Category Archives: ミュージカル・お芝居

ミュージカル『ビリーエリオット』大阪公演 その2

なかなか書けずお待たせしております。
って誰を?
それではつづきを。

sasaのお目当ては当然大貫勇輔くん。
最近はすっかりテレビの常連さんですが、
やっぱり大貫くんは舞台よねえと思う。
舞台上の表情がとてもいいのよ。
お顔が上向きで笑みをたたえ、誇らし気で楽しそう。
とても生き生きしているの。

そして前期は気づかなかったのだけど、
大貫くん冒頭から出演してるのね。
オールダ―ビリーに支障のない部分は最大限登場してる。
炭鉱夫にも警察官にもなる。
もうねえ、これに気づいてしまうと
大貫くん探しに必死になってしまう。
「Solidarity」では、足首を曲げる角度が相変わらず好き。
白鳥の湖でときどき視線をあわせてビリーに気遣いながら
2人で舞う美しいシーン。
ここは太一くんが良かったなあ。

で、今回はダブルキャストが永野さん。
永野さんも「GQ」組だし、ミストフェリーズだから楽しみ。
と言いつつ、お顔をちゃんと認識してなかったの。
が、ダンサー好きのsasaですもの、すぐにわかりましたわ。
sasaが好きなのはソロパートはもちろんですが、
群舞の時に明らかに光を放つ姿を追うことなのです。
その意味で、永野さんも光ってたのですぐみつかりました。
そして、お顔がとても端正なのね。
再演の大貫くんよりは表情が硬いけど、
美しいままのお顔なので後方にいてもわかる。

今回大好きになったシーン
「おばあちゃんの歌」

正直ねえ、前回はおばあちゃんの歌なのに長すぎる~!
と思っていたのです。
が、ここで見るべきは男性陣のダンディなダンス。
おじいちゃん役が大貫くんであることに
前回は気づけてたのかなあ。
ここ見落としてたとしたら勿体なさすぎる!
帽子を斜に被り煙草をくゆらせながら入れ替わっていく。
最後は窓から一人ずつスルリと消えていく様もカッコいい。
とても美しいシーンです。

前回のダブルキャストはバレエ専門の栗山さんだったけど、
今回はやっぱり全シーンに出られる人が選ばれたのではないかな。
素晴らしいダンスは白鳥の湖だけではもったいない。
他のシーンもグンと輝くもん。
永野さんならお芝居もダンスもできるわけだし。

お2人とも白鳥の湖のシーンは、
ビリーちゃんたちがかわいそうになるくらい
圧倒的なパフォーマンス。
ビリーちゃんたちがどれだけ頑張っても
やっぱりプロは違うなあと力量の差を見せつけてくれます。
ちょっと酷だけど、
あんな素晴らしいオールダ―ビリーになることを夢見て。

まだちょこちょこ書きたいのでつづき書きます。

ミュージカル『ビリーエリオット』大阪公演


■日時:2020年10月31日(土)17:30、11月1日(日)12:00、17:30
■会場:梅田芸術劇場
■出演:
ビリー/川口 調 利田太一 中村海琉 渡部出日寿
お父さん/益岡 徹 橋本さとし
ウィルキンソン先生/柚希礼音 安蘭けい
おばあちゃん/根岸季衣 阿知波悟美
トニー/中河内雅貴 中井智彦
ジョージ/星 智也
オールダ―ビリー/大貫勇輔 永野亮比己

森山大輔 家塚敦子 板垣辰治 大竹 尚 大塚たかし 加賀谷真聡 齋藤桐人 佐々木誠 高橋卓士 辰巳智秋 茶谷健太 照井裕隆 丸山泰右 倉澤雅美 小島亜莉沙 竹内晶美 藤咲みどり 井坂泉月 井上花菜 出口稚子

