Category Archives: ミュージカル・お芝居

舞台『天保十二年のシェイクスピア』


■日時:2025年1月11日(土)17:00
1幕100分 休憩25分 2幕95分
■会場:博多座3階 C列
■作:井上ひさし
■音楽:宮川彬良
■演出:藤田俊太郎
■出演:
浦井健治:佐渡の三世次
大貫勇輔:きじるしの王次
唯月ふうか:お光/おさち
土井ケイト:お里
阿部 裕:よだれ牛の紋太/蝮の九郎治/飯岡の助五郎
玉置孝匡:小見川の花平/笹川の繁蔵
瀬奈じゅん:お文
中村梅雀:鰤の十兵衛
章平:尾瀬の幕兵衛
猪野広樹:佐吉
綾 凰華:お冬
福田えり:浮舟太夫
梅沢昌代:清滝の老婆/飯炊きのおこま婆
木場勝己:隊長
妹尾正文、新川將人、出口雅敏、武者真由、森 加織
山野靖博、天瀬はつひ、斎藤准一郎、下 あすみ
鈴木凌平、中嶋紗希、藤咲みどり、古川隼大
水島 渓、水野貴以

前回の高橋一生くんを越えることはないだろうから
あんまり乗り気ではなかったのです。
終演後のトークショー狙いで。

が、浦井くん素晴らしかった!
醜い顔と曲がった背中、卑屈で厭らしく、
でも色っぽい三世次。
う~ん、大変失礼いたしました。
お見事です。

「シェイクスピアがいなかったら…」という設定で
最初は3人娘のリア王から始まって
シェイクスピア37作品をすべて登場させる。
ほぼ片鱗ってのもあるけどね。

で、前回浦井くんのやった王次を
今回は大貫くん。
大貫くんになったのでダンスシーンが増えました。
センターでスラッと立ち姿もバシッとダンスも決まってるんだよなあ。
殺陣ももちろんかっこいい。

浦井三世次は次々と人殺しを続けて狂気、
の中になんだか悲しさもありまして。
歌はミュージカル俳優の実力があるし
名優だなあ。

ミュージカル『next to normal』


■日時:2025年1月5日(日)12:00、7日(火)12:00
■会場:博多座 1階、3階B列センター
■音楽:トム・キット
■脚本・歌詞:ブライアン・ヨーキー
■訳詞:小林 香
■演出:上田一豪
■出演
ダイアナ:望海風斗
ゲイブ:甲斐翔真:
ダン:渡辺大輔
ナタリー:小向なる
ヘンリー:吉高志音
ドクター・マッデン:中河内雅貴

ご縁がありまして2回観劇。
ミュージカルだけど内容的につらそうなお話で
それほど期待したわけではなく
1回目はまあまあだなあと思っていてたのですが
2回目でいやいや結構良かった。

息子の死、母は双極性障害で精神科治療、
愛されない娘、妻を支えようともがく夫
などキツイ作品ですが、
テーマがわかりやすい。

normalじゃない人間ばかりだけど
いや、そもそもnormalっていったい何?
だいたいnormalであればいいじゃん!

ロックミュージカルで
階段下りでゲイブが歌うシーンは
RENTのミミのようです。
ここ、かなりのロック調なので
ガナる声で歌詞が聞き取れなかったのが残念。

それにしても、甲斐くんめきめき主演クラスに上ってきてますね。
それも納得。
身体は大谷翔平か?と思うようなムキムキに
ずっとぴちぴちTシャツなので体幹ガッチリ。
繊細な歌もイケてて、特に高音がとてもいい。
歌が上手な人はたくさんいるだろうから
あの高音ビブラートヴォイスが強力な武器なのでは?

望海さんはとても強かった。
特に1幕はちょっと強すぎるほど。
もちろんお芝居も伝わるし
悲しみのシーンは泣かせる。

若い二人の歌は優しく紡ぎあう「Hey♪」がとてもいい。
相手に少しずつ寄り添っていく感じがゾクゾクします。
ナタリーは自分も母親みたいな双極性障害を発症することを恐れていて
それが心配でなかなかヘンリーに近づけないのを
優しく包み込むヘンリー。
ヘンリー自身も薬をやっていて決してnormalなわけではなく
それでも互いに支えあおうとする姿が健気。

小向なるちゃん、吉高志音くん、すぐ次の作品も決まってて成長株ですね。

父ダンはダイアナを愛してるのは確かだけど
精神科医との面談も立ち会わないのが不思議だった。
電気療法もすすめるし、途中ダイアナが怒るように
理解はできてない。

でもラストのゲイブとの対峙シーンで
最終的にはゲイブに囚われていたのは
ダイアナよりもダンのほうだったのだ。
ダイアナと一緒に悲しみに沈むわけにはいかず
現実を見ることができず、ゲイブの死から目を背けてきた。
ダイアナがつらい以上に自分の方がつらかった。
そんな父を優しく包むゲイブ。
やっとゲイブの名前を口にできて、
ゲイブの死とともに壊れそうな自分を受け入れ、
最後は次に向かうために精神科を紹介してもらう。

旅立つダイアナ、
残って支えあうダンとナタリー
そこにはヘンリーもいて。

甲斐くんは同じ形のTシャツの色が次々と変わります。
6人の衣装の色には意味があって
青:normal
赤:crazy
黒:闇
紫(赤+青):next to normal

