
■日時:2017年8月5日(土)17:00
■会場:赤坂Actシアター
■出演:

遂に遂に観ましたよ「ビリー・エリオット」
それも、一番見たかった和樹ビリー。

ミュージカル映像の映画を観て、
ロンドンで観て、その素晴らしさには圧倒されるも、
まさか日本で上演できるとは思わなかった。
これだけのダンスのセンスのある子が日本でみつかるとは思わなかった。
が、5人ものビリーが生まれています。
観客が思うだけでなく、制作側はもっともっと心配は尽きなかったことでしょう。
でも、それを作り上げてくれたことに感謝。
お父さんは鋼太郎さん。
ミュージカル初めてとおっしゃってるけど、「時計じかけのオレンジ」出てたよね。
どうしてもシェイクスピア入っちゃうけど、無骨なお父さん。
お兄ちゃんは観たかった藤岡君ではなかったけど、
躍進中の中河内雅貴くん、さすがに上手。
もともとそれほど歌の多い役ではないので、ダンス上手な方がよいかも。
行き場のない苛立ちがよく感じられました。
ウィルキンソン先生は、柚希礼音さん。
噂に聞いておりましたよ、宝塚でも圧倒的人気で引退公演は大変なことになってたとか。
大スター感満載で、華やかだから、Shineの場末感、痛々しさは薄いけど、
歌もダンスもばっちりなので安心。
そして、ビリー和樹君
キャッチコピーが「ピュアボイス」というだけに
歌が上手い。
DOYO組に歌を習ってたのね。
九州住みだと、子ども関係で何かと目にすることがあり、
まみこ先生は子供たちの保育園に来てくれたこともありました。
「Electricity」とかは、田舎から出てきたピュアな少年が
まっすぐな心で歌ってほしいじゃない?
実際熊本から出てきていることもハマって説得力があり、
後半の自分を吐き出すダンスまでの激動もよい。
大変な練習を重ねてきてもやはり完璧とはいかず、
椅子をまわしながらのダンスでは椅子が倒れ、
縄跳びしながらのタップでは引っ掛かる。
真面目な和樹くん、相当焦っただろうなあ。
そして、オールダ―ビリーとのシーン。
一緒に踊るとね、やっぱり大貫くんの方が圧倒的に上手で、プロだなあと思わせる。
が、これまでのビリーたちの頑張りを見てきただけに、
大貫くんの、ビリーへの愛が随所に感じられるのです。
フライングのビリーのサポートもとにかく優しい。
2人の息をぴったりあわせ、間違いの許されない緊張するシーンでいて
とにかく、見守り、支え、このシーンをビリーに演じ切らせることに集中する
優しいオールダ―ビリー。
ダンスとして以上に、2人の心の通い合いに胸打たれます。
そして、ラスト、みんなはビリーに夢を託し、
炭鉱に下りていく。
先は見えない、いや、もはや未来のない大人たちが
自分たちのことはもういいから、
全ての光をビリーへと願う。
ここ、グッときますね。
カテコは1瞬だけ撮影OK。
手を振る和樹くん、可愛い。

15歳にして、カンパニーを率いる座長。
ステージでの魂のダンスと、これまでの努力を思うと
客席と出演者の、ビリーに対するリスペクトが溢れています。
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