Category Archives: ミュージカル・お芝居

BS朝日「ザ・インタビュー~トップランナーの肖像~」

5月31日(日)放送分、ちゃんと録画できてました。
面白かったですねえ。

王子はもともと、相手が緊張しててもさりげなくジョークを入れたりして
リラックスさせてあげますが、
インタビュアーの小島慶子さんの方が年上で、
人生経験豊富だから、
最初からいい感じで話が進みました。

デビュー当時からこれまでの話をしていく中で
貴重な映像が流れます。
これはもう、ファンにはお宝もの!

最初のエリザのルドルフは、確か博多座で観たはず。
それが今、トートに成長したわけで。

ただ、こういうのって、やはり、ミュージカルを、
王子を知らない人に向けるものなのかな?
確実に、観てるほとんどはファンだと思うので、
質問内容が、いちお知ってることばかりなのよね。
小島さん、帝劇にも行ったことがないらしく、
予備知識なしのようだったから、
う~ん、これがもう少し知ってる人だと、
一歩踏み込んだ質問になって、
ファンも知らない王子の内面が聞けたんじゃないかなあと思う。

まあ、そんなマニアックな内容だと、
一般視聴者には馴染めないかもしれないしね。

帝劇の舞台上に椅子をおいて向かい合いながら話してる時の
小島さんの大きく広がったスカートが美しかったです。

『GQ2015 GABBY』2幕

2部最初のシーンは福岡ではスペシャルバージョン。
丞威くんとArisにSOさんとPEETさんが加わります。
科学者たちは基本的に狂言回し的役割で、
登場は多いけど、ダンスは少な目だから、
ここぞとばかりに自分のダンスを披露。
丞威くんは関節の動きがすごいよね。肩外れてるかと思った。
ヒップホップ好きじゃないけど、このシーン楽しい♪
これを観られたのは、福岡公演ってお得☆

貴族の館を訪れる【自然】たち。
スヴェンとミルガが歓迎してくれて、
最初は怪訝そうな貴族たちも、だんだん打ち解けていきます。
ドンパからプレゼントということで木の棒を渡され、
受け取るものの、「これってなんなの?」的に不思議そうな顔をする
ローライが可愛い。

みんなで大盛り上がりで踊った後、
PEETにつけてもらったもう一つのラキラキを、
自分のものだと言い張って返さないドンパ。

お屋敷のシンボルである旗?を欲しがるポポ。

ここから、さっきまでの仲良しとは一転、諍いが生まれます。

4年前のGQでもこの戦闘シーンは見どころでしたもんね。
バレエダンサーたちもゆったりした気品のある動きではなく、
激しく、怒りを露わにして踊ります。
激しいながらもスピード的には若干のズレがあり、
優雅さキープしてるところが自分を失わないバレエダンサーたち。
ソロを含みながらも19人が踊りまくるので、
ぶつからないかヒヤヒヤします。

これでもかというほど見せてもらって、
最後は戦いが終息するかと思ったけど、
みんな疲れ果てて崩れ落ちます。
その間に科学者たちは何かよい策はないかと実験し、
全てを救うのは愛だと気づく。

ラストはうさぎのGABBYちゃんが登場してエンド。

『GQ2015 GABBY』


【東京公演】
2015年6月13日(土)19:00、14日(日)14:00
EX THEATER ROPPONGI
【福岡公演】
2015年6月19日(金)19:00、20日(土)14:00
キャナルシティ劇場
■振付:新上裕也、辻本知彦、Tammy Lyn、吉本真悟 AND GQ
■キャスト:佐々木大・辻本知彦・Aris[Quest CREW]・吉本真悟
 SHINICHI[BUTTER]・蔡暁強(CAI XIAOQIANG)・JOEY BENI(丞威)
 鈴木陽平・大野幸人・風間無限 木原浩太・大宮大奨・西岡憲吾・松野乃知
 横関雄一郎・清水健太・PEET[BE-BOP CREW]・新上裕也
 special appearance:Rasta Thomas
sasaの観劇4公演は終了しました。
大千秋楽は大阪。さすがにここまでは遊びまわれません。
東京、福岡、大阪、全公演制覇の強者もいらっしゃるようですが。

今回は総勢19人、前回以上にパワーアップしてました。
まずはオープニングがカッコいい!
暗転から開幕した瞬間から全員が踊りまくります。
稽古中の設定みたい。
シャオチャン、ここで十八番の開脚を披露。
全員が少しずつソロでアピール。

時間となり、シャオチャンは新上さんに赤いマントとシルクハットを被せてもらって、
客席近くに進み出たシャオチャンはゆっくりポーズをしてご挨拶。
こういう役回り、必ずシャオチャンだよね。
あの笑顔に場が和むし。

おかしな二人組の科学者(丞威、Aris)登場。
彼らはシーン転換ごとに現れて、何やら実験します。

次は貴族の館シーン
【貴族】は佐々木、清水、吉本、横関、風間、松野、西岡のバレエダンサーたちに
PEET、大野、新上。
佐々木さんが西岡さんに勲章のようなものを授け、晴れやかなお祝いごと。
バレエダンサーたちの揃った動きはなんともきれいですねえ。
特に西岡さんのジャンプすごいです。身体が大きい上に高いので迫力。
そこに普通に入ってる大野くんもきれい。
PEETさんはもちろん、バレエの動きはしないのだけど、
違和感なく踊っています。

