君は何処へ行く

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とにかく片っ端から本を読む次男。
小説は子どもが読んでよい内容なのかもわからない
作品や新しい作家に手を伸ばしている。

そんな中、今回借りてきた本の中にはこんなものが。
「紅茶は95~98℃で入れるんよ。
温度は泡の出方で確認して。」
とか、
「ティーコージーがあるといいんやけど」
とか、
紅茶熱に拍車がかかる。

もう一冊のロレックスは、
何故か最近やけに興味を持っている。
そんなものに大枚はたく感覚は理解できないけど、
ロレックス持てるくらい出世しておくれ。

ミュージカル『モンティ・パイソンのスパマロット』

◆日時:2012年2月5日(日)18:00
◆会場:森ノ宮ピロティホール(大阪)
◆演出:福田雄一
◆出演:ユースケ・サンタマリア、池田成志、戸次重幸、賀来賢人
ムロツヨシ、マギー、皆川猿時、彩吹真央

ちょうどシャオチャン遠征の大阪で公演中、
それも千秋楽のお席に座ることができました。
志の輔師匠お気に入りということで気になっていた作品です。

これがさあ、ミュージカルっていうより喜劇?
見事にくだらなさまっしぐら!
これでもかとギャグで攻めてきます。
作品の良し悪しが役者さんたちの力量にかかってくる。

なんといっても成志さんだね。
これまで何度か拝見したことあったけど、
あちこちの舞台で引っ張りだこの理由が今回やっとわかった。
フランス人の罵り屋では、くだらない言葉が出るわ出るわ。
とにかく詰まることなく言葉が出続けるのは語彙の多さによるもの。
ニーの騎士での妄想話もどこまで続くのかと思うほどたっぷり。
成志さんの凄さを思い知りました。

ユースケさんはすっとぼけたアーサー王がぴったり。
座長さんなので、みんなと一緒に突っ走る訳にもいかず、
いささかおとなしかったかな。

戸次重幸さんは歌も踊りコントもいけるから、TEAM NACS観たくなるし、
賀来賢人くんはきれいなお顔立ちなのに、不思議ちゃんの妙な空気感がある。
マルセルのパントマイムもなかなか正解にたどりつかず、
それでもみんなで考え、待ち続ける時間がなかなかよい。
お話も日本仕様、それも今の日本にあわせてアレンジされていて
(とはいえ、大阪ネタの部分は全くわからなかったけど)
うまいこと日本人に通じる内容になっていました。

この日のギャグが台本どおりなのか
ユースケさん曰くの「千秋楽スペシャル」なのかわからないけど、
みなさんギャグを引っ張るから、予定の公演時間を大幅に過ぎ、
sasaはなんとかエンディングを見届けた後はカテコも見ずに駅まで走り、
帰りの夜行バスにぎりぎりセーフだったのでした。
これだけやってくれれば、ギャグも感動の域です。

シルク・ドゥ・ソレイユ『KOOZA』


◆日時:2012年2月9日(木)18:30
◆会場:福岡ビッグトップ
ありがたいことにこんな素敵な公演にご招待いただき
『KOOZA』福岡公演初日のお席に座ってまいりました。
シルク・ドゥ・ソレイユと言えば、ずっと前に『アレグリア』を観たくらいで、
今日は2回目の鑑賞。

圧巻はやはりサーカスの花「ホイール・オブ・デス」。
ものすごいスペクタクルでした。
口をポカンと開けたまま見つめてしまう
見たこともない技に加えて、
全ての演者さんの動きが美しいのは
サーカスというよりダンスを観ているようで、
sasaにとっては何よりの喜び。
しなやかな身体に焦がれます。

エスプレッサメンテ イリー

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長文書く気力と体力がなく、グルメ紹介で。
大阪での最後のお食事は、エスプレッサメンテ イリーさん。
実は福岡にもあるお店みたいだけど、
初めていただきました。
アボカドとエビのパニーニ(¥580)。
いいお値段なだけに、具も美味しいし、
パンなんてフランスパン風にカリッとしていながら、
ほおばると柔らかく崩れていきます。
黒オリーブまで入ってて、上質感あります。

JR博多シティにお店があるのを発見したので、いつか行きたいな。
同じメニューあるかな?