ラストでダイアナが紫だったのは
ある意味ハッピーエンドだったんじゃないかな。

2回観てよかった。

2024エンタメ回想

大晦日ですね。
みなさまいかがお過ごしですか?
今年も次男だけ帰省中。
一日早く年末休みをいただいたおかげで、
掃除とお料理が落ち着いてできました。

恒例となりましたエンタメ振り返り。
今年のラインナップは下記の通りです。

■ミュージカル・お芝居
1/5 ミュージカル『ベートーヴェン』
1/12 ミュージカル『チャーリーとチョコレート工場』
2/17 舞台『オデッサ』
3/9 舞台「インヘリタンス-継承-」
3/13 ミュージカル『カム フロム アウェイ』
3/13、14 パラドックス定数第49項「諜報員」
3/18 LIVE PERFORMANCE 『3』福岡公演
3/29 KERA CROSS第五弾 『骨と軽蔑』
4/23 ミュージカル『王様と私』
4/25 舞台『Le Fils 息子』
5/4 ミュージカル『VIOLET』
5/16 シス・カンパニー『カラカラ天気と五人の紳士』
6/16 彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd Vol.1「ハムレット」
8/10 ナイロン100℃ 49th SESSION『江戸時代の思い出』
8/18 舞台『オーランド』
9/1 佐賀国スポ体操競技
9/13 万能グローブガラパゴスダイナモス第33回公演『月ろけっと』
9/21 舞台『破門フェデリコ ~くたばれ!十字軍~』
10/5 映画上映 ギンギラ太陽’s「超時空地下街テンチカ 七隈線で別世界へGO!」
10/25 ヨーロッパ企画第43回公演「来てけつかるべき新世界」
11/5 ミュージカル『モーツァルト!』
11/10 ミュージカル『ビリー・エリオット』
12/20、21 全日本フィギュアスケート選手権

■音楽
3/3 THE COLLECTORS 「ロックンロール イースター 2024」@福岡
4/23、24 井上芳雄 by MYSELF × Greenville Concert 2024 2日目
5/11 ひとりトモフ岡山ワンマン ~鬼退治に行くぞ!篇
5/12 ひとりトモフワンマン@京都紫明会館
8/31 加藤和樹 LIVE in the DARK tour -星空リサイタル vol.2-
12/14 務川慧悟 ピアノコンサート

■映画
1/6 プラネタリウム『QUEEN -HEAVEN-』
2/24 映画『QUEEN ROCK MONTREAL』
8/28 映画『ラストマイル』
10/9 映画『憐れみの3章』
11/1 映画『侍タイムスリッパ―』

■美術館
九州芸文館「岡本太郎の写真」
田崎廣助美術館
久留米市美術館「芥川龍之介と美の世界 二人の先達─夏目漱石、菅虎雄」
福岡市美術館「永遠の都ローマ展」
久留米市美術館「ちくごist 尾花成春」
福岡アジア美術館「エルマーのぼうけん展」
福岡市科学館「動くゴッホ展」
福岡市美術館「ADAPTATION – KYNE」
北九州市美術館「安野先生のふしぎな学校」
立佞武多会館
秋田県立美術館
北九州市美術館「大コレクション展」

さて、ランキングを決めるのは観劇のみでして、
今年のNo.1は

ミュージカル『ビリー・エリオット』
とさせていただきます。
再々演ではありますが、久しぶりに観劇しまして、
やはりその素晴らしさは最高。
ストーリーと音楽の切なさに胸がつまり
ほぼ泣きっぱなし。

迷ったのはこの4作品。
舞台『オデッサ』と『ハムレット』カッキーの実力はとんでもなかった
パラドックス定数第49項「諜報員」ヒリヒリ痺れる緊張感
舞台『Le Fils 息子』親として一番痛いところを突かれる

パラドックスは来年2月の公演を前作以上に期待しております。
新年も素敵な作品に出会えますように。

みなさまよいお年を。

ミュージカルオフ会@オクタホテルカフェ


久しぶりにミュージカルオフ会。
オクタホテルカフェさん久しぶりー~♪
イムズからこちらに移転されてます。
ラザニアも久しぶり~♪

今年の振り返りと来年の予定など。
ミュージカルのほかにも
憧れの旅行のお話や
今の結婚事情とか。

いろいろ参考になります。

ミュージカル『ビリー・エリオット』@大阪への車旅2日目②


■日時:2024年11月10日(日)17:30
■会場:SkyシアターMBS F列サイド
■出演:ビリー・エリオット:春山嘉夢一
お父さん:鶴見辰吾
ウィルキンソン先生:安蘭けい
おばあちゃん:根岸季衣
トニー:吉田広大
ジョージ 芋洗坂係長
オールダー・ビリー:厚地康雄
森山大輔 大月さゆ 大竹直 加賀谷真聡 黒沼亮* 
後藤裕磨 齋藤桐人 聖司朗 辰巳智秋 照井裕隆 
春口凌芽* 丸山泰右 森内翔大 小島亜莉沙 咲良 
竹内晶美 森田万貴* 石田優月 白木彩可 新里藍那
*スウィング

愛するビリーエリオット。
ちょうど大阪公演のタイミングだったので、
でも行けるタイミングがここだけのピンポイントで、
キャストは選べず。

が、やはり最高、最愛のミュージカルだ。

観劇中ほぼ泣きっぱなし。

炭鉱の町に未来はなく、
ずっと闇をはらんだ曲調なのに
すべてが名曲。

エルトンジョン天才だわ。

おばあちゃんの歌も
カッコいいSolidarityも
お母さんの手紙も
渾身のAngry Danceも
感情の溢れるElectricity
リプライズの手紙も
楽しいフィナーレも

すべてが感動で涙涙…

やっぱり最高の作品です。

日本初演の時に綾瀬はるかちゃんのキャッチコピーが
「これ以上のミュージカルには出会えないかもしれない」
みたいなものでした。
ほんとにそうだとあらためて確信しました。