ナイロン100℃ 47th SESSION「イモンドの勝負」


■日時:2021年12月25日(土)13:00
■会場:北九州芸術劇場 M10
■作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
■出演:大倉孝二
みのすけ、犬山イヌコ、三宅弘城、峯村リエ
松永玲子、長田奈麻、廣川三憲、喜安浩平、吉増裕士、猪俣三四郎
赤堀雅秋、山内圭哉、池谷のぶえ

そういえば、最近のナイロンはストーリーがちゃんとあって
面白くかつ感動することが多かった。

今回はナイロンの基本であるナンセンスコメディ。
はあ?
何言ってるの?
非常識なのに当然のような態度だけど?
あれ?こっちが間違ってるのかなあ。
ってなる。

でもね、ケラが書いてるけど、
しっちゃかめっちゃかな芝居を書こうとしても
若い時のように捨て身にはなれない
って。

大倉さん演じる主人公が
「なにかの大きな大会に出るのよ」
っていうのは当然オリンピックのことだし、
ケラが開会式の演出をオファーされ、断ったっていうのも
大きく関係している。

オープニングから、お母さんが怪しく公演に連れて行き、
毒の入ったサンドイッチを食べさせようとする。
コメディだけど、暗雲なの。
その前にはお姉さんも消えている。
直前に愛人と相談して子供たちに保険をかけている。

山内圭哉さん演じる探偵は
尾行をしてるんだけど、
尾行をしていることを町中の人に知られている。

イヌコさんと池谷さんは孤児院の院長と副院長で
宇宙船が出てきてさらって行ったり
変な薬を渡すばあばがいたり、
ポスターのピンクの生き物が出てきたり
パーツが多くて追えなかったわ。

面白くてずっと笑ってたんだけど、
どんな話?って聞かれたら、
さっぱりわからなかった。

でも、休憩15分含んで3時間20分もあったの。
よくもまあ、不条理のためだけに
これだけのエネルギーをさけるもんだわ。

ケラ自身が「観なくても損なし!」と公言しているので
テーマは深く考えないことにします。
今年最後の観劇がナイロンだったのは嬉しいことでした。

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