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屋久島のお宿☆つわんこさん

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屋久島で泊まった民宿は「癒しの宿つわんこ」さん。
ご主人のちょんまげさんと、女将さんとで切り盛りされてます。

ガイドブックやネットで調べて、
縄文杉登山に便利な安房地区であること、
眺めがよくて露天風呂があり、お料理がおいしいこと、
で「つわんこ」さんに決めたのですが、
何より素晴らしかったのは、お二人のアドバイスの的確なこと。
行く前からちょこちょこメールでご相談したり、
着いてからも、翌日の予定などを話していると、
聞いたこと以上のお返事が返ってきます。

そして、このアドバイスが全て大きなキーになったのです。
例えば
・縄文杉登山にだけ登山靴を用意するつもりだったところ、
 「白谷雲水峡も登山靴がよい」とメールをくださりました。
 →実際、普通のスニーカーで歩いていたら大変なことになっていたでしょう。

・縄文杉登山の登山口まではバスで往復しようと思っていたところ、
 「バスの時間に間に合わなかったり、時間が心配で焦ることになるので、
 車で行ったほうがよい」と言われ、車にしました。
 →実際、おばあちゃんがタイムオーバーでバスの時間には間に合いませんでした。
 あそこに取り残されていたらと思うと…。

・3日目の島内観光で、滝方面から時計回りにまわろうと思っていると、
 「反対周りにまわると、夕方ごろ、尾之間で温泉に入れますよ」と言われ、
 実際その通りにして、トロリとしたお湯の素敵な温泉でゆっくりできました。
 女将さんは子どもたちの様子から、温泉が好きなことに気づいていました。
 お客さんの様子をよくみてるなあと感心しました。

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まるごと一日遊んで帰ってくると、毎日おいしいご飯が待っていました。
同宿の方やちょんまげさんとおしゃべりしながら取る夕食に
子どもたちはかなり戸惑っていましたが、
これもまたよい経験でした。

屋久島レポ☆3日目

屋久島3日目は島内ぐるっと観光です。

10:30 志戸子ガジュマル園〈入場料:大人200円 小学生:100円〉
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「木根」って知ってます?
このウヨウヨ垂れ下がっているのは枝や茎ではなくて、根っこ。
雨が多いため、土からではなく空気から吸うんですって。
その根がいつしか幹になり、居場所を広げて行くので
ガジュマルは「歩く木」とも呼ばれるそうです。

11:10 永田いなか浜
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世界有数のウミガメの産卵地です。
悪天候のため、エメラルドグリーンに輝く海は見られず…。

11:40 西部林道
ヤクザルやヤクシカに会えるエリアです。
こんな微笑ましい様子や
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こんな可愛い姿に会えます。子どもたち大喜び♪
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道をふさがれて進めなくなることもしばしば…。
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13:05 大川の滝
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落差88mもある壮大な滝です。
以前から写真で見て憧れていた滝だったので、生の姿を見られて感激☆でした。

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すぐ近くには名水「大川湧水」もあります。
ペットボトルは必須アイテムですぞ!

13:50 屋久島フルーツガーデン〈入場料:500円〉
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園内をガイドのおじちゃんが案内してくれます。
ガイドブックに「散策後にはフルーツの試食」と書いてあって、
長男が過度の期待をしていたので心配していましたが、
期待以上のフルーツをいただけて、全員大満足♪
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15:00 ペイタ@尾之間でティータイム
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軽くお茶しようと、イートインできるベーカリー・カフェに入りました。
りんごのパンと紅茶でしばし休憩♪
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15:20 JR屋久島ホテルで温泉
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すぐ近くのJR屋久島ホテルへ。15:00〜18:00までは宿泊者以外も温泉が利用できます。
タオル付きで一人1000円。
温泉ならではのぬるぬるトロトロのお湯。海を見ながらの入浴です。
お土産屋さんもきれいで楽しい。入れてくれる紙袋の絵柄が素敵です。

