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縄文杉登山に思う。

屋久島に向かう前から縄文杉登山についてはとても心配で、
宿のご主人(普段ガイドもされてます)にメールで相談していました。
「普段運動してないし、おばあちゃんもいるんですが、
大丈夫なもんでしょうか?」
お返事は
「縄文杉に会いたい!という気持ちがあれば大丈夫です。」

実際、やってみてナルホドと思いました。
縄文杉登山に一番必要なのは、普段の運動とか体力とかよりも
絶対に会うんだという気持ち!です。

11時間の道のりは長いし、きついし、
いつまで続くんだろうと気が遠くなるけど、
それでも、絶対に縄文杉に会うんだ!という気持ちのみで歩きます。
途中で、やめたいなあと思わないこともないけど、
もしここで、やめて帰ったりしたら、
きっと這い上がれないくらい落ち込むのはわかっています。
じゃあ、あきらめずに前へ進もう!となるのです。

宿に帰ってからご主人に
「途中で帰ってたら自己嫌悪で立ち直れなかったと思います。」
と話したら
「そういう風に思う人はちゃんとゴールできます。
途中であきらめる人は、もともとの気持ちが違うから
自己嫌悪にはなりません」って。

そして子どもは、急な山道は問題ないけど、
長いトロッコ道で飽き飽きしてグズる子がいるそうです。

でも、長男も次男も一言も愚痴ったり、グズッたりすることなく、
ゴールまで気持ちよく歩きました。
最後まで投げ出さずやり遂げる子に成長していることも
ササには嬉しかったです。

縄文杉登山をやり遂げたことは、達成感・充実感から
大きな自信につながります。
そうしたことも含めた縄文杉のPowerなのでしょう。

屋久島レポ☆縄文杉からの道

縄文杉登山ってね、
縄文杉にお会いできたら終了ってわけじゃないのよ。
着いたからには帰らないと。
それも同じ長さの距離を。
登山はまだ半分しか終わっていないのです。

参考までに帰りのタイムものせておきますね。

11:20に縄文杉に到着したササ一行は、
11:50 縄文杉出発
  ↓
12:20 大王杉着 ここで、2つ目のお弁当(お昼ご飯)を食べました。
P1010356

12:45 大王杉出発
  ↓
13:40ウィルソン株
  ↓
14:00 大株歩道入り口着 トイレ休憩
14:15 大株歩道入り口出発
  ↓
15:15 三代杉
  ↓
15:45 小谷集落群
  ↓
16:25 荒川登山口到着
P1010360

朝は真っ暗でよくわからなかったけど、ここからスタートしました。
そして帰ってきました。

朝の5:40に出発したわけですから、ほぼ11時間。
ガイドブックには10時間と書いてありますから、
ペースは少し遅かったです。
でも、おばあちゃん連れだったんだから、上出来かな。

それでは、いくつか書き残したことを。
★ウィルソン株のハート♪
P1010334

切り株の中はかなり広く、入って右側のある位置から見上げると
この素敵なハートに会えます。

★長い長いトロッコ道
P1010359

荒川登山口から続く長いトロッコ道。
縄文杉登山のほとんどの行程はこのトロッコ軌道の上を歩きます。
雨の時は端っこの方が滑りやすく、
実際おばあちゃんは滑って捻挫してしまいました。
ゴール近くだったからよかったものの、行きだと大変なことになっていたでしょう。

★お水
空の500mlペットボトルを持っていけば、お水はあちこちで補給できます。
そしてこのお水がとんでもなく美味しいんだわあ。
上流に行くほど美味しかった気がします。
でも、大株歩道入り口以降にはトイレがないので、おいしくてもほどほどに。
アクエリアスの粉を持参してスポーツドリンクにしたりもしました。

★首
足が痛くなることは容易に想像できますが、
首がこんなに痛くなるとは思いませんでした。
ずっと足下を確認しながら歩き、特に帰りは下を向いたまま首の位置が固まっています。
そのうち、肩から首にかけてが痛〜い!
ササだけかと思ったら、たくさんの人が首を痛がってました。
途中で上を向いたり、首をまわしたりした方がいいみたいです。

★橋
P1010358

何ヶ所か橋を渡るのですが、当たり前に欄干のない橋が3ヶ所あります。
写真ではよくわからないと思いますが、
普通によくある橋の高さです。はるか下の河原には岩がゴロゴロ。
で、欄干はなくてこんなにオープン。
普通だったらアリエナイはずですが、渡らないと進めないので、
みんな当然のように進みます。
よそ見したり、後ろを振り返ったりすると思わぬ方向に曲がってしまいます。
自分の安全は自分で注意して守る、
これぞ自己責任ですね。

屋久島レポ☆縄文杉への道

今回の旅の最大の目的はもちろん縄文杉。
前日の白谷雲水峡で、雨の中で登山するイメージが少しわかってきたので、
雨は覚悟で出発しました。

メンバーはササ、長男、次男、おばあちゃんの4人組。
他のグループを見ていてわかったのですが、
普通の若者や大人だけのグループでもたいがいガイドさんがついていて、
ササたちのようにお年寄りと子どもと母親なんていう好条件ではないグループで
ガイドなしというのは実は無謀だったのかもしれません。

その分、各ポイント間の所要時間や休憩する場所・時間など
ガイドブックや他の方のブログを見て細かく設定しておきました。
どのくらいでどの辺りまで行けるものなのか、
何時頃着くのか、帰れるのか、など目安を作っておかないと、
ペース配分がわからないまま歩くことになりますので。

