■日時:2023年3月17日(金)13:00
1幕100分 休憩20分 2幕105分 計3時間45分
■会場:シアターコクーン
■出演:
宮沢りえ、浅香航大、渡邊圭祐、土居志央梨、西尾まり、
菅原永二、深見由真、金子岳憲、井上夏葉、高間智子、
片岡正二郎、真那胡敬二、大空ゆうひ、梅沢昌代、
梶原善、小日向文世
トルストイの有名な作品ですが読んだことなし。
宮沢りえちゃん目当てです。
主役はもちろんアンナ(宮沢)で、
夫カレーニン(小日向)がいるのに、若き青年将校ヴロンスキー伯爵(渡邊)に惹かれ
夫も子どもも捨てる。
これでハッピーというわけではなくて、
初めての本物の恋のヴロンスキーは自分より若くてモテ男。
あまりに愛しすぎるがゆえに、浮気してるのではないかと
気が狂いそうなほどの嫉妬と疑心暗鬼。
ヴロンスキーはアンナの勝手な妄想で責め立てられて、手のつけようがない。
原作はきっとここが本論だと思われるのですが、
今回の演出では、他の2組のカップルの話が並行して進む。
浮気ばかりのアンナの兄オブロンスキー(梶原)とその妻ドリー(大空)。
浮気はやめると言いながら辞める気なんてさらさらなくて
ドリーは離婚したくても経済力がない。
もう一組は、ヴロンスキーに夢中だったけど振られ、
ずっと好きでいてくれたリョーヴィン(浅香)を受け入れ
田舎での地道な暮らしを歩むキティ(土居)のカップル。
自分の気持ちに忠実に、全て捨ててでも愛に突き進むアンナ。
そんなアンナを否定しつつも、自由な生き方に憧れるドリー。
ヴロンスキーを取られて一度はどん底に沈みながら
田舎で静かな幸せを手に入れるキティ。
みんな幸せになりたいともがくけど、
一体なにが幸せなのだろう?
幸せは人それぞれだと思ったり、
でも他人の方が幸せに見えたり。
宮沢えりちゃんのあまりの熱演に押されながら
誰が幸せなのかなあ、自分ならどうがいいかなあ
なんて考えるのでした。
宮沢えりちゃんは舞台役者さんですな。
少し大げさでうざいほどの気迫。
残念ながらヴロンスキーの渡邊さんに
アンナがあそこまで陶酔するほどの説得力がなかった。
アンナを受け止められる度量が欲しかったなあ。
こんな重厚な作品観劇に際し、
sasaはとんでもないミスを犯しました。
舞台といえば長くても3時間。
ナイロンなら警戒してたかもしれないけど、
まあ3時間半あれば十分でしょって。
それが3時間45分。
最後まで観てたら飛行機間に合わない。
ので泣く泣く、大事な最後の15分前に退席したのです。
前を遮ることになるのでお隣の方には事情を話しておきました。
他からは「ここで帰るって正気?」って思われたことでしょう。
ということで大事なラストを観ていないのです。
ネットによるとどうも最後の一言がとても大事だったらしい。
遠征だとこういうことになる。
こんな失敗は二度としないぞ。
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