17:15 千尋の滝
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ここも是非見たかった滝です。
巨大な花崗岩と一緒に見える景観が圧巻です。

途中でおみやげも探したりしながら、
一日かけてのんびり島内一周しました。

縄文杉登山に思う。

屋久島に向かう前から縄文杉登山についてはとても心配で、
宿のご主人(普段ガイドもされてます)にメールで相談していました。
「普段運動してないし、おばあちゃんもいるんですが、
大丈夫なもんでしょうか?」
お返事は
「縄文杉に会いたい!という気持ちがあれば大丈夫です。」

実際、やってみてナルホドと思いました。
縄文杉登山に一番必要なのは、普段の運動とか体力とかよりも
絶対に会うんだという気持ち!です。

11時間の道のりは長いし、きついし、
いつまで続くんだろうと気が遠くなるけど、
それでも、絶対に縄文杉に会うんだ!という気持ちのみで歩きます。
途中で、やめたいなあと思わないこともないけど、
もしここで、やめて帰ったりしたら、
きっと這い上がれないくらい落ち込むのはわかっています。
じゃあ、あきらめずに前へ進もう!となるのです。

宿に帰ってからご主人に
「途中で帰ってたら自己嫌悪で立ち直れなかったと思います。」
と話したら
「そういう風に思う人はちゃんとゴールできます。
途中であきらめる人は、もともとの気持ちが違うから
自己嫌悪にはなりません」って。

そして子どもは、急な山道は問題ないけど、
長いトロッコ道で飽き飽きしてグズる子がいるそうです。

でも、長男も次男も一言も愚痴ったり、グズッたりすることなく、
ゴールまで気持ちよく歩きました。
最後まで投げ出さずやり遂げる子に成長していることも
ササには嬉しかったです。

縄文杉登山をやり遂げたことは、達成感・充実感から
大きな自信につながります。
そうしたことも含めた縄文杉のPowerなのでしょう。

屋久島レポ☆縄文杉からの道

縄文杉登山ってね、
縄文杉にお会いできたら終了ってわけじゃないのよ。
着いたからには帰らないと。
それも同じ長さの距離を。
登山はまだ半分しか終わっていないのです。

参考までに帰りのタイムものせておきますね。

11:20に縄文杉に到着したササ一行は、
11:50 縄文杉出発
  ↓
12:20 大王杉着 ここで、2つ目のお弁当(お昼ご飯)を食べました。
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12:45 大王杉出発
  ↓
13:40ウィルソン株
  ↓
14:00 大株歩道入り口着 トイレ休憩
14:15 大株歩道入り口出発
  ↓
15:15 三代杉
  ↓
15:45 小谷集落群
  ↓
16:25 荒川登山口到着
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朝は真っ暗でよくわからなかったけど、ここからスタートしました。
そして帰ってきました。

朝の5:40に出発したわけですから、ほぼ11時間。
ガイドブックには10時間と書いてありますから、
ペースは少し遅かったです。
でも、おばあちゃん連れだったんだから、上出来かな。

それでは、いくつか書き残したことを。
★ウィルソン株のハート♪
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切り株の中はかなり広く、入って右側のある位置から見上げると
この素敵なハートに会えます。

★長い長いトロッコ道
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荒川登山口から続く長いトロッコ道。
縄文杉登山のほとんどの行程はこのトロッコ軌道の上を歩きます。
雨の時は端っこの方が滑りやすく、
実際おばあちゃんは滑って捻挫してしまいました。
ゴール近くだったからよかったものの、行きだと大変なことになっていたでしょう。

★お水
空の500mlペットボトルを持っていけば、お水はあちこちで補給できます。
そしてこのお水がとんでもなく美味しいんだわあ。
上流に行くほど美味しかった気がします。
でも、大株歩道入り口以降にはトイレがないので、おいしくてもほどほどに。
アクエリアスの粉を持参してスポーツドリンクにしたりもしました。

