Author Archives: Sasa

映画『異端者の家』


ちょうどシフト休がレディースデイでしたので
もう一つ映画行ってきました。

はい、ヒュー様主演が目当てです。
宗教ものですので、理解が及びませんでしたわ。

モルモン教のシスターの女の子が布教に行き、
家に招き入れられて出られなくなるホラー。
ヒュー様が相変わらずの甘いマスクで
魅力的な笑顔なものですから、
ついつい家に入ってしまうのです。

リード氏(ヒュー・グラント)は、
恐らくモルモン教以外も幅広く研究しつくした
宗教拗らせ系で、
シスターたちと宗教論をかわすのですが、
駆け出しの女の子たちでは歯が立たない。

でも、なんとなく浄土真宗くらいのsasaには、
リード氏の「で?君たちの信仰は人を救ってくれるのか?」
みたいな論に納得できたりする。

そして、
モノポリーは有名だが、その元となったゲームがあっただけだし、
人気の曲も、それ以前の曲に似ている、
という例を出しつつ
宗教も所詮、それ以前のものの模倣である。

リード氏がこねくりまわしてたどり着いた結論は
「宗教とは支配である」

で、その家には狂気の「支配」があった。

そもそも「異端」って当人以外の宗教は
ひとくくりに「異端」。
「異端」という呼び方に否定的なニュアンスが感じられ、
自分と考え方が違うからといって
そう呼ぶこと自体への疑問も呈してる気がする。

出てくるワードや比喩・引用もわかりにくいので
HPにはキーワード付の解説がついてます。

久しぶりにヒュー様が見られたのは嬉しいけど、
この作品じゃなくてもよかったんじゃね?
と思うのであった。

映画『ゲッベルス ヒトラーをプロデュースした男』

先日のサルメカンパニー『12人のヒトラーの側近』の流れで
ゲッベルスを観る。

ヒトラーの宣伝大使。
サルメではゲッペルスが中心ではあったものの
側近12人の群像劇で、個人的な立場や欲と
ヒトラーを囲む関係性のお話でした。

今回はゲッペルスが主題で
途中、ナチスの実際の映像は挿入されていることもあり、
残虐性が際立つ。
そうそう、ナチスの殺戮は赦されないのに、
サルメでうっかり気を許すところだったよ。

プロパガンダってナチスに限ったことではなく
戦争中はどこの国もやっている。
日本だってそうだったし、今だってそうだし
ネット社会の今はさらにフェイクニュース
に踊らされる。
弱小だったナチスも宣伝で、国民を狂気に導いた。

ナチスはデザインも演説もアートでが
制服も色がかっこいいから
あれでピリッと言われたら、従ってしまう…。

いやいやそうやって操作されることが問題なんだ。

ヒトラーについては題材になりやすく
本も映画もたくさんあるようで
それぞれの角度で描かれ方も
見え方もちがってくる。
どこをどう切り取るか、どの視点で作られているのか。

もう少しいろいろ見てみたい。

有田陶器市2025


いつもの友達が今年は帰ってこれるというので
有田陶器市行ってきました。

アリタセラに車を停めて、
シャトルバスで有田駅に移動して、
乗り換えて「大イチョウ」まで行き、
沿道に並ぶたくさんの陶器店を見ながら歩きます。

途中、手塚商店で大好きなごどうふ黒蜜(300円)で休憩、
お昼は陶悦窯さんのショップでスパイスキーマカレー(1500円)。
有田カレーでミルクシェイク(800円)を二人で1個。
※全く写真撮ってない。

同級生なので二人とも同じ歳でして
無理せず休み休みです。

見るだけで楽しいので、1個も買わないことも多いのですが、
今年はこんなに散財しちゃいました~!

