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王子@NHK「ミュージカルTV」

豪華キャストでしたねえ。
王子はもちろん、海宝くん、カッキー、濱田めぐみさん。

「トゥナイト」はこれまで王子はいろんな方とデュエットしてきましたね。

曲は全曲といっていいほど王子バージョンで知っていました。

「サウンド・オブ・ミュージック」
王子は振りも喜びに溢れててミュージカルの素晴らしさを全身で表現。

うってかわってファントムでは、妖艶にクリスティーヌを誘う。
ちょっとトート閣下入ってるけどね。

「Love changes everything」は
サラ・ブライトマンの凛とした歌声が好きな曲。
今回は3人で歌ったのですが、
最高に力強く歌詞と音楽と振りでメッセージを伝えている。
全身がミュージカルなんだよなあ。

でもさあ、なんだか、王子の曲は細切れで短くないか?
海宝くんはあんなに長めでたっぷり歌い上げてるのに…。
四季は海宝君の専門、
ジキハイはカッキーの主演作だとしても、
『ディア・エヴァン・ハンセン』なんて、王子が推してるミュージカルではないか!

と思ってたらさ、
ラストは王子のソロで『Your song』
え?驚きと感動で泣けた。
王子の歌でこの曲が聴けるとは。
それもさあ、この曲を完全にミュージカルに仕上げた。
そこに、ミュージカルを引っ張る強い意志と責任感を感じたのだ。

井上芳雄はミュージカル界のプリンスというよりキングかもね。

全成さん@『鎌倉殿の十三人』


歴史もの得意じゃないのに
三谷さん脚本のためかとても面白く
毎週楽しみにしている『鎌倉殿の13人』。

昨日の全成さん=ニイロさん、すさまじかったです。
「頼家に呪詛を行え」とたぶらかされ
最初はダメだと言いつつ、結局うまく丸め込まれ、頼家にバレて
一旦はなんとか流刑にとどめてもらったものの、
再びそそのかされて死罪となる。

とりつかれたように呪文を唱える全成に応えて
空は荒れ狂う。
ここで全成が念じているのは、
頼朝への恨みではなく、ひたすら妻・美衣(宮澤エマ)が
無事に生き延びること。

訃報を聞いた美衣の気丈な姿にも心打たれる。

全成・美衣夫婦はこれまで、中途半端な喜劇調で
ニイロ兄さんとエマちゃんの無駄使いだなあと思っていたのよ。
でも、ここにきて実力発揮☆
ナレ死の人物も多い中、
今回はスタッフの力を結集したことがわかる
音・光・映像と、もちろんニイロさんの迫真の演技。

三谷さんの二人への信頼度がわかり、
ミュージカルファンたちも誇らしい回となりました。

テレビ録画『スパイの妻』


【監督・脚本】黒沢清
【脚本】濱口竜介、野原位
【キャスト】
蒼井優、高橋一生、坂東龍汰、みのすけ、玄理、東出昌大、笹野高史

ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞した作品。
映画館で見たかったけど、テレビドラマバージョンで。
※ネタバレします。

*1940年の満州。恐ろしい国家機密を知った優作(高橋一生)が、
正義のために国を裏切ってでも真実を世に知らしめようとする。
それを知った妻の聡子(蒼井優)もスパイの妻として、
愛する夫と運命を共にすることに誓う。

主演の二人が上手だから、
愛し合ってるものの本心なのかだましてるのか、
だまされているふりをしてるのか
わざの罠をかけているのか、
ずっと探りながら話が進む。

優作は一人で決行するつもりだったが、聡子の熱意に折れて
一緒にアメリカに亡命し、告発しようと計画する。
現金は危険なので、闇市で貴金属や時計に交換する。
スパイ気分で大はしゃぎの聡子。
この様子をみて、優作に思うところがあったのか、
最初から決めていたことなのか。
一緒にいると危険だからそれぞれ別ルートでの密航を計画し、
船に乗り込んだ聡子は、密告ですぐにみつかり、密航に失敗。

この密告者が優作だったと思われるのだけど、
そこは明らかにはされない。
別ルートでアメリカに渡った優作の消息も知れない。
聡子はその後アメリカに渡るのだけど、
それからどうなったのかも語られない。

なので、受け取り方は観客に委ねられる。
スパイ気分の聡子に、そんな遊び半分の気持ちじゃ
密航なんてできないし、アメリカでも通用しない、
そうなるくらいなら、はやめに捕まった方が
聡子のためだ、という優作の愛ゆえの決断だったと思いたい。

高橋一生は飄々と掴みどころがなく怪しげで
蒼井優は昔の女優風に口を開けない早口言葉に
クラシカルな衣装がよくお似合い。
二人とも美しい。
付け加えると、ナイロンみのすけさんの台詞が
聞き取りやすくてきれいだわ。

録画『負傷者16人-SIXTEEN WOUNDED-』


■作:エリアム・クライアム
■演出:宮田慶子
■出演:井上芳雄(マフムード) 益岡徹(ハンス)
東風万智子 粟野史浩 あめくみちこ

今さらながら、やっと10年前の録画を鑑賞。
予想はしてましたが、重たい作品でした。
ユダヤ人とパレスチナ人のお話ですからね、
日本人には理解できない世界でもあります。

けどね、テーマはちゃんとつかんだ気がします。
舞台はずっとパン屋セットのままで、
ナチスやテロの話はその外での出来事として展開します。
人種や宗教の違いで、外では闘いがあっても、
パン屋の中では、ひとりの人と人。
いくらケンカしても真意は伝わるし、
そんなことは関係なく信頼関係や友情は生まれる。

王子が得意の悩める役。
怒りも悩みも、ラストの葛藤もさすがです。
相手は益岡さんなので大船にのってます。
ハンスの最後の説得が果たされなかったこと、
マフムードにはあの道しかなかったのか、
つらい結末となりましたが、素晴らしい作品でした。

クリスマスの約束2021

もう年の瀬ですが、今日録画を観ました。
ちょうど帰省中の次男もこの番組好きなので
嬉しいことに二人でじっくり視聴。
大好きな小田和正さんの大好きな「クリスマスの約束」。
一体どうすればあの会場に参加できるのでしょうね。

安定の委員会メンバーにJUJUさんなど。
小田さんのお気に入り松たか子さんは
ナレーションのみで会場にはいらっしゃいませんでした。

緑黄色社会は、松井絵里ちゃんがPVで踊ったなあ、とか
「白い恋人達」はサザンよりいいなあ、とか
「流星」は拓郎さんへの小田さんの気持ちが見えたり、
「悲しみにさよなら」だけは玉置浩二さんには負けたな、とか
映画メドレーはミュージカルばっかりじゃん、とか
とても楽しんでいましたが。

「それでは、最後の曲です。
あの頃を思い出そうという曲です」という小田さんの紹介で
始まった曲は
「Try to remember」

う…
ここにきてこんなことになるとは…。
お分かりの方いらっしゃるかな。
この曲、ミュージカル『Fantastics』の曲なのです。
鹿賀丈史さん演じるエル・ガヨが歌います。
ルイザのこと思い出してねって言われてるようで、
涙が出てきました。