ミュージカル『VIOLET』

■日時:5月4日(土)12:00 2時間10分休憩なし
■会場:キャナルシティ劇場
■演出:藤田俊太郎
■出演:
ヴァイオレット:三浦透子
フリック:東啓介
モンティ:立石俊樹
ミュージックホール・シンガー:sara
ヴァージル:若林星弥
リロイ:森山大輔
ルーラ:谷口ゆうな
老婦人:樹里咲穂
伝道師:原田優一
父親:spi

以前テレビで藤田さんがロンドン公演に挑むドキュメンタリーを観たことがあって
いつか観劇したいなあと思っていた作品でした。

1964年、アメリカ南部の片田舎。
顔の大きな傷のせいで25歳まで人目を避けて生きてきたヴァイオレットが
それを癒してくれるという噂の伝道師に会うために
長距離バスの旅に出る。
そこでの様々な人との出会いと彼女の成長のお話。

お話自体は面白かったのだけど
いろいろと疑問が残った。
今まで傷のせいで差別と偏見を受けてきたのに、
バスの中ではいきなり全員が好意的でモテモテ。

黒人兵士のフリックと心が通じ合ったのに、
なぜか白人兵士のモンティと一夜を共にし、
両想いになったかと思いきや、
モンティはあっさり上級の部隊に入隊し
意気揚々とベトナム戦争に向かい、
ヴァイオレットも特に悲しむ様子もない。
大切なのは明らかにフリックだったはずなのに
どうしてここでいったんモンティになったんだろ。

これまで見た目の差別に傷ついてきたのに
バイオレット自身の心にも人種差別があったのかな?
立石モンティはとても美青年だったから?
いやいや東フリックはそれ以上にかっこよかったが。

一番???だったのは、
この旅で、美への執着が薄らいできたのに
予定通り伝道師のところに行ったこと。
それが目的の旅だったけど、
旅を通じて変わったのなら
伝道師の癒しは必要ない、と思うのでは?
まだこの時点ではそこまで確信してなかったのかな?

この伝道師は予想通りいかさま野郎で、
ヴァイオレットの傷を癒してはくれなかった。
伝道師役がオネエ系の原田くんなのが笑ったわ。
思いっきりインチキ臭かった。

で、最後はフリックと結ばれそうなニュアンスだったけど、
なんだかsasaは、一人で強く生きていくのでは、と思った。
これからは容姿に縛られることなく、
自分で決めた道を進んでいきそう。

屋比久ちゃんとのダブルキャストで三浦ヴァイオレットを選びましたが、
三浦さん素晴らしかった。
俳優さんが歌っているというより
シンガーがお芝居しているかと思うほど歌が上手歌。
ミュージカル的な発声法ではない歌い方で新鮮で、
お芝居はもちろん上手だし、また観たいな。

東くんは甘いマスクにとろける笑顔、長身で
ビジュアル素晴らしい上に、さすがはジャージー俳優さん、
歌上手だもんなあ。

観劇1回では込められたメッセージを拾いきれず。
再々演があったらまた観たい。

#VIOLET #三浦透子

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

Post Navigation