そこに曲調変わって隣国の王子・ラスタ登場。
優雅な貴族たちとは違って、力強いダンス。
舞台狭しと大きく踊ります。
科学者たちも加わって、全員仲睦まじい様子。

の後は、新上さんソロで、カードを使っての怪しいダンス。
先ほどの穏やかな雰囲気が変わりそうな予感。

実際、貴族たちがカードゲームに興じる次のシーンでは、
先ほどの晴れやかなパーティとは打って変わって、怪しい。
何度か観てると気づくけど、ラスタと幸人くんが
何やら画策してる様子。

PEETさんのヒップホップの後はいよいよシャオチャン。
【自然】は辻本、蔡、鈴木、木原、大宮
中でもシャオチャンは異色で、緑の衣装に金髪のフェアリー。
表情も愛らしく、全身での表現なのよねえ。
辻本さんの振付は、太古を思わせるプリミティブなダンスで、面白い。
片手で水平に倒立とかいうとんでもないことを
フワリフワリと普通の顔してやる。
身体能力のものすごいメンバーたちですね。
打楽器の音楽ともぴったりでお気に入りのシーンでした。

そんな中、【自然】たちの中にも、欲望が見え始めます。
みんなで仲良く暮らしてたのに、肉に目がくらむ自然たち。
フェアリーが「なんとかして~!」とドンパ(辻本)に訴え、
2人で止めても、欲望を止められなくなっていきます。

話はまた貴族のパーティに戻り、
先ほどのラスタを幸人くんの企みごとが明らかになります。
貴族たちに酒をついでまわるうちに、
みんな眠りに落ちます。
ここで気になるのは、この酒、ミルガ(無限くん)が運んできたのよ。
ミルガ自身には悪気はないようで、
スヴェンに誘われるままに、森へ出かけて行きます。
薬を入れたのはその後なのかしら?

みんなを眠りに落とし、金銀を奪う幸人くん。
それに気づいたローライ(佐々木)と格闘し、
勝った幸人くんのダンスがすごい。
色気があって、手を伸ばした時に、もう一段階さらに伸びるの。
もともとのスタイルの良さもあるけど、
あの伸びやかさは感動ものです。

その後、会場の盛り上がるシーン。
スヴェンとミルガが森を訪れ、自然たちと出会います。
ここ、無限さんの愛されキャラが立ちますねえ。
スヴェンのソロはあるんだけど、ミルガのソロがピルエットくらいで、
もっと観たかったなあ。
毎回笑いが起き、心も温まります。

ただ、スヴェンが友好の印にラキラキ(輝く宝石)をドンパにプレゼント。
マルチョー(肉)に目がくらむ仲間たちに激怒してたのに、
自分もすっかり虜になってしまう。
そして、気のいい2人が「今度、お屋敷に遊びにおいでよ。
そしたら、みんなにラキラキあげるから」と言われて、みんな大喜び。

1幕ラストは科学者の実験で、ピンクマンたちが生まれ、
夢の世界で踊ります。
みんな同じ衣装にサングラスだけど、
シャオチャン登場するとすぐわかりますよ。
ここのタイトルは「ファンタジードリーム」。
愛に溢れ、みんながハッピーな理想の世界ということでしょうか。

1幕はここまで。

『GQ2015 GABBY』福岡上陸☆


このメンバーが福岡に勢揃い!なんて夢みたいです。
街をブラブラしたり、屋台行ったりしたのかなと思うだけでもワクワク。
福岡公演初日は大盛り上がりでしたよ。
福岡ファンの歓迎ぶり、キャストの皆さんも喜んでくれたかな?

シス・カンパニー公演『草枕』


■日時:2015年6月13日(土)14:00-15:20 休憩なし
■会場:シアタートラム B列
■出演:段田安則、小泉今日子、春海四方、山田悠介、浅野和之

クラシカルな趣の小劇場で、夏目漱石作品をモチーフにしたオリジナル戯曲。
そもそも『草枕』を読んでない。
文学シアターというだけに、文学的な作品で、
いろんな引用が出てくるけどついていけず。
これ、わかってたら絶対ウフッとしたんだろうなあ。
とりあえず、絵についての引用だけついていけました。

男女の仲、戦争、美などのテーマが古き日本の中で登場します。
そのひとつひとつが理解できれば
深い濃い作品だったのだと思う。
自分の教養の無さを突き付けられた感じです。

舞台自体は、割り箸に墨をつけたような太い黒い線で描かれた
書き割り?です。
雨も同じ黒い線が照明でザーザーかぶって、しまいには暗転。
この黒い雨が戦争を暗示して不穏な空気に。

まあ、今回はキョンキョンがお目当てだったわけで、
なんと奇跡的に取れた最前列ど真ん中は
キョンキョンが2m以内。
すごくカッコよかったです。
台詞も佇まいも粋です。
ああ、魅力的な人なんだなあと。

それよりなにより、浅野さんの怪演がすごい。
老婆になったり、若い下女になったり、床屋になったり。
出てくるだけでキュートで、追ってしまいます。

段田さんもすごく声がいのねえ。

まだまだ修行が足りないなあ。
作品自体は理解できず、役者さんを楽しむのみに終わりました。