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映画『教授のおかしな妄想殺人』

はるばる来たのに、長男、クラス会に行っちゃった。

じゃ、sasaもひとり遊びしますよ。

レイトショーを探して、コチラにしました。

 

生きる意欲をなくして赴任してきた哲学科教授エイブが、

レストランでたまたま耳にした悪徳判事の話に勝手に盛り上がり、

本当の話かもわからないし、頼まれてもいないのに、殺人計画を立て、

恋も仕事もやる気全開ゼッコーチョー!

彼に恋する教え子ジルもますます恋心を募らせ…というお話。

 

きっと面白かったはずなのよ、

というのも、朝の飛行機が早かったから、まあ予想はしてたけど、

途中、ちょいちょい意識を無くす。大事なシーンを見てない。

 

ウディ・アレン作品ですから、軽妙。ウィットが散りばめられてる。

sasa、ちょっとこの軽快なタッチがやや苦手ではあるんだけど、

ちょいちょい見落とした割に、お話の流れはとても楽しめた。

 

妄想の進む教授に、んん?おかしいなあ、けど、おかしいと思う自分の方がおかしい?

なんて思ってたら、ジルがモーレツに怒るもんだから、

やっぱりそうよね、この人おかしいわ。

ジルが観客目線の良心でいてくれてホッとする。

 

そして、このジル役のエマ・ストーンの若くピチピチと可愛いこと!

『マジック・イン・ムーンライト』に続く、2作目の出演ということだから、

スカヨハ後のミューズかしら?

DVDになったら再チャレンジします。

DVD『横道世之介』

横道

先日、映画『海よりもなお深く』を見た、池松壮亮くん押しのお友達に勧められて

観てみました。

高良健吾くん、熊本の震災の時にいち早く現地に飛びボランティア。

その気持ちと行動力で、好感度アップしてます。

 

2時間40分というなんとも長い映画。

それも、お話は淡々と進むのです。

日本映画はこういう日常を描く作品が主流になってきているのかな。

 

とにかく人の良い横道世之介くんが、途中で列車事故で亡くなるのですが、

恋人もお友達も、世之介くんのことを泣きながらではなく、

笑顔で思い出す。

もしくは、亡くなったことさえ記憶してない。

 

現実的にはこれが良いことなのかどうなのかわからないけど、

世之介君の人柄であれば、笑って思い出してもらう方が嬉しいはず。

この、とことんお人よしの世之介君を、高良健吾くんが見事に演じてます。

 

そして、世之介くんを大好きだった、恋人・ショウコちゃん(吉高由里子)

が不思議ちゃんのお嬢様キャラから、世之介くん亡き後、成長してる様も

観ていて嬉しくなる。

世之介くんを思い出すシーンがあるのですが、顔のアップが長いこと続き、

昔を思い出し、笑顔になる、表情がとても良かったです。

DVD『ジャージーボーイズ』

ジャージーボーイズ

確実に、長男のいない隙間を埋めようとしているなあ。

次男も優しいものの、ご飯の時しか出てこないし.

週末はDVD鑑賞に耽ります。

 

「クリント・イーストウッドにハズレなし」の言葉を信じている上に、

ミュージカル映画という、今観るのが遅すぎるくらい。

ザ・フォー・シーズンズを描いた人気ミュージカルを

イーストウッドが映画化した作品です。

 

sasaよりもう少し世代上とはいえ、

代表曲「シェリー」「君の瞳に恋してる」は耳馴染みがありますよね。

ただ、メインボーカルがあんなに特徴ある甲高い声だとは知りませんでした。

音楽が懐かしく、心地よく。

 

7月再演される日本版は、アッキーが主演、藤岡君が登場。

歌声想像しただけでも、魅力的すぎますわ。

カンバーバッチ主演舞台「ハムレット」上映決定!

ってメルマガが来たのよ。

数年前にシャオチャンの『ファンタスティックス』の時にメルマガ会員になってたのよ。

このタイトルには飛びついたわ。

ややちゃんがロンドンで生カンバーバッチ様をご覧になったという

あの作品ではないでしょうか?

 

上演ならともかく、上映ですから、遠征まではできないけどね。

福岡に来ることはないだろうなあ。

http://www.bunkamura.co.jp/cinema/lineup/16_hamlet.html

映画『海よりもまだ深く』

umiyori

池松壮亮押しのお友達と、王子コンサートの前に映画。

 

是枝裕和監督作品です。

『そして父になる』の時は、仕事一筋で子どもにも厳しい福山父に批判的で、

いい加減で自分にも家族にもユルいリリー父に加担してる気がして、

う~ん…となってたのです。

真面目に頑張ってる人を「あいつは真面目だからなあ」と否定するのは

好きじゃない。

 

で、この映画公開直前にテレビ放映のあった『海街ダイアリー』を観たら、

あ~こういう日常の何でもない描写の監督なのねって知りました。

4人姉妹がそれぞれ魅力的に描かれていてとても素敵でした。

 

今回の映画は、売れない小説家(阿部寛)が、別れた妻と息子にも未練たらたら、

子どもの頃は作文上手だなんて言われて、小説も1作品だけはうまくいったものの、

今はお金に困って養育費も渡せない、

こんなはずじゃなかったのになあ。

今から大逆転も難しいだろうし。

 

子どもの頃は前途洋々、なんでもなれる気がしてても、

誰でもなりたかった大人になれるわけじゃない。

なれなかった大人の方がきっと多い。

 

長男見てて思うのよねえ。

志望校に入れて、これから明るい未来が拓けているはず…と思う。

が、それがいい仕事に就いて、いいお給料もらって

素敵な奥さんもらって、可愛い子どもが生まれて、

と、うまくいくことが確約されているわけではない。

 

そこにはいろんな事情や問題が絡んできて、

順風満帆な人生ってそうそうない。

って、自分自身について思ってしまうのですよ。

 

この日は、この映画を観た後に、王子のコンサートだったわけで

王子は「僕はなりたいと思っていたミュージカル俳優になれました」

と言いました。

小学4年生の時に『キャッツ』を見て、ミュージカルスターを目指し、

そのまま真っすぐ夢を実現した王子。

王子本人も、「実力とか努力とか、そんなものだけで夢が叶うわけじゃないことは

よくわかっている。僕は運が良かった」と言ってました。

 

団地に住む母親(樹木希林)の、何でもないようで、

実は深いような長い台詞も、やけに胸に刺さる。

人生重ねると、これまで考えたこと、感じたことの経験値が高いせいか、

いちいち深入りしてしまいます。