河井慈杏 菊田歩夢 佐野航太郎 日暮誠志朗 小林 桜 森田瑞姫 森田 恵
北村 栞 下司ゆな 咲名美佑 佐藤凛奈 髙畠美野 並木月渚 新里藍那 古矢茉那 増田心春 柳きよら
石井瑠音 高橋琉晟 大熊大貴 豊本燦汰 西山遥都

ビリーズ4人のうち3人観劇。
各回キャストはこちら
◆10月31日(土)17:30

◆11月1日(日)12:00

◆11月1日(日)17:30

まあ、いろいろ思うところはあって何から書くか迷うけど
ど真ん中、ビリー3人について
sasaの勝手なレビューを書かせていただきます。

最初が太一ビリー。
最初の歌い出しから歌はちょっとかなあ。
滑舌もあまりよくない。
初演の航世くんも観てないのでイメージだけですが、
表情が淡泊。
バレエダンサーは感情を内に秘めちゃうのかな。
が、バレエ出身なだけに、全ての動きが綺麗。
ジャンプもダントツ一番高い。ふわりと空に舞う。
白鳥の湖の天空をクルクル舞うシーンは見事だった。
それと、ラストのマイケルに呼ばれてステージに駆け上がり、
マイケルに走り寄るシーン、脚の運びが美しい。
全ての所作にバレエが出るのだねえ。

次は調ビリー。
インタビューでは滑舌が悪いって言ってたけど
そんなことないよ。
クリッとした目で表情がとてもいい。
可愛かったのは、おばあちゃんとのシーンで、
歯磨きするんだけど、コップに入れた歯ブラシが飛んだ。
拾うけど床が跳ねやすいのか歯ブラシが跳ねる。
焦る!
急がないとおばあちゃんがカビの生えたパン食べちゃう!
パンを取り上げるために走っていかないといけないのよ。
焦っただろうに、ちゃんとコップに歯ブラシ入れて
間に合った。
ここめちゃ可愛かった。
バトンって見たことないけど、きっとチアのように
表情豊かに演技するんじゃないかな?
演技経験もあるようだし、気持ち伝わるビリーでした。

そして海琉ビリー。
最初の歌い出し、上手い!
声がとても響く。
ボーイソプラノユニットで活動してるのね。
そしてタップも得意だからブギもアングリーダンスも安定してる。
怒りが溢れていてとても良かった。
メインビジュアルは海琉ビリーだから
一番華があったのでしょう。

個人的には調ビリーが一番お気に入り。

3人とも椅子を回しながらの白鳥の湖、
綺麗に回ってました。
自粛期間もいっぱい練習したんだろうね。

正直なところを書きますと、
初演の晴翔くんほどのスターがいなかった気がする。
不運なことに座席数を半分にしてチケットが売り出され、
規制緩和で慌てて追加発売になったものの
まだ警戒する人が多いのか買い足すファンが少ないのか
売れ行きはいま一つのようで
ロビーには割引のリピーターチケットの告知が並んでました。
やはりお客さん少ないと、拍手も少ない。
声が出せないから声援も送れない。
もっと応援してあげたかった。

他にもろもろありますので、また書きます。

TV録画「映画音楽はすばらしい!」

やっと見たNHKBSの「映画音楽はすばらしい!」
つぶやきのように思ったことをツラツラ書きます。
ツイッターか?

オープニングは王子の「ANOTHER DAY OF SUN」/「ラ・ラ・ランド」。
オープニングを王子が飾るなんてすばらしい!

が、あれ?
なんか王子、調子出てない?
いつも歌以上に盛り上げてくれる感じが少ない。
速すぎる?いやテンポの速い曲だってこれまでやってきてるし…。
あんまりあってなかったのかな?

「プリティ・ウーマン」/LE VELVETS!
シュガーさんミュージカルで活躍→NHK進出おめでとう☆

城田優君、どんな歌も歌いこなすなあ。

ディズニートークを仕切る王子。
『トイ・ストーリー』から「君はともだち」。
小池徹平くんが「すごいムズくてものすごく練習した」
っていうのを「あ~」って聞きながら
ちょっと「俺は歌えるけどね」視線の王子。
アルバムに入れてるからね。
実際、実際徹平くんの歌はまだ慣れてない感じでした。

『美女と野獣』
野獣は城田くんかと思ったら
シュガーさんなのね。
(さすがに本家石丸さんではない)
あ~さすが声楽のプロだねえ、どっしり上手い!

