◆日時:2011年6月25日(土)13:30開演
◆会場:長崎ブリックホール
◆出演:
市村正親(スウィーニー・トッド)、大竹しのぶ(ミセス・ラヴェット)、キムラ緑子(乞食女)、ソニン(ジョアンナ):田代万里生(アンソニー)、安崎求(ターピン)、斉藤暁(ビードル)、武田真治(トバイアス) ほか
はいはい、今回もソニンにやられました。
期待してたけど、それを上まわる素晴らしさ。
あなたはソプラノ歌手ですか?
完璧な高音です。
鳥にささやく歌で登場しますが、鳥のさえずりのように高い。
そして、それがぐらつかない。
自信ないから小さな声でごまかすということもない。
ソプラノってもう少し繊細さとか儚さが必要かもしれないけど、
ソニンの高音はどうや〜!的なズシッとくる直球ストレート。
ここまで歌えるとは知らなんだ。
この役、無垢な浮世離れしたお嬢様で結構ブリブリな役です。
作品自体が暗くて悲惨なだけに、
メイクとかキャラクターにはどこか滑稽さを含ませてあって、
ソニンのジョアンナもおかしいくらいにお姫様キャラ。
レントのミミとは正反対。
それでもこなせちゃう。
そして、ソンドハイムの楽曲。
噂には聞いてたけど、聴いてるだけでも難しい。
うねるような展開で方向がわからない。
それが新鮮☆
妖しくて刺激的でかなり好みの世界です。
そして、これを歌いこなせる役者さんたち、すごいなあ。
大竹しのぶさんはミュージカル役者さんではないのに、
歌というのは演技力でなんとでもなるんだなあと思わせる。
上手く歌うことよりも、いかに伝えるかってことなのね。
アンソニーの万里生くんは、暗い淀んだ世界の中で
かわいいセーラー服を着た清らかな存在。
万里生くんによくあう役でした。
歌の聴かせどころも多くて、堪能できます。
ソニン×万里生くんのカップルの歌が完璧なので、
安心して楽しむことができます。
そして、武田真治くんもよかったわ。
少し頭の弱いキャラなのに、あまりそれを全面に出していない。
そういう特異な性格づけに頼るのではなく、
観客にも共感できるキャラクターに仕立てたのかな。
内股ぎみの膝の使い方も独特。
ミセス・ラヴェットを慕う歌はセツナかった。
長崎のホールは満席。
長崎での公演ってとても珍しいことらしく、
終演後は長崎出身者を一人ずつ紹介する温かいカテコとなりました。
福岡からプチ遠征して良かった〜♪と思う素敵な作品でした。
遠征した甲斐があってよかったね。
私が北九州で4年前くらいに観たとき、
アンソニーは城田くんで、色っぽいというよりも、
可愛くて初々しかったなあ。だから、
私にとってアンソニーは城田くんのイメージ。
城田くんもソニンもその後大活躍なわけだけど、
私も今回『スウィーニー・トッド』を観て
ソニンの成長ぶりを堪能したかったなあ。
大竹さんと武田くんの役どころは、切ないよね。
くわしいレポありがとう
映画では見たけどあの映像を舞台にするとえぐさは少しはやわらぐのかしら
ソニンちゃんはミスサイゴンの時より歌唱力があがったのね
演技は文句なしだもの
みたかったわ
武田くんはやっぱり筋肉を使った体で演技なのね
子供そのものにみえたBBは肩の筋肉を使っていたと思うけど今回は内股なんだ〜
歌は上手いだけではなく心に響くなにかが必要ね
視線だったり 涙だったり
ソニンちゃんのグショグショになったキム思い出しました 音程なんかなぐりすてて歌っていたけど心に突き刺さったものね
大竹さんも演技の重厚さで歌をカバーしてるのかな
★ややちゃん
北九州の公演も観たかったなあ。
初々しい城田くんかあ。想像できず…。
ソニンはあれが初ミュージカルだったらしいね。
それであの難曲が歌えるとは、すごい!
他の方のレビューによると、ソニンの実力は格段に上がってたらしいよ。
ほんとに素晴らしかった。
★ゆうさん
そうですねえ。血の飛び散るシーンが少ないので、
少しは和らぎます。
それに、市村さんの怒りと苦悩がメインな感じ。
武田くんは内股のひょこひょこした動きで、
コミカルさと哀しさが出てました。
ソニンちゃんは、こんな作品でも相変わらず感動やさんで、
カテコの時は目がウルウル。
お芝居に対していつも真っすぐでいいなあ♪