なんだ!?
ケムリ研究室って既に3作くらい構想があるらしく
楽しみで仕方ない。
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