アクサル公演『三銃士〜仮面の男〜』

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◆日時:2012年2月4日(土)13:00、18:00
         5日(日)13:00
◆会場:ABCホール(大阪)
◆出演:客演/蔡暁強、矢崎広
    + アクサルメンバーのみなさん

アクサルという劇団に客演という形でのシャオチャンの公演でした。
シャオチャンの役は「国王の裁縫師ペルスラン」の弟子であり、
本業は劇作家という「モリエール」くん。

最初に申し上げますが、
「アクサル 三銃士」等の検索でササメモにお越しの方は
この先読まない方がいいかも。
sasaの軸はあくまでもシャオチャンですので、アクサルファンの方、
気を悪くしないでね。

アクサルというのは殺陣を得意とする劇団?
やたらと殺陣シーンが多かった。
そのわりに東宝三銃士のようなフェンシングスタイルでもないの。
横沢さんの、後ろにピンと立ち上げた手のような美しさはなし。
きっと一番人気と思われる柄谷さんのキレが良かったくらいかなあ。

オープニングはアクサル全員が登場して小さなステージ上で踊るんだけど、
ショーパブかあ?みたいなダンス。
体に締まりがないし、踊りが揃ってないし、腕は曲がってるし、
振りさえ覚えてない人もあり。
う〜ん、もう少しがんばろうよ〜!

お話自体も1人2役が多く、それもダルタニアン/ロシュフォール
みたいな相反する役を振り返りざまに切り替えたりするので
わかりにく〜い。
おまけに三銃士+ダルタニアンは若者組と大人組があって、
メインキャラクターだけでも合計8人であれこれやるので、ますます混乱。
3公演観たからいいものの、1回目はよくわからんやった。
2回、3回と観るうちに、内容は理解できるようになり、
実はなかなかよくできたお話なのよ。
オープニングも人物が見えてくるとちゃんと考えて作ってある、
な〜んてことに気づいたのは3回目だった。

で、肝心のシャオチャンですが、はっきり言って
次元が違い過ぎます。
どうしてシャオチャンがここにいるの〜?
アクサルのみなさん、シャオチャンの動きを見て恥ずかしくならないかい?
一流を加えることでアクセントとする意図かもしれませんが、
もともとの素質と高みを目指す気持ちが違いすぎます。

一番の見せ場はね、
モリエールくんは服飾を手にすると創造力が刺激される
ということで、服を触っているうちにイメージが湧き出して
キミョーな踊りを始めるの。
クネクネしたり伸びたり普通使わない関節から動かすような奇妙な踊り。
それがどんどんエスカレートし、自己陶酔の世界へ。
師匠に注意されて、はっと我に返る。
この暴走ダンス、シャオチャン自身は狙っていて、笑うべきシーンなのに、
みんな初めて目にするあまりの動きに「なんだ?これは?」状態で笑いにならない。
ただただびっくりするのみ。
千秋楽になってやっと笑いが出たわ。
sasaはもちろん冷静にシャオチャンの動きを追ってひとつひとつが美しさに惚れ惚れ~☆

あとはねえ、いつものように音も立てずに軽々ジャンプするんだけど、
ちょっとフラメンコ風のダンスのところでは
ドン!と気持ちいい大きな音を出すの。
シビれます。

衣装を干すシーンでは干し場所の取り合いで師匠ともめます。
ここ、口とんがらかして押し合いへし合いしてかわいい♪

仮面をつけた強いダンスシーンもキレが抜群!

カテコでは、ご挨拶など聞きながら、顔をくしゃくしゃにして笑ってました。
楽しそうなのでsasaも嬉しい。
そして、最後に全員で「ありがとうございました」って言うところが
口元がキュッと上がって男っぽいの。かっこいい!

服飾を持つ手さばき、床に置く時には片足を後ろに軽く引く、
しずしずと左右に弧を描きながら後退する脚、
どの動きも「ダンサーがやるとこうなります」という、
一般の俳優さんとの違い&ダンサーのプライドを感じさせるもので、
シャオチャンの意識の高さにつくづく感嘆。

パンフレットでのシャオチャンのコメント
Q「これだけは誰にも負けない!」というものは何ですか?
A「心の強さです。」
はい、あなたの気持ちの強さはダンスから伝わってきます。
今回も素晴らしかったです。
ありがとうございます☆