と言っても、ほぼ100円。

左奥の平たい長方形が200円、
蕎麦猪口700円のほかは100円です。

ありゃりゃ、なんか似たものばっかりになってるな。
ついつい白×青を選ぶんだよなあ。
物は増やさないようにしてるので、
手持ちの欠けがあったり気に入らないデザインの食器と
入れ替えを考えながら選びました。

大好きなcocosaraさんでピアス

左1200円、右1300円。

以前は有田焼のアクセサリーはcocosaraさんくらいでしたが
今年は増えてました。

博多座『レ・ミゼラブル』2回目


■日時:2025年4月28日(月)12:00
■会場:博多座 3階B列サイドブロック
ジャン・バルジャン:佐藤隆紀
ジャベール:小野田龍之介
ファンテーヌ:生田絵梨花
エポニーヌ:ルミーナ
マリウス:三浦宏規
コゼット:水江萌々子
テナルディエ:六角精児
マダム・テナルディエ:樹里咲穂
アンジョルラス:小林 唯

2回目はシュガーバル。
ジャベは前回と同じく小野田さん。

ルミーナエポはものすごく強い。
エポのメイク、汚れ度が高すぎませんかね?
炭鉱夫さんですか?くらいスス汚れてます。

初見でよかったのがアンジョ小林さん。
四季辞めてどんどん活躍されてますよね。
次はジャージーもだし。
歌がとてもよい。
惜しいのはやっぱり背だよなあ。

マリウスは前回の山田くんがよかったのでねえ。
三浦くんはお顔が素敵だけど
歌がちょっとズレます。
せっかく踊れるのにマリウスが踊るといえば
結婚式のダンスだけだからもったいないね。

次は『レ・ミゼラブル ワールドツアースペクタキュラー』があるそうです。
珍しく福岡公演も。
チケット高すぎて無理っ

講演会「芥川賞を語る」


■日時:2025年4月25日18:30
■会場:西南学院大学チャペル
■登壇:平野啓一郎氏、鈴木結生氏

『ゲーテはすべてを言った』で芥川賞を受賞した
西南学院大学大学院生である鈴木氏の祝賀講演会。
本読まないけど講演会好き。
応募2200人の中から当選いただき行ってまいりました。

23歳で芥川受賞、福岡にゆかりがある(鈴木氏はsasaと高校同じ)
という共通項のある二人。
無茶苦茶面白かった。
平野さん、思った以上によく喋る。
そしてその言葉選びは秀逸でたまらんっ!

鈴木さんの祝賀会として、誰に来てほしいか聞いたところ
平野さんを挙げたそうです。

鈴木さんという作家の登場をどう感じているか?
の質問に対して、自分の作品『葬送』を挙げながら
「ドラクロワは絵が完成した時に招待状を若者に送っていて
あの年齢になれば若者に評価されたいと思うのでは?
と思っていたが、実際自分がそういう年齢になると
やはり思っていた通りで、
なので、今日は鈴木さんという若者に呼んでもらって嬉しい」
というなんとも美しい導入。

鈴木さんの作品については
「アカデミックで閉ざされたようでありながら、
フェイクニュースといった今の問題も取り入れている。」
「現実の世界で満たされない苦悩の人が
自分の実在の危機から脱するために書くのが小説家
という場合が多いのに、
鈴木さんの作品は明朗」

審査員としては
「芥川賞のレベルは上がってきていて海外からも注目されている。
日本の文壇が新しいと感じ、読んで欲しい、世界に出したい
と思う作品を選ぶ」

鈴木さんから「平野作品はオーディブルが多いですね」
平野「声優さんは抜群に読み方がうまい。
自分でもあんなには読めない。
印税が増えてるので確実に需要が増えているのはわかる」

平野さんの文体は森鴎外の影響を受けている。
言語にならないものを形式的安定感におさめたい。
三島由紀夫も自分のナイーブな部分を森の文体で克服しようとした

「小説家というのは自分の才能との恋愛関係のようなもので
鈴木さんのような受賞直後はハネムーン
→苦悩の時期
→のりこえる
→銀婚式

鈴木さんは平野さんに倣って最初は3部作でスタートした。
トルストイ→ゲーテ→ディケンズ。
長編が書きたいが、地力をつけるために短編書こうかな
平野「短編は実験ができるけど、しっかり長編を書いた方がよい」

と言いつつ最後に鈴木さん
「6月に新刊出ま~す」
これは短編集のようだな。