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映画『セッション』

  

昨日のバトルであまりに頭に来たので、
今日は午前中に必須の仕事を済ませ、
この5週間休日出勤してる分の代休を取ることにしました。

バトル相手は今日で最終日だったのですが、
顔も見たくないし、引き継ぎはズサンだし、
もう引き継ぐというよりは、sasaオリジナルでやっていこうと決めたのです。

で、ずっと観たかった『セッション』やっと観てきました。
アカデミー賞助演男優賞ほかを受賞してる作品です。

トップの音楽学校に入学した1年生のドラマー・ニーマンが
カリスマ教師・フレッチャーの指導を受け、高みを目指すうちに
狂気の道を進んでいくお話。

アクションでもホラーでもサスペンスでもない
音楽の話なのに、ピリピリの緊張感で手に汗握る2時間。

※あ、ここからネタバレ入ります※
カリスマ教師の指導の怖さがポイントなのですが
甘い声で囁くことがあるものの、それは恐怖の前哨戦で、
どれも本気か演技かわからない。
何回も叩かせて「遅い!」「早い!」「ふざけるな!」
「今のは遅いのか?早いのか?」
あまりの恐怖で、当てずっぽうで答える生徒。
ここ、素人にはもちろん全く違いがわかりません。

この煽りで、血だらけになるまで練習し、
音楽で一流になることだけが人間の価値となり、
家族に暴言を吐き、彼女を捨て、頭から血を流しながらもスティックを握る…。

ラストは長い長いドラムソロが続きます。
台詞なし。
ここが、フレッチャーの煽りか報復かで解釈は分かれるようですが、
sasaとしては、フレッチャーの表情を観る限り、制作側の意図は
当初の目的はやはり報復だったではないかと思うのです。

それが、ニーマンのドラムを観て聴くうちに
復讐心よりも本来の音楽を愛する心が勝ったのではないかと。

ご覧になった方、いかがお考えでしょうか?

dTV

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Docomoに乗り換えまして、最初の1か月は有料オプションが
強制的に無料でついてきます。
これ、1か月後に解約忘れると大出費!となるので注意!

で、せっかくなので、利用してみると、
dマガジンにはほとんどの女性誌が入ってるし、
dTVも、面白そうなラインナップ。

早速いくつか観ちゃいました。
★内田けんじ作品の『運命じゃない人』
『鍵泥棒のメソッド』の内田けんじ作品です。
さすがにプロットが素晴らしいです。
★『舟を編む』
女料理人の宮崎あおいちゃんの凛とした姿が美しい。
黒木華ちゃんも、やっぱり役の幅が広いよねえ。
★ジョニー・デップ『妹の恋人』
ジョニデ若い!可愛い♪
テーマソングのプロクレイマーズ「500マイルズ」いいなあ。

3本ともとても良かったです♪

スマホの小ちゃな画面で見るのはちょっとつらい。
1本ずつしかダウンロードできないので、
視聴してからってわけにはいかない。
のがネックかな。

1か月は楽しもうっと。

エリザ先行

シャオチャン公演にちょうど重なるエリザ、
先行抽選に申し込みましたが、当然のように落選。
まあ、スケジュール的に初日という激戦日狙いということになってしまい、
難しいとは思ってるんだけどね。

次は先行先着です。

エリザといえば、本作は持ってないので、
岡幸二郎さんのCDに入っている3曲を聴いてます。
このCD、演奏は日本フィルだし、
相手役として和音さんとかいくさぶろ君ほかも
共演されてて、とても聴きごたえがある。
エリザ以外も名曲の数々で、これだけの曲を入れるのは
交渉とかも大変そうだし、岡さんの本気度とこだわりが
感じられるのです。

見た目はくどいし、ナルシストっぽいところは苦手だけど、
このCDはゴージャス♪

で、ふと思うと、岡さんってエリザ出演されてましたっけ?
思い当りません。
3曲も入れているからには大好きな作品ってことでしょう。
岡さんが入るとすれば…トートは難しいとして、
あ、フランツはどうでしょう?
年齢的にも歌の旨さでもいいなあ。
禅さんが出ないとあれば岡さんがよいのでは?
なぜ万里生くんなのでしょうね。

映画『フォックスキャッチャー』

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レディースデイに映画はしごしました。
これも話題になってたのでね。
大富豪による金メダリストの暗殺という実話を基にした映画です。

これもそこそこ期待していったわけですが、
こちらは期待以上の素晴らしさ☆

画面じゅうに、狂気が漂っているのです。
ヒタヒタひたひた悲劇が忍び寄ってくる。

というのも、大富豪デュポンを演じる
もともとコメディ役者というスティーヴ・カレルが
とにかく怖いのです。
内になにか抱えてる感がこっちまで陰鬱にさせる。

事件の核となるマーク役・チャニング・テイタムも
内面の弱さ、不安定さが見事。
鍛え上げた強靭な身体との対比も面白い。

殺人鬼が出たり、凄惨なシーンがあるわけでもないのに、
こんなに怖いとは。
というか、淡々と日常的な画面だからこそ、
その先の見えないものが怖いのかもねえ。

明後日はアカデミー賞。
sasa、今年は観ている作品が結構多いのです。
作品賞ノミネートの『アメリカン・スナイパー』
『イミテーション・ゲーム』『博士と彼女のセオリー』
そして主演男優賞に『フォックスキャッチャー』。

どれも素晴らしかったわ。
sasaにとって最強のマリウスエディ・レッドメイン
のホーキング博士も感動もので、
どちらか取ってほしいなあ。

映画『おみおくりの作法』

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今、とても話題になっている作品。
先日の半休がちょうどレディースデイだったので観てきました。

役所の民生係を22年間務める男性が、
身よりもなく、一人で亡くなった方の人生を
遺品や知人に会いながら紐解き、おみおくりする
というお話です。

他人の人生を敬い、静かに温かく送り出していきます。

主人公ジョン・メイを演じるエディ・マーサン、
初見のお方ですが、この役にすっぽりハマってらっしゃいます。
静かで繊細で実直、ユーモアもある。

地味に話題になってるので、開演前は長い行列で、
場内にはパイプ椅子の補助席がずらりと並ぶほど。
sasaもなんとか座れたものの、最前列。
あまりに近すぎて、画面に焦点をあわせるのが大変でした。

あ、今さらですけど、これから観ようという方はあまり読まないでね。
最後にどんでん返し、とか、感動のラスト
とか聞いてしまってたので、
少しばかり予想がついてしまい、
純粋な感動が得られなかったのは確か。

淡々と流れるお話、画面の静かさ、役者さんは素晴らしかったけど、
テーマ的には、『悼む人』の「人の命に差をつけない」
ことの方が響いたかな。
この手のテーマは『おくりびと』や『アントキノイノチ』
などでも扱われてきたしね。

期待しすぎはよくないと思った。
素の状態で観に行けば絶対感動したはず。
でも、名作と話題になってたから行ったわけで、
なってなかったら行ってないのだから、なんともいえないね。