★首
足が痛くなることは容易に想像できますが、
首がこんなに痛くなるとは思いませんでした。
ずっと足下を確認しながら歩き、特に帰りは下を向いたまま首の位置が固まっています。
そのうち、肩から首にかけてが痛〜い!
ササだけかと思ったら、たくさんの人が首を痛がってました。
途中で上を向いたり、首をまわしたりした方がいいみたいです。

★橋
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何ヶ所か橋を渡るのですが、当たり前に欄干のない橋が3ヶ所あります。
写真ではよくわからないと思いますが、
普通によくある橋の高さです。はるか下の河原には岩がゴロゴロ。
で、欄干はなくてこんなにオープン。
普通だったらアリエナイはずですが、渡らないと進めないので、
みんな当然のように進みます。
よそ見したり、後ろを振り返ったりすると思わぬ方向に曲がってしまいます。
自分の安全は自分で注意して守る、
これぞ自己責任ですね。

屋久島レポ☆縄文杉への道

今回の旅の最大の目的はもちろん縄文杉。
前日の白谷雲水峡で、雨の中で登山するイメージが少しわかってきたので、
雨は覚悟で出発しました。

メンバーはササ、長男、次男、おばあちゃんの4人組。
他のグループを見ていてわかったのですが、
普通の若者や大人だけのグループでもたいがいガイドさんがついていて、
ササたちのようにお年寄りと子どもと母親なんていう好条件ではないグループで
ガイドなしというのは実は無謀だったのかもしれません。

その分、各ポイント間の所要時間や休憩する場所・時間など
ガイドブックや他の方のブログを見て細かく設定しておきました。
どのくらいでどの辺りまで行けるものなのか、
何時頃着くのか、帰れるのか、など目安を作っておかないと、
ペース配分がわからないまま歩くことになりますので。

朝4時起きの4時半に車で出発。
5時過ぎに荒川登山口に着いて、駐車場は既にいっぱいなので、
幅広の、邪魔になりにくい場所に路駐です。
用意した弁当を食べて腹ごしらえという手もありましたが、
少しでも先へ進みたく、準備してすぐに出発しました。

★5:40荒川登山口出発
冗談でなく真っ暗ですよ〜。
最初は長い長いトロッコ軌道です。
子どもたちに懐中電灯を持たせて暗闇を進みます。
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歩いているうちに少しずつ夜があけていきます。
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★6:40 小谷集落跡
ここでひとつめのお弁当を食べました。
お弁当は朝用、昼用2個セットをリュックに詰めています。
前日に宿の女将さんが予約してくれ、当日の朝、宿まで届けてもらえました。
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★7:35 三代杉
一代目の倒木の上に二代目が育ち、二代目の切り株の上に三代目が育っています。
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★8:50 大株歩道入口
3時間歩き続けた長〜いトロッコ道が終わり、
ここからは、いきなり登山!がスタートします。
急な坂と階段が続くので、おばあちゃんにはかなりきつかったです。
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★9:21 翁杉
これちょっと自信なし。
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★9:30 ウィルソン株
圧倒的な大きさの切り株です。
中に入って「あるポイント」から撮影するのがお決まりになっています。
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★10:50 大王杉
縄文杉が発見されるまでは最大とされていました。
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★11:00 夫婦杉
2本の杉の枝がつながって、仲良くお手てをつないでいるようです。
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歩き始めて早5時間半。そろそろ着いてもよい頃です。
折り返して帰って来た同宿の若夫婦に会い、
「あともう少し!がんばって!」と声をかけられました。
そう言われると気持ちは高まり、早足になります。

そして、ついに、あの階段が見えてきました。
縄文杉に会うデッキへとつながる階段です。
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ここまで来ると足はガクガク、体はへとへとでも
駆け出したくなる思いです。

階段の頂上には!
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降りしきる雨とかすむ靄の中、
やっと会えましたぁ…
(11:22 縄文杉)