Category Archives: ミュージカル・お芝居

舞台『Triangle〜ルームシェアのススメ』大千秋楽

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2009年4月28日(火) 19:00開演
福岡市民会館
出演:井上芳雄、新納慎也、彩乃かなみ

エンタメウィークのラストを締めくくるのは、もちろん王子出演の
『Triangle〜ルームシェアのススメ』です。
演劇でもミュージカルでもない新しいタイプの演劇。

王子演じる作家志望のナツメくんのお家に
ミュージシャン志望の村野、
村野を追いかけてきたOLメイちゃんが転がり込んで、
不思議な共同生活を送るお話です。

ストーリーはねえ、
残念ながらそんなに新鮮な感じではなかったんだけど、
ファンですからねえ。
王子の姿が観られて、歌声が聴ければそれだけで嬉しい訳です。
ニイロ兄さんはトートダンサーだし、
かなみちゃんは宝塚だからダンスは叶わなかったけど、
やっぱり歌は格別。
声がきれいだし、歌詞がクリアに聞こえるのは
さすがはミュージカル界を背負うプリンスです。
ノリノリの曲より、しっとり歌い上げるバラードの方が王子の歌声を楽しめるので
個人的には好みです。

チラシの前髪を下ろしたかわいい王子を期待したんだけど、
クリスのような普通の髪型になってました。

大千秋楽ということで、トークも炸裂。
というか、メインでしゃべってたのはニイロ兄さんです。
こじんまりしたパルコ劇場と違って、
福岡は1回きりの公演で、市民会館は1775席です。
会場との一体感を心配していましたが、
ニイロ兄さんからは何度も「今日のお客さん、good job!」と
お褒めの言葉をいただきました。
舞台を楽しみたいというのは役者さんだけでなく、観客も同じです。
今日のSHOWを一緒に楽しもうという気持ちが通じ合えたのが何よりかな。

でも…
ふぇ〜ん、これでササの手持ちチケットがなくなっちゃいました。
一緒に行ったお友達は帝劇のミーマイが控えてます。
羨ましい限りだわ…

志の輔落語に思う

昨日の寄席では笑いだけでなく、
うんうんと納得できるお話もいっぱい聞けました。

落語って日本古来のものだから「情」ってのが大切で、
とかく今、日本人ははっきりしない、Yes or Noがちゃんと言えない
ことが批判的に言われるけど、その曖昧さの中には
相手を傷つけまいとする気持ちや人情という日本人の大切な部分があるんだから
はっきり言うことだけがいいことではないということ。

昔はラジオから入ってテレビという段階を追えたけど、
今の子どもは生まれた時からでっかいテレビやゲームがある。
想像を膨らませる状況は昔より格段に少ない。
落語って舞台や衣装や歌や踊りがある訳ではなく、
落語家さんが一人で出て来て、いろんな役を声と首の方向で演じ分けるくらい。
それを楽しむには集中力と想像力が多分に必要だと思うの。

ササはもちろん華やかなミュージカル大好きだし、
子どもたちに『ライオン・キング』は見せておくべきかなあと思ってたんだけど、
路線変更しました。
シンプルの極みである落語をどれだけ楽しむことができるか。
今の段階で大笑いできたら結構すごいと思うのよね。
チャンスがあれば是非連れて行きたいと思います。

立川志の輔独演会

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2009年4月26日(日)14時開演
エルガーラホール 8F 大ホール

エンタメウィークの第2弾は、はじめての寄席です。
それも今をトキメク志の輔さん。
席も1列目の真ん中という、恥ずかしいくらい近くです。

6番弟子さんと3番弟子さんの前座があって、
いよいよ師匠の登場。

はじまりの挨拶のような、世間話のような話から入るんだけど、
これがもう、いちいち面白い。
実は今日ハンカチを忘れていて、
以前『ミス・サイゴン』で忘れた時は必須アイテムだったから即買いに走ったけど、
今日は泣ける話じゃないし、まあいいかと思っていたら大失敗。
おかしくて笑い転げて涙が出ます。
第一部はほとんどずっと口を開けたままの状態でした。
世間話からいつのまにやら本題に入っていて、
志の輔オリジナル落語『親の顔』でした。

10分休憩の後、三味線の前座が入り、
第2部は日本人の情について話しているうちに
古典落語『八五郎出世』へ。
こちらは笑いの中にも親や兄弟愛でちょいと泣かせる話です。
志の輔さんが酒をぐびぐびぐびぐび…
ずーっと飲み続けるので、こっちまで酔っぱらっちゃいましたよ。

落語ってすごい。
あーあ、また新しい楽しみみつけちゃった。
困ったもんだ…。

舞台『キサラギ』@福岡市民会館

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★日程:2009年4月22日(水) 19:00開演
★会場:福岡市民会館
★出演:
松岡充(SOPHIA)
今村ねずみ(THE CONVOY SHOW)
今井ゆうぞう
佐藤智仁
中山祐一朗(阿佐ヶ谷スパイダース)

エンタメウィーク第一弾は舞台『キサラギ』です。
映画が大ヒットしたそうだけど観たことがなく、
ネタ知らずの状態で観に行きました。

アイドル如月ミキの謎の自殺から1年。
ネット上で交流していたファン5人が集まり、
それぞれの話をつなぎあわせることで真相を探っていくお話です。

舞台セットは最初から最後まで同じで、
5人はほとんどずっと出ずっぱり。
同じビジュアルのまま最後まで飽きさせることなく、
しっかり惹き付けておくのってスゴイよね。

5人の話をちゃんと聞いてないと、
5人の出す結論までちゃんとついていけません。
ストレートプレイって、ほんと観客の方も気合い!要ります。

結論にたどりついた時には、一緒に謎が解けたようでササもホッ。

キャストでいえば、一番人気はSOPHIAの松岡くんなんだろうけど、
ササのお目当ては最高齢のねずみさんです!
「THE CONVOY SHOW」の楽しさと感動はものすごいパワーだし、
今回も、軽くターンするだけでも身のこなしが違うわあ。
ねずみさん出るのに、踊りなし?ってところが納得できなかったんだけど、
最後に宴会芸みたいなものだったけど、5人で踊るシーンがちゃんとありました。
ねずみさん、やっぱ際立ってかっこよいわあ♪
この踊りでエンディングはサイコーに盛り上がり、
大満足な舞台でした。

『キサラギ』の映画も観たくなっちゃった。
「THE CONVOY SHOW」の舞台にもまた行きたくなっちゃった。

エンタメって、こうやってキリがなくなるのよねえ。

蓮の花

先日の別府地獄に蓮の花の温室がありました。

『ミス・サイゴン』では井上芳雄くん演じるクリスが
愛するキムのことを「蓮の花」に喩えるので、
なんだか気になるお花になっています。

キムは白がイメージですが
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ピンクや紫もステキ。
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物悲しい印象だったので今まであまりじっくり見ていなかったのですが、
よく見ると、水面からすくっと立つ姿が凛として、
美しく崇高なお花です。