森崎ウィンくん『雨に唄えば』。
あんな難しいダンスなのに踊れるんだ!
歌って踊れるということは、
ミュージカル出てくるね。
実際WWS出てたみたい。

王子ソロ2曲目
『ゴースト/ニューヨークの幻』から「アンチェインド・メロディ」。
これは素晴らしい。
王子の声質とテンポがあってるよねえ。
たっぷり豊かに聴かせるわあ~。
さすがです!

濱めぐさん
『レ・ミゼラブル』から「I DREAMED A DREAM」。
実際の舞台の時は、濱めぐさんの個性が強すぎて
どうもファンテにしっくりこなかったんだけど
こうやって歌だけ聴くと上手いなあ。
というか、ファンテがあんなに顔立ちはっきりアメリカ人、
儚げイメージの一切ないアン・ハサウェイだったことの方が意外よね。

最後は島津亜矢さん
『グレイテスト・ショーマン』から「THIS IS ME」。
クイーンの歌も誰よりも上手だったけど
現代曲がこんなに歌える人
他にいないから演歌界からでも引っ張ってこられるんだろうね。

最後の2作品が両方ともヒュー・ジャックマン主演ってのが
比類なき存在ってのを表してるよね。

映画シーンで最愛のヒュー・グラントが映ったのが嬉しかった☆

ソニン20周年ライブ「Cheers」その2

ちょっと突っ走り過ぎましたが、みなさんついてきてますか?
それではつづきを始めますね。

ソニンのソロアルバムより
*「好きな人だから」
*「ほんとはね。」

ごめんなさい。歌手ソニンの歌は正直馴染みがなく…。

次に、新曲のお話になりました。
良くも悪くもソニンの代表曲である
「カレーライスの女」。
20周年ではそのアンサーソングの歌にしたく
楽曲をつんくさんに依頼。

この時期なのでメールのやり取りで制作を進めて行き
その中で…、

この内容はプライベートなメールでの話なので
つんくさんにも話してよいか確認した上での
公開ということでしたので、
sasaも書かせてもらいますね。

長いメールの中で突然出て来たつんくさんからの言葉…

ここでソニン、言葉に詰まってしまいました。
なんとか気持ちを抑えて絞り出した
つんくさんからのメッセージは

「声を大事するソニンには頑張ってほしい」

衝撃でした。聞いてるだけでグッとこみ上げる。

ソニンが普段バラエティなどで
異常なほど喉のケアに気を遣っている話をしているので
それへの言葉だったそうです。

*カレーライスの女
コンスタンチェのブルーグレーのドレスの衣装のまま
白いギターをかき鳴らす。
カッコいいです。

*シングルベッド
ソニンの気持ちが伝わってくる。

そして、
キンキーの話はあえてしないだろうと思っていたのですが、
きっと何か話すのであればソニンだけのために集まったファンの前で
と決めていたのかな。
ソニンにとって記念すべき20周年の10月18日
そのちょうど3ヵ月前があの日でした。

ソニンの思いはとても他人が想像できることではないので
実際の言葉だけ
「今思うのは、彼の魂が解き放たれてくれていればいいと願う」

そして「春馬へ」と空を見上げて歌いました。
*キンキーブーツ

ソニンの気持ちが溢れていて
こちらはもうずーっと涙が止まらない。
でも見事に歌い切るソニン、プロです。

ここで本編終了。

アンコール
*新曲「ずっとそばにいてね。」

歌手としてデビューしたソニンの
意外なトークがありました。

SPEEDに憧れて入った芸能界、
という話はよく聞いていましたが、
ここでソニンが話したのは
「大きな会場でコンサートをするという夢が果たせていない」
という思い。
そこには歌手ソニンを応援してくれたファンやスタッフに
申し訳ないというニュアンスも感じられました。

