Daily Archives: 2020年8月15日

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「現代アートセレクション」展

もうひとつあっていたのが北九州美術館のコレクション展でした。
メインビジュアルはひと目でわかる
草間彌生「南瓜」。
他は海外の有名画家の数点以外は全く存じ上げない方ばかり。

特に戦後美術史で欠かせないという「具体的美術協会」のコーナー。
吉原治良の「人の真似をするな。今までにないものをつくれ」
という指導で若いアーティストたちが斬新な作品を発表していったそうですが、
絵具を投げつけたり、上から大筆を吊るして描いたり、
全身にランプをまとるパフォーマンスとか
メッセージを理解しようとしたけど
凡人には無理だった。

この北九州美術館、建物が磯崎新の作品であることで有名です。
1974年誕生というから、当時は衝撃の建築だったでしょう。
今も変わらずカッコいい。
そして今や誰しも知る草間彌生の初個展を
1980年代に開催している。
入場の際、ソーシャルディスタンス!を指示されましたが
その必要ないほどの来場客の少なさ。
素敵な建物&企画の美術館なのに勿体ない。

男子たちがいなければカフェでお茶したかった。

「風景画のはじまり コローから印象派へ」

久しぶりに美術館。
戸畑にある北九州市立美術館の企画展、
フランスのランス美術館のコレクションです。

風景画って今では当たり前のジャンルだけど、
成立したのは19世紀初頭。
というのも、絵具がチューブになったり、
鉄道の発達とか、時代背景の影響は大きくて
社会の動きや流行には理由があるのだなあと改めて思う。

風景画の誕生から見ていくので、
前半は暗い作品が並ぶ。
コローをこんなに一気にたくさん見ることはなかったので、
じっくり見ていくと、
木々の枝はしっかり、葉は形があったり、
靄のようにぼんやりしてたり。
緩急があって深みが増す。
そこにいるのは実際の人物ではなく
昔の牧歌的な人々。

そんな時代を経て、
鮮やかな色彩と軽やかな筆致の風景画が出てくるのですが、
ルノワールに対面した時、
おお~来たか~!ってなった。
暗くて過去のイメージモチーフだったところに
ルノワールの明るい新感覚!
当時は革命的だったに違いない。

エッチングもたくさんあって、
黒の細い線だけでの表現も
これまたいいねえ。
あと、エッチングは自分で彫って刷ってるのかと思ったら
(実際、山本容子さんとかアトリエで刷っていらっしゃるし)
ちゃんと刷り師さんという職業があったのね。
刷り師から画家になった人もいました。

も一つ思ったのは、
100年以上前の画家さんたちなのに
意外にみなさん長寿。
78歳とか今と同じくらいの方もたくさんいて
芸術家の繊細な精神状態とはいえ、
会社勤めで人間関係や業績でストレス抱えるよりも
心の充足はあったのかも、
と思ったり。

記念にポストカードを1枚ずつ。
モネ、ピサロ、コローです。