第三舞台封印解除&解散公演 『深呼吸する惑星』


◆日時:2012年1月15日(日)13:00 2時間途中休憩無
◆会場:キャナルシティ劇場
◆作・演出:鴻上尚史
◆出演:筧利夫、長野里美、小須田康人、山下裕子、筒井真理子
    高橋一生、大高洋夫

10年ぶりに再結成された第三舞台、
観劇歴数年、地方住みのsasaが観たことがあるわけもなく、
ただ、鴻上尚史さんがオールナイトニッポンの第2部をやっていたのが懐かしく、
筧さん主演だし、と思っていると、
2階後方はしっこではありましたが半額以下でチケットをお譲りいただき
お席に座ってまいりました。

会場に入ってすぐに、なんと鴻上さんがお出迎え。
50過ぎというのに、細身のセーターとパンツにビビッドなシューズで
パリッとした立ち姿。
この方のラジオを聴いて夜更かししてたんだなあと感慨深く、
握手していただきました。

なにせ第三舞台初見ですので深いことは書けないのですが、
オープニング「Behind The Mask」でアラフィフの役者さんたちが
ダンスする姿はかっこいい!
暗転が多く、断片を積み重ねていく手法なのね。
頭をどんどん切り替えて、これまでの断片とつなぎあわせて
話を組み立ててついてかなきゃ!

長年のファンの方々のためのお約束も多かったようで、
初心者にはわからない部分も多いのですが、
だからといってアウェイを感じさせることもなく。

これまでを振り返りながらも後戻りはできず
前を向いて進んでいくしかないという
今この歳にして感じることを突きつけられたような
切なくて痛い気持ち。
ほんのちょっと上だけど同世代の役者さんに共感しつつ、
客演の高橋一生さんには若さの強さを目の当たりにし。

入場の時に鴻上さんからの「ごあいさつ」ペーパーをいただきました。
歳を重ねれば次第に人は消えていきます。
それを実感している鴻上さん。
でも実際それを悼むほど頻繁に会っていたかというとそんなことはなく、
日常生活には何の変わりもない。
それは不謹慎だけれども不思議な感覚。
リアルに会うかどうかではなく、その人を思うこと、対話すること。
こんなこと、若い時には考えもしなかったことですよね。

そして、観客に対しては、
第三舞台は解散するけれども悲しむ事なかれ
ということだと解釈しました。

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