え~!大劇場の真ん中に立って、
トップ女優になって
みんなを幸せな気持ちにさせてくれて、
迷いなく突き進んでいるのかと思っていたのです。
そんなこと考えていたなんて驚きでした。
人の胸の中は他人には計れないものなのですね。

でも今に安住することなく
新たな高みを目指していくからこそ
今のソニンがあるのでしょう。

配信があることなどよく調べずに申し込んだのですが
やはり生は違いました。
マスクの上の目しか見えない観客に
ソニンは何度も「楽しんでくれてるかな?」
と呼びかけます。
でもついつい出てしまう笑い声とか
鳴りやまない、ほんとに感動のあまり止められなかった拍手
とかに私たちの気持ちも伝わったと思う。

これからどういう方向に向かうかわからないけど
ついてきてね、
みたいなメッセージで
20周年ライブは締めくくられました。

はい、どこまでも。

ソニン20周年ライブ「Cheers」


■日時:2020年10月18日(日)14:00
※2時間ちょっとでした。
■会場:日本橋三井ホール

今回の遠征の最大の目的はソニンライブでした。
アミューズのモバイル会員に入会して先行抽選。
当選したので今回の遠征を決行☆

ぎりぎり1週間前しか発券ができず、
発券してみたらなんとB列!
え?まさかの2列目?
と思ったら、なんと!

1列目ドセンターだったのです!

ソニンちゃんが目の前。
誰よりも近くで拝見拝聴できました。

チャイナっぽい刺繍のシフォンの袖に
プリーツのサラッと揺れるスカート。
上下白です。

まずはソニンの原点EE JUMP
*LOVE IS ENERGY!
*おっととっと夏だぜ!
*WINTER-寒い季節の物語-

なにせアイドル時代の曲なので元気いっぱい
ノリノリで会場を温めるソニン。
が、こちらもマスクだし、基本的に発声禁止なので
手拍子とマスク下の笑顔で応える。

そしていよいよここからミュージカルメドレーですよ。

*『1789 -バスティーユの恋人たち-』
やっぱりねえ、ソニンは役の憑依した歌がいい!
目も表情も一瞬にソレーヌに変わっている。

そしてそして!
*『RENT』からミミとモーリーン2曲!
思い出すわあソニンのミミ。
最高にイカしてましたもの。
この辺りからsasaはほぼ涙にくれる。
あのヘンテコキャラのモーリーンも
ソニンだからあんなに愛らしかったなあ。

次はお宝。結局一度も公演できなかった
*『ウエストサイドストーリー』。
アニタのダンスを限られたスペースで
全力で魅せてくれました。

ここからますますすごいことに!
ソニンに集中してて実は忘れていた、
そうだ!ゲストはアッキーなのです。
ここでアッキー登場!

なんだか優等生なお祝いトークの後
ソロで歌ってくれたのは
信じられない!
*『君の瞳に恋してる~ジャージーボーイズ』
アッキーの歌だけを集中して聴けるのですよ。
もう聴き惚れます~。

ね?ね?すごいでしょ?

そしてね、さらにもう号泣です。
ブルーグレーのドレスにお色直ししたソニンが戻ってきて
アッキーヴォルフガングと
ソニンコンスタンツェで
『愛していればわかりあえる~モーツァルト』

アッキーのヴォルフガングが聴けて
大好きなソニンとのデュエット。
はあ~ウットリ~。

ここでアッキーは退場するけれども
さらに感動は続く。

ソニンにとって、
どの作品も大切だけど
他に替えがたい特別な作品。

といえば『ミスサイゴン』
もちろん『命をあげようです』
キムに心が入り過ぎて、カテコは放心状態だったソニン
今回も1曲だけなのにサイゴンの世界に入り込みました。

ちょっと長くなったので後半はまた。
後半はねえ、別の意味の涙だったのです。

つづく…。