朝4時起きの4時半に車で出発。
5時過ぎに荒川登山口に着いて、駐車場は既にいっぱいなので、
幅広の、邪魔になりにくい場所に路駐です。
用意した弁当を食べて腹ごしらえという手もありましたが、
少しでも先へ進みたく、準備してすぐに出発しました。

★5:40荒川登山口出発
冗談でなく真っ暗ですよ〜。
最初は長い長いトロッコ軌道です。
子どもたちに懐中電灯を持たせて暗闇を進みます。
P1010308

歩いているうちに少しずつ夜があけていきます。
P1010310

★6:40 小谷集落跡
ここでひとつめのお弁当を食べました。
お弁当は朝用、昼用2個セットをリュックに詰めています。
前日に宿の女将さんが予約してくれ、当日の朝、宿まで届けてもらえました。
P1010313

★7:35 三代杉
一代目の倒木の上に二代目が育ち、二代目の切り株の上に三代目が育っています。
P1010319

★8:50 大株歩道入口
3時間歩き続けた長〜いトロッコ道が終わり、
ここからは、いきなり登山!がスタートします。
急な坂と階段が続くので、おばあちゃんにはかなりきつかったです。
P1010326

★9:21 翁杉
これちょっと自信なし。
P1010331

★9:30 ウィルソン株
圧倒的な大きさの切り株です。
中に入って「あるポイント」から撮影するのがお決まりになっています。
P1010333

★10:50 大王杉
縄文杉が発見されるまでは最大とされていました。
P1010338

★11:00 夫婦杉
2本の杉の枝がつながって、仲良くお手てをつないでいるようです。
P1010339

歩き始めて早5時間半。そろそろ着いてもよい頃です。
折り返して帰って来た同宿の若夫婦に会い、
「あともう少し!がんばって!」と声をかけられました。
そう言われると気持ちは高まり、早足になります。

そして、ついに、あの階段が見えてきました。
縄文杉に会うデッキへとつながる階段です。
P1010341

ここまで来ると足はガクガク、体はへとへとでも
駆け出したくなる思いです。

階段の頂上には!
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P1010349

降りしきる雨とかすむ靄の中、
やっと会えましたぁ…
(11:22 縄文杉)

屋久島レポ☆白谷雲水峡

1日目のメインはもちろん「白谷雲水峡」でした。

「もののけ姫」のモデルになったと言われる場所です。
そして、杉の倒木や岩など辺り一面を苔が包んでいる「もののけ姫の森」が
一番の見所。
雨の中を歩くのは辛かったけど、後で聞いたところによると、
ここは雨や曇りの日ほど美しいそうです。
前日までは晴れ続きだったと聞いて残念に思っていたのですが、
晴れ続きだと、苔が乾いてかわいそうな状態に。
雨の日に歩いてこそ味わえる神秘の世界だったようです。
「もののけ姫の森」と表示が出ている訳ではないので、
果たしてここがそうなのかも甚だ自信はなく…。

暗いので、こんな写真しか撮れませんでしたが、
美しさ伝わりますでしょうか?
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屋久島レポ☆1日目

さて、ぼちぼちレポ始めましょうか。
屋久島行きたいと思っている方の参考のために
ちょっと記憶が曖昧なところもあるけど、細かい時間ものせておきますね。
メンバーは、ササ、おばあちゃん、長男、次男の4人です。

まずは一日目。
この旅は早起きさんですよ〜。

朝4時半に起きて5時に家を出て
06:00 博多駅発の
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「特急リレーつばめ31号」に乗り、
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07:46 新八代発の「九州新幹線つばめ31号」に乗り換え、
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08:33 鹿児島中央駅に到着。
    タクシーで急いで港まで行って、
09:10「高速船路ロケット202便」に乗り、
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1時間50分ほどで屋久島なのですが、
島が近づくにつれ、空は真っ暗、雨雲が立ちこめていますぞ〜。
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11:00 屋久島/宮の浦港到着。

港では「まつばんだレンタカー」さんがお迎えに来てくれてます。
ここはレンタカードットコムで予約していました。
車種指定なし軽自動車72時間で¥11,040
お値段も安いし、免責保証料込みです。

11:30 すぐ近くの「ナカガワスポーツ」さんで
4人分の登山靴と、大人はストックもレンタル。
登山靴がソックス付きなのと、ゴアテックス製のハイカットタイプだったので、
このお店にしました。
最終日の25日まで借りることにして、
予約はしていなかったので、2泊3日+延長1日で1足1400円×4人分。
ストックは700円×2人分でした。

12:10 白谷雲水峡への道沿いにあるAコープでお昼ご飯におにぎり購入。

12:40 白谷雲水峡到着。
     大雨だったので、車内でおにぎりを食べ、
    白谷広場で協力金300円(大人のみ)を払って

13:00 登山開始。
    今となっては登山と書きますが、
    ガイドブックに「ファミリー向け」って書いてあったし、
    この時点では川沿いをのんびり散策するくらいの軽い気持ちで歩き始めました。
    でも、ここもれっきとした登山。それも土砂降り。
    雨の中わざわざ登山するなんて、普通は考えられませんよね。
    「なんでこんな雨の中、山に登らないかんの〜!?」と辛かった。
    そして、山の中は暗い。写真は撮れないし。美しい苔を愛でる余裕もありませんでした。

15:40 下山
    ゆっくり堪能することもなく、早々に下りてきました。
    レインコートを脱いだり、濡れたものの処理には結構時間がかかるもので、

17:00頃? 民宿に到